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デスゲームの賞金、安くねえ!?【100日連続note 4/100】
このnoteは「PR付きnoteを1時間で書く100日間の旅」の3日目に当たる記事となっています。締め切りの24時まで残り57分50秒。
調べ物をしていたらちょっと遅くなってしまった。早速今日のnoteを書いていこう。というよりも雑談だけど。
デスゲームの賞金、安がち
「デスゲーム」というジャンルは最近とても高い人気を集めている。
『バトル・ロワイヤル』で人気に火がついた(と思われる? 間違いだったらすみません)、色々なものを賭けて戦い、負けたら死亡、もしくは酷い目に遭うというデスゲーム。思いつくだけでも、『リアルアカウント』『今際の際のアリス』『神さまの言うとおり』など、デスゲームを主題とした漫画・アニメ・ゲーム・映画は少なくない。
デスゲームはある日突然巻き込まれるというタイプと、自分の意思で参加するタイプの2種類がある。
まあ、前者の方はしゃーない。そもそも「このゲームから逃れる」だけでもDeadがAliveになるからめでたい話である。
しかし、後者の自分の意思で参加するタイプについて、少し疑問がある。
賞金、安くないか? ということである。
例えば、一世を風靡した大人気デスゲームといえば『イカゲーム』だろう。
イカゲームは、456人が賞金456億ウォンを賭けて戦うデスゲームである。
つまり、1人死亡すると1億ウォン(1000万円くらい)。
安ッッッッ!!!!!
その後も色々とデスゲームを題材とした漫画を調べてみたのだが、『LIAR GAME』や『カイジ』シリーズなど実際に金銭を賭けるゲームを除き、おおよそ1人頭の賞金が1,000万円を超える作品はほとんどなかった。
デスゲームの賞金を生涯賃金から考える
デスゲームに参加するのはたいてい若者と相場が決まっている。ということは、その若者が一生に稼ぐことのできる金額くらいは保証してもらわないと、命の価値としては不足だろう。
ということで、1人が一生に稼ぐことのできる生涯賃金について調べてみた。
独立行政法人労働政策研究・研修機構の『ユースフル労働統計 2021』によると、日本人の生涯年収は大学・大学院卒の男性で約2億6900万円、女性は約2億1700万円、高卒の男性は約2億1300万円、女性は約1億5200万円とされている。
大卒:高卒の割合がおおよそ1:1、男性:女性の割合もおおよそ1:1であることを踏まえると、おおよそ全体の平均で言うと2.1億円ほどが生涯賃金と言えるだろう。
いや、それじゃ足りなくね?
じゃあ、2.1億円が1人頭の賞金でいいのか…というと、正直全然足りない。
2.1億円稼いだ人は、2.1億円を消費するだろう、と考えられるからだ。
つまり、その人が稼ぐはずだった2.1億円を使って、どこかしらの企業(税金なども含め)が2.1億円潤っていたはずである。この分も保証してもらわないと割に合わないだろう。
まだ考えてないものがあるよね?
2.1億円を稼いだ人は、何かしらの付加価値を社会に与えたから、その対価として賃金をもらっているはずである。じゃあ、どれくらいの付加価値を創出したのだろうか?
売り上げに対する人件費の割合をまんま「人件費率」と言うが、「2021年経済産業省企業活動基本調査」では、業界平均で50.7%との数字が出ているらしい。
つまり、企業が稼いだお金のうち、50%が人件費に割り当てられていると言うことだ。
と言うことは、2.1億円の賃金をもらうためには、平均してその金額の2倍、4.2億円の付加価値を社会に創出していると考えることができる。
つまり適切な賞金は
人1人をデスゲームで失うと言うことは、
・その人に対する賃金 2.1億円
・その人の賃金を消費することにより得られる付加価値 2.1億円
・その人が賃金を与えられるために創出する付加価値 4.2億円
を丸々失うと言うことになるだろう。
その人が亡くなったら賃金の支払いもなくなるのでこの項目は省くとしても、
社会に対する損失は「6.3億円/人」となる。
と言うことは、1人あたりの賞金は最低でも6億円必要、と言えるのではないだろうか?
10人が死ぬデスゲームなら60億円、
100人が死ぬなら600億円、
5万人規模のデスゲームなら3兆円、それくらいは用意して欲しいところである。
「デスゲーム」に参加するような若者は… と言う反論
自分の意思でデスゲームに参加する若者は、自分の価値をそこまで高く見積もっていないだろう、という反論意見が見られると思う。
私自身でさえ、「あなたは6億円の付加価値を社会に創出し、2億円をもらうことができます」という数字にはピンとこない。
あなたは生きているだけで6億円を産んでくれるんです、と言われても、冗談だろ? となってしまう。
そりゃまあ、デスゲームの主催側もこのコンプラ規制の中相当な向かい風で計画を練っているはずだから、相応の利益は欲しいはずだ。正直一人6億なんて払えるはずもない、のかもしれない。
デスゲームの賞金の安さは、ある種参加者の選別である という説
結局、私の結論としては「デスゲームの賞金に相当程度の足元を見て、それでも参加する奴だけを選別している」という説に落ち着いた。
例えばイカゲームなら、456人のうち一人だけが50億円を獲得して、他の人は死んでしまう。つまり99.8%死ぬのに、もらえる賞金は50億ぽっちだ。
それでもこのゲームに参加する奴は、「よっぽど金がない」「よっぽど自分が死ぬことを恐れていない」「(安い賞金を承知で)よっぽど他人を蹴落としたい」と言うことになるだろう。
主催者としては、こういうプレイヤーを集めた方が、より人間臭いドラマが展開されるのではないか… と思った、と言うことになるのかもしれない。
今日のPR、思いつかなかったので
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