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パウエルFRB議長講演とエヌビディアの四半期決算:最新の市場動向をチェック

先週、注目のイベントが2つありました。1つ目はジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演、2つ目はAI関連で注目されるエヌビディアの四半期決算発表です。それぞれの内容と市場への影響について見ていきましょう。

パウエルFRB議長講演のポイント

8月23日、ジャクソンホールで行われたパウエルFRB議長の講演では、アメリカのインフレが目標である2%に向かって進んでいること、そして労働市場の過熱が落ち着いてきていることが強調されました。この発言を受けて、FRBが近く利下げに踏み切るのではないかとの期待が高まりました。これにより、株式市場では買いが活発化しました。

為替市場では、講演前に146円台半ばだったドル円相場が、講演後には一時143円台にまで円高が進みました。この動きは、日米の金利差が縮小するとの見方が強まったためです。

エヌビディアの四半期決算発表

8月29日には、AI関連銘柄として注目されるエヌビディアの四半期決算が発表されました。5~7月の売上高は300億ドルと、予想を上回る結果となりました。また、今後の売上高見通しも予想を超える内容でしたが、一部の投資家はこれでも期待に届かなかったと感じ、エヌビディア株は決算発表後に6.4%下落しました。

この背景には、エヌビディアの次世代チップ「ブラックウェル」の製造が予想以上に難航していることが影響しているようです。投資家の期待が大きい銘柄では、期待外れとなった際の株価下落も大きくなるため注意が必要です。

今後の注目点

来週から9月となり、9月のFOMCでの利下げが期待されています。市場では0.25%の利下げが有力視されていますが、果たしてどうなるでしょうか。こうした金融政策の動向は株式市場や為替市場にも大きな影響を与えるため、今後も目が離せません。

また、AI関連銘柄への期待は依然として大きいですが、それだけにリスクも伴います。市場の動きを注視しながら、慎重な投資判断が求められます。

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