デザイナーに必要な納得させる力
こんにちは、Basecampでデザイン修行中のれおです。
最近、坪田さんとの仕事中に、コミュニケーションに関する学びが多いので、うまく相手に納得してもらうためのコツをまとめてみました。
1. 敵になってはいけない
相手に納得してもらう時、敵として認識されるようなことはしてはいけないと思います。「こいつは反対ばかりしてきてめんどくさい」と思われてしまうと次から余計に自分の意見が通りにくくなってしまうからです。
言葉選びに気をつける
坪田さんのコミュニケーションを観察していると、言葉選びに気を使ってるんだな〜、と思うところが非常に多いです。
おかしい・変・ださい → 課題がある
〜だ、〜すべき → かもしれない
特にチャットだと、誤解が発生しやすいので、こういった細かいところにまで意識を向けることが大切になってくると思います。
攻めすぎない、譲るところは譲る
常に全力で自分の意見を通そうとするのではなく、「ここだけは!」というところ以外は余裕を持ったコミュニケーションを心がけています。そうした方が、会話が穏やかに進みやすいからです。
もし、相手の意見を退け、自分の意見をすべて通そうと思った時、それがどれだけ正しいことだったとしても「こいつのこと本当に信用していいのか?」と相手は疑ってしまいます。
譲るところは譲った方が、「ここだけは!」というところを納得してもらえる確率があがると思います。
2. 共通言語を使う
・こちらのほうが〇〇の目指す✗✗の雰囲気に合っていると思います。
・△△をすると私達の☆☆というビジョンとずれてきませんか?
社内でのコミュニケーションでもクライアント業務でも、そのサービスが大事にしているビジョンやミッション、世界観などを共通言語として使用すると相手の理解を得られやすいかもしれません。
主観の意見ではなく、「みんなが目指している〜〜のための意見」という認識を自然と刷り込むことができるからです。
共通言語を確認しておく
そのためにも、事前の共通言語の確認は必要不可欠です。1つの方法として、Basecampで、坪田さんと僕がクライアントさんの開発チームと一緒に、デザインワークショップを行ったことがありました。
ビジョンやミッション、今後の展望、キーワードなどについてひたすら言語化し、そのサービスの目指す先を全員で共有するといった内容のものです。
結果、全体の認識が合致したことでチャットでのコミュニケーションも円滑に進み、一貫性のある開発が進められました。
3. 第三者の意見を用いる
もし、チーム内の共通言語を使っても効果がなさそうな場合は、競合の例やユーザーインタビューの結果を用いることで自分の意見の主観性を消す、というテクニックが使えると思います。
このように、意見の客観性を高め、主観的な意見ではないことを示すことで、コミュニケーションコストの大幅削減になります。
UIのデザイン設計スキル以外にも、こういったコミュニケーション能力もデザイナーの大切なスキルセットの1つなんだなと最近身をもって実感するようになりました。