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【名古屋視点】激動の瑞穂。名古屋vs湘南で流れを変えた前田直輝の意図。

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2年前の瑞穂で行われた同一カードで、名古屋グランパスは史上初のJ2降格を喫した。正直ってこのときはまだクラブと縁もなく、何よりも担当していた川崎フロンターレが優勝目前だったために気持ちはこちらに向いていた。

ゆえに、名古屋のことはまあ他人事だった。

ただ、その翌年に川崎でお世話になった風間監督が名古屋へ行った。そうなると自分の取材エリアもこの東海地方のクラブへとスライドする訳で、昨年は時間を見つけて名古屋の試合に行ったわけだ。初取材は3月のフクアリだったのだが、記者会見場で自分を見つけて少し驚いていた風間さんが印象的である。

その年、名古屋にって昇格争いのライバルとなっていたのは湘南と長崎だったのだ。そして、10月15日に瑞穂で名古屋vs湘南が行われた。当時の順位は覚えていないが、湘南勝利プラス他会場の結果によって湘南の昇格が決まるという重要性が高いゲームだった。

この試合で名古屋は3-2で湘南を下し、湘南の昇格に待ったをかけた。


そして1年後、今度は互いに残留をかけ、同じ場所で対峙した。90分を戦い2-2。引き分けで残留確定だった湘南はミッションを果たし、名古屋は他会場の結果待ちという状況に。比較的絶望的だったが、なんと残留争いの中かなり優位な立場にいた磐田が終盤で川崎に逆転弾を許し、一気に16位へ降格。ギリギリのところで名古屋が残留を手にした。

記憶に残る一戦となったが、サッカー的な部分の駆け引きも非常に面白みがあった。今回はこのマガジンにおける初の試みとして、両チームそれぞれの視点でこの試合を紐解いていきたい。

この記事は、「名古屋の視点」になる。

タイトルにも持ってきたが、今の名古屋グランパスで、風間監督との邂逅で将来が変わった選手は、前田直輝だと確信した。

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