樹森大介氏を送り出した水戸。彼を抜擢した新潟。2クラブの哲学を称賛したい。
筆者のnoteでも触れたが、2024年シーズンにJ2・水戸ホーリーホックでヘッドコーチを務めていた樹森大介氏が、来季よりJ1・アルビレックス新潟の監督へ就任することが正式に発表された。
このニュースは、国内サッカー関係者やファンの間で大きな驚きをもって受け止められている。それもそのはず、これまでJ1クラブがトップクラスの監督経験を持たない指導者をいきなりトップチームの指揮官に据えるケースは極めて珍しいからだ。J1の監督人事は良くも悪くも”置きにいく”傾向が強く、同じ顔ぶれが席を変えて動いている印象が強い。
しかし、新潟はその"常識”を打ち破ったことになる。今回の登用は単なる奇をてらった人事ではなく、クラブの一貫した哲学、さらには日本サッカー界全体にとって意味のある事例として捉えることができる。
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