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2試合連続AT決勝弾。救世主?西澤健太の大学時代と、北川航也という存在
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【KEYWORD】
—北川選手が代表に選ばれたが
「あいつも面白いですよね。普段何も考えてないやつなんですけど。ただあいつも苦しい思いをしてそこから這い上がってきた選手というのは僕も近くで見て知っていたので。いい見本というか、いい仲間がいるので、そこは参考にしながら僕も一緒に戦っていきたいと思います。」
[ 西澤健太 / 大学4年次]
言うまでもなく自分は名古屋グランパスの試合において、中立的な意識はなくさないようにしようとしているものの、“名古屋側”のメディアとして取材をしている。
先日、ショッキングなアディショナルタイムでの勝ち越し弾を浴びて敗戦した清水戦も同様だ。もちろんやりきれないショックさはあった。ただ、その中でも嬉しいことが1つあった。
それが、大学時代を取材していた清水の西澤健太の活躍である。
91分に前田直輝が同点弾を決めた4分後、終了直前のほぼラストプレーで右サイドの河井陽介からのクロスに飛び込んで右足を合わせ、ネットを揺らした。
彼はこの1つ前の横浜Fマリノス戦でも91分にゴールを決めており、2戦連発のAT弾となった。
言うまでもなくヒーローとなった彼は、試合終了後にMOMとしてフラッシュインタビューに答える。そしてそれを終えてチームより遅れてゴール裏へ挨拶に行き、試合後のミーティングが始まろうとしているロッカーへ急いで戻ろうとする道中で、記者室の前を通った。
そこで自分の存在に気づくと、急ぎながら動かしていたその足を止め、握手の手を差し伸べてくれた。「お久しぶりです。見に来てくれてありがとうございます!」と。
“推し"のチームが衝撃的な負け方をしてなんともいえない気持ちになっていたのだが、彼のこの姿を見て「来てよかった」と感じたものである。
素直で真っ直ぐで、サッカーに対して真摯に向き合う。その中で情熱も持ち、決してネガティブなことは言わない。常に自分に矢印を向け、様々な方面への感謝の気持ちを忘れない。西澤健太はそんな選手で、見る者を引きつける魅力がある。
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