サガン鳥栖の育成が強い理由。全カテゴリの基準にある「サガンらしさ」とは?
10月頭の日帰り山梨取材の翌日、10月9日に朝イチで羽田へ向かった。行く先は九州だ。7:05羽田発9:00福岡着のJAL305便は時刻も便名も覚えた程度には頻繁に利用している。相変わらず飛行機は怖いが、移動時間を考えるとどうしても九州は空路となってしまうからこればかりは慣れるしかない。
目的は九州の中学年代最高峰の舞台である九州リーグだ。サガン鳥栖U-15唐津 vs 小倉南、サガン鳥栖U-15 vs 太陽スポーツクラブという好カード2つを視察にSAGAサンライズパークへ向かった。
佐賀駅から徒歩20分ほどの場所にある総合運動公園で、福岡空港から佐賀行きのバスに乗れば1時間ちょっと入り口前のバス停に着く。2024年の佐賀国体に向けて整備が進んでいる場所である。
試合内容についてはYouTubeに取り上げているので興味ある方には見てもらいたい。
鳥栖に通いはじめた理由
この一年、頻繁に九州へ足を運ぶ理由はサガン鳥栖のアカデミーにある。自分の投稿を見ている人は「やたらと九州へ行ってるな」と思っているのではないだろうか。
2019年のクラブユースで鳥栖U-15を取材した際、その強さに衝撃を受けた。すでにトップチームで公式戦に出場している福井太智と中盤で攻撃の中心として活躍しておりU-18昇格後も1年からレギュラーとして活躍する楢原慶輝の2人に目を引かれたものだ。
そのときまでに「鳥栖の育成は良い」という話は聞いていたし、2018年の夏にはクラブユースで松岡大起がいる鳥栖U-18の強さを現地で見てこのチームの未来を想像しワクワクしたものだ。中学で成果を残した選手がそのままU-18へ上がりこのチームを作っていることを考えれば、U-15も見なければいけない。そんな思いがあった中での2019年だった。
この世代はクラブユースを制し、冬の高円宮杯はG大阪JYに敗れ準優勝に終わったのだが、その翌年(2020年)も高円宮杯を制し(コロナの影響でクラブユースは中止)、今年2021年のクラブユースはFC東京U-15むさしに敗れたものの準優勝に輝いた。自分が中学年代の全国大会を取材しはじめてから、その決勝の舞台に鳥栖は毎回上り詰めているのである。
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