見出し画像

理系集団サイゼリヤ

年が明けて、サイゼリヤでランチしました。学生がまだ休み中のせいか店内は混雑していました。そんな状況で料理を運んできてくれたおばちゃんは私に対して「明けましておめでとうございます。いつもご来店ありがとうございます。本年もよろしくお願いします」と仰りました。月に数回しか来店しない私を覚えてくれていたこと。忙しいのに新年の挨拶をしてくれたこと。とても嬉しかったです。これこそがカスタマーインティマシー(顧客親密性)の極意だと感じました。タッチパネルで注文した料理をロボットが運んでくる。味気ないです。
おばちゃんの笑顔が600円のランチ(パスタ、サラダ、スープ、ドリンバー)を700円の価値に引き上げました。プラス100円の価値です。
他人と交わるのが面倒だという人が多くなっている昨今、私はどんなお店でも接客態度に重きを置いています。
ほしいものでも接客が気に障る時は買いません。人と接する。愛を感じます。

コロナ禍で導入された紙に書くオーダーシステム、驚嘆するしかありません。
最初はなんでこんなことしているんだろうか、他の店はタッチパネルを導入し始めているのにと思っていましたが、今ではペンを持って(私は自分のペンを使いますが)書き込むのが楽しいです。
その裏に緻密な企業戦略が潜んでいたなどと考えもしませんでした。

なぜサイゼリヤだけあんなに安く、美味しいものを出せるのか考えた人も多いと思います。その背景には
「美味しいものが売れるのではない。売れるものが美味しいのだ」という創業者正垣氏の逆張りの発想がありました。
また他社と戦わずに負けないという信念もありました。広告をせず、その分の資金を安価で提供するために遣う。
お洒落な企業努力だと思います。
サイゼリヤは利用する人が多いこともあり、「サイゼデートはありか?」などなどSNSで話題になったりする。それがトレンド上位になることで話題となり、来客数が伸びる。マジックである。

お客様はコントロールできない。
コントロールできるのは従業員。
素晴らしい発想である。サイゼリヤに行って嫌な思いをしたことがない。
先日来店した時も、はーはー言いながら、おじさん店員が奮闘していた。
後ろ姿に思わず心の中で頑張れと言ってしまった。

Make  your favorite
色々な調味料が用意されている。
元々の味が好きなので、そんなに利用はしないが、時間がある時は味変を楽しんでみようと思います。

サイゼリヤの元社長であり、サイゼリヤに関する著書を出版されている堀埜氏の話が PIVOT TALK という番組で詳しく観ることができるので興味のある方は覗いてみて下さい。
また私の好きなユーチューバーであるサトマイさんが分析しているので併せてチェックしてみて下さい。


#推したい会社

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集