なぜ医学生が《富国強兵》を掲げて教育で起業したのか
はじめまして!木村怜央です
現在20歳で三重大医学部3年生。夏休みから休学期間に入りました。
復帰は未定。
今は、起業したスタートアップの代表に専念しています。
この一年間。田舎の 1 医学生にどんな変化があったか。
その結果、起業してまで何を目指すかを書きました。
(全文8分)
===目次===
1. なぜ起業したのか
起業を決めたその日、いつか使おうと思ってその時の心情を書き留めておきました。ここでそれを放出
2. プロフィール
三重県の伊勢市うまれ。高校は伊勢高校
18年間、伊勢市で育つ、そのまま三重大の医学部へ。
うるう年生まれ5歳で20歳・AB型。
音楽はONE OK ROCKとSUPER BEAVER 🦫、それと藤井風が好き
休学前はコピーバンドしてた🎤
幼稚園からサッカー⚽️大学はゴルフ部⛳️
漫画はワンピースとキングダム、ジャンプっ子
大学一年生は適当にバイトと部活。残りは遊んでネトフリ。
元々のフィールドは医療・ヘルスケア。
学会に行ったり、たくさん講演やイベントをした。半年間で色々な医療へのアプローチを学ぶ機会を掴みとった。
休学した今は医療を離れ、「学生通貨を利用した学生コミュニティづくり」と「学生チーム×企業」・「学生チーム×自治体」のプロジェクト創出をしている。「精鋭学生マネージャー」、「精鋭学生チーム」を派遣するイメージ。
ご縁に恵まれ、起業して3ヶ月で案件は10個、会社メンバーも10人になった。学生起業から、今は学生と社会人が半々くらいの会社へ。
精鋭学生チームを組成し、企業に価値提供をしている。
精鋭学生はJSD内で育てる。Projectを通じて学生はさらに成長する。
Vivixy所属の社会人プロ人材がプロジェクトを監修しVivixyが成果物に責任を持つ。ちょっとストレッチな環境で、かつ退屈な座学ではなく「能動的に動かざるを得ない」プロジェクトという形が一番成長すると思う。
若者のエネルギーで既存企業に新規事業・社内システムを立ち上げてM&Aを繰り返す。座学じゃなく、プロジェクトを通じて学生に成長の場を提供する。日本中の学生1人1人を、無料で(なんならVivixyがお金を払って)「精鋭(SEiEi)」にする
AI時代、「デジタルネイティブな」学生達のポテンシャルは半端ない。
基本、どんなプロジェクトでもいける。学生たちの強みを生かし、あらゆる企業や自治体のPainを解決していっている最中である。
学生との共創のご相談お待ちしています。→ contact@vivixy.co.jp
3. これから何をするか(事業内容)
Ⅰ. 向き合う課題
色々な学生に会って気がついたことがある。大学入学時点の「個人の能力差は誤差」ということだ。勉強できる・できないの差。そんなの社会に出れば関係ない。「社会で活躍できる能力」の差が開くのは大学4年間である。
卒業時点での力が「そこら辺の東大生<<<大学4年間で経験値を積んだFラン大学生」のように、入学時の偏差値とは逆転するなんて当たり前のように起きていること。「天才<多動バカ」の時代。
それくらい学びや成長の機会が「そこら中に転がっている」時代になった。自ら足を動かし、機会を掴み続ければいくらでも成長可能。逆にどんなにいい大学に行ってもぼーっとしてたらあっという間に置いてかれる。
しかし、ほとんどの大学生は「偏差値」で自分を過小評価し、自ら可能性に制限をかけているように見える。「あそこは東大生の行く会社」だと。
PayPal創業者、ピーター・ティールの著書『ZERO to ONE』で、「成功するスタートアップの起爆剤」として繰り返し強調される【賛成する人がほとんどいない、大切な真実】
私にとっての大切な真実は、
これからの日本では、「大学4年間は、大学受験より100倍大切である」ということ
現状は逆。大学受験は「頑張るべきもの」で、偏差値の高い大学に行けば人生なんとかなるという空気感。親も生徒も高校教師もそう。
偏差値を上げるためへのコミットはビジネスも同じだ。受験を控えた高校生のための事業に比べ、大学生の成長を計るための事業はいかに少ないだろうか。そもそも後者は一つも思いつかないなんて学生も多いかもしれない。
国全体として、「受験>>大学生活」の認識は大きい。受験は「戦争」で、大学生活は「開放」だそうだ。
なおざりにされている、現状の大学生活の方はどうなっているか。
大学で学問をする人などほとんどいない。真剣に学問をやるつもりで進学しても、東大・京大ですら周りの開放的な生活の「ノイズ」に耐えながらの勉強を強いられるのが日本の現状。
「受験ゴール」の空気感は大きな負のインパクトを産み、日本の大学は「昼寝」の宿か、パソコンで「Netflix」を見るための映画館と化している。大学は成長の場にも、学問を深める場にもなっていない。
日本の失われた30年は、大学の失敗ではないだろうか。
『起業家という冒険(成田修造:著)』によれば、アメリカ・アイビーリーグ(東海岸のハーバードなどの名門大学群)では、一番優秀な学生層はスタートアップを創業する。その次に優秀な学生はスタートアップへ就職し、その次が大企業への就職である。
それに比べ日本では、「いい大学に行き、”安定した”大企業へ就職する」、という昭和の考え方が元号を一つ飛ばした令和でも支配的である。
この30年間、アメリカの大学生から生まれたスタートアップが世界の覇権を握った。一方で、30年間、入ってきた学生を伸ばすことなく右から左へと大企業に送り続けた日本。大学はむしろ、成長を阻害したきたのではないか。
だから私は、もう一つ別の教育機関を作っている。
大学生が本当に能力を伸ばせる場を生み出す。
「大学は人生の夏休み」らしい。
時間がある夏休みを「遊ぶ期間」にするのか、「飛躍の期間」にするのか。後者を志す学生にとって最高の環境を作り、後者の人を増やす。
「大学は遊んどけ。大人になったら遊べなくなるから」じゃなくて「大学生から圧倒的に成長し、大人になっても自分のやりたいことをやり続けるエキサイティングな人生を送る」にシフトする。
最近、高校生の探求教育が進んできている。
国の予算もつき始めた。これも大切だ。
けれど、私は高校生ではなく大学生に照準を合わせる。
高校生の行動の制約は、恵まれた環境で育ってきた人を除いてかなり大きい。特に地方の学生。刺激を受けてやりたいことが見つかっても、好き放題動けるということにはなりづらい。
一方の大学生は行動の制限が実質ない。
ほとんどの若者にとって大学で世界が一気に広がる。
自由に足を動かせるようになる。
自分で時間の使い方を決められる大学4年間こそ、探求や飛躍に適した期間ではないだろうか。
Ⅱ. 具体的な解決策
JAPAN STUDENT DAOは日本の大学生の新しい教育機関、「もう一つの大学」になる。
ここで、3年以内に「10万人の学生で1000個のプロジェクト」を創る。
プロジェクトは「地方創生」や「受託開発」、「企業とのプロジェクト」「自治体とのプロジェクト」…。全部精鋭学生チームでやる。
信条は2つ。
①「人を変えるのは、人との出会い」
②「少ない人数でプロジェクトをやるのが一番成長する」
圧倒的な出会いの場を、全国で私たち自身が演出する。そのために持続的に全国でイベントをし続ける。人は、自分より前を走っている人たちに「刺激を受ける」
ただ学生を集めるだけだったら従来の学生団体と変わらない。つまり、そんなにスケールしない。従来の生活を「裏切らせる理由」が必要だ。
つまり、コミュニティに関わる学生に「報酬」を支払う。でも配るお金なんてない。
ないなら、作ればいいじゃんということで学生専用のポイントをつくった。これが「学生通貨・RASEN」だ。いうならばPayPayポイントや楽天ポイントを「学生専用」にしたもの。発行体は弊社Vivixy。
デジタルでポイントを発行して、学生はPayPayみたいなアプリでそれを管理する。アプリからRASENといろんなものと交換できる。
PayPay + Amazon的なそのアプリはもう完成してテストが始まっている。
魅力的な交換先を0円で作るのが俺たちの会社の仕事。魅力的な交換先が用意させるまでは500RASENで500円分のアマギフと交換できるようにシステムを組んである。配るスピードをミスったら倒産が待ってる。
交換先の調達。コミュニティの学生へのマーケティング・広報の対価に、企業に交換物を提供してもらうというスキーム。大きい学生連合だからこそ、企業は魅力を感じてスポンサードしてくれる。個々の学生団体がやるのは難しい。
いわゆる「トークンエコノミー」を活用したコミュニティ。分散型の意思決定は部分的だから、半分くらいDAOって感じ。
全国に質の高い1000個のプロジェクトを作る。1000個スタートアップを作るイメージが近い。日本の大学生活にPBLを組み込む。
Ⅲ. マネタイズ
Vivixyは「学生コミュニティ・学生プロジェクトのプロ」になる。
学生からは一切お金を取らないToB/ToGモデル。
キャッシュポイント①
マーケティングの潮流が、テレビ広告からネット広告、SNS広告と変遷してきた中で、次は「ファンマーケ」「コミュニティマーケ」がくる。オンラインコミュニティが知識人を中心に形成される中、この流れはDAOでインセンティブが払い出せるようになってさらに加速し一般組織に降りてくる。
「学生×DAO」のマーケティングプレイヤーはまだ僕たちしかいないし、僕たちが日本で一番大きな学生コミュニティであるかぎり独占は揺らがない。ここのマーケットを抑える。狙うのは「マーケティング市場」。学生のコミュニティマーケティングのプロとなる。
キャッシュポイント②
JAPAN STUDENT DAOはプロジェクトだけの場ではない。持続的に優秀な学生を生み出すために、無料で「エンジニア」「デザイナー」「高度AI人材」「リーダー・PjM」「広報・マーケター」の5者を育てる教育機関である。
プロジェクトチームは、例えば上の各1人ずつ、計5人で組成される。生成AIは全員必須で最初に学ぶ。学びをブーストし、伴走者となるのは、もはや教師よりAIの仕事だから。
プロジェクトは企業からお金を貰わず監修だけ受けてスタートし、うまくいけばM&Aで一気にキャッシュバックする。
キャッシュポイント③
toG(自治体)もすでに始まっている。「関係人口」の創出が地方創生の最重要キーワードの一つだが、中でも「若者の関係人口」は喉から手が出るほど欲しい。「若者がいなければやがて自治体が滅ぶ」からだ。
究極は「自治体ごとに学生コミュニティを」。進学に伴い学生が出ていっても、自治体に繋がりを維持する仕組みを創る。
いずれにしろ学生は完全無料で(むしろ報酬をもらいながら)プロジェクトとスキル習得を通じて成長し、そしてプロジェクトは社会に正のインパクトを与える。
5. さいごに、学生の皆さんへ
JAPAN STUDENT DAOには、2024年9月にプレオープンした、日本の学生限定・完全無料の(むしろ報酬がもらえる)オンラインコミュニティです。全国の大学・大学院・高専からメンバーが参加しています。
交流を楽しみつつ少数1チームで「自治体の盛り上げ」や「企業のブランディング・マーケティング」「高専生による開発」プロジェクトなど取り組んでいます。社会を動かし、自分も成長するというモデル。
プロジェクトに取り組むと、学生通貨RASENで報酬がもらえて、弊社が準備した「学生が欲しそうなもの」と【1円=1RASEN】で交換できます。
「報酬をもらいつつ、仲間と成長する」コミュニティJAPAN STUDENT DAOで、私たちと一緒に「学生10万人・1000個のプロジェクト」を目指し日本の若者を盛り上げましょう!
6. 記事まとめ
・小学館、10代のためのメディア「Steenz」、(19歳:学生団体時代)
・m3(医療系最大のメディア)(20歳:起業後)
・Vivixy ホームページ