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老後破産の現実:今からできる対策とは?

老後の生活に関して、多くの方が抱く心配の一つに「老後破産」があります。これは、収入よりも生活費が上回り、生活が困難になる状態を指します。年齢を重ねるごとに支出が増える中で、年金だけでは生活費をまかなえなくなるケースが増えています。

「自分には関係ない」と思っていませんか?現状はどうにかなっているから大丈夫だろう、と考えるのは危険です。老後破産に至る具体的なケースを見てみましょう。

老後破産の原因と実例

老後破産に至る理由はさまざまですが、最もシンプルなケースは「十分な貯蓄ができていなかった」というものです。

Cさんのケース(65歳)
Cさんは65歳で、妻と二人暮らし。脳梗塞で倒れ、「要介護3」と認定されました。Cさんの介護には毎月6~8万円がかかります。介護保険制度によって一部はカバーされますが、限度額を超えた費用や保険対象外のサービスは全額自己負担です。その結果、月々最低でも6万円の介護費用が発生しています。

家計調査報告書によると、65歳以上の2人以上世帯の月々の消費支出は25万円以上です。これに加えて、介護費用が毎月6万円かかると、収入が年金だけの場合、貯蓄がなければ赤字になってしまう可能性が高いのです。

このように、現役時代に高所得だったとしても、老後に向けた資産形成を計画していなかった場合、老後破産に陥るリスクがあります。

老後破産の4つの原因

老後破産に陥るよくある原因を以下にまとめました。

  1. 収支の見直しをしていない

    • 老後の生活における支出がどれくらいかかるのかを把握していないと、収入が不足しやすくなります。

  2. 十分な貯蓄をしていない

    • 貯蓄が不足していると、予期せぬ支出や生活費の増加に対応できなくなります。

  3. ローンの返済が多く残っている

    • 住宅ローンやその他の借金が残っていると、年金収入だけでは返済が難しくなることがあります。

  4. 老後からの安易な投資や資産運用

    • 老後にリスクの高い投資を始めることで、資産を減らしてしまう可能性があります。

老後破産を防ぐための対策

老後破産を防ぐために、今からできることを以下に紹介します。

  1. 収支の把握と家計の見直し

    • まずは自分の生活費や支出を正確に把握しましょう。そして、無駄な支出がないか、家計を見直すことが大切です。

  2. ローンの早期返済

    • できるだけ早くローンを完済し、老後に負担を残さないようにしましょう。

  3. 資産運用の検討

    • 安全で確実な資産運用を検討し、老後に備えた資産形成を進めることが重要です。NISAやiDeCoなどの税制優遇制度を活用しましょう。


まとめ

老後の生活を安定させるためには、早めの対策が必要です。現在の生活を見直し、将来に向けて計画的に準備を進めることで、老後破産のリスクを軽減できます。今からできることを始めて、安心した老後を迎えましょう。


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