【指揮者メモ】受験でレッスンをやめても・・

【受験とレッスン】

少なくとも私の経験からいうと、受験を理由にまったく音楽をやめる生徒よりも、数を減らしてでも続けた生徒の方が志望校に合格する確率が圧倒的に高い。例外が思い出せないので、ほぼ100%かもしれない。去年の夏に私のコンサートでボランティアをしてくれた高三の子も、見事に希望の学校に入ったと報告を聞けた。

過去の自分を思い返しても、何かをやめて時間を作っても結局きらいな勉強なんて大してやらなかった。むしろ好きなことを禁止され、諦めるストレスが大きかったと思う。

結局、「アレを禁止」「コレも禁止」という昔ふうの学校はどんどん進学実績も下がり、校内もピリピリしている。地頭の良い生徒もそれでは潰れてしまうだろう。私なら生徒の判断力や責任感を信じてくれる学校に行かせたい。指揮者とオーケストラの関係と同じだ。

音楽が嫌いならやめた方がいいが、好きなのであれば、受験や病気でも何らかの形で続けた方が人生に好影響をもたらすと信じている。ただ、好きなのに保護者が許さない場合、かわいそうになる。

指揮者メモ　伊藤玲阿奈・玲於奈・レオナ