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動物と暮らすという事④

酔っ払った私の横で寝てる😅

レオの確定診断が出たものの、下垂体腫瘍由来か副腎腫瘍由来かはもっと詳しい検査が必要である。
MRIやCT、エコーなど複数の検査がいる。

下垂体由来が約80%らしく、血液検査の詳細で獣医はおそらく下垂体腫瘍でしょうと。
この場合、ほぼ良性腫瘍で、癌である事は稀であるようだったが、癌であっても無くても頭部の治療は難しいだろう。

今回は手術の選択は無かった。
脳下垂体の腫瘍摘出はリスクが大きいし、そもそも手術をしてくれる病院は少ない。
放射線治療もあるが、これも治療を行っている病院が少ない事や非常にデメリットも大きい事から選択肢には入れなかった。
Aimerの時は若かった事もあって手術は多少迷ったが、レオは11歳、QOLや予後の事も考え手術せずに投薬治療をする事を決めていたのだ。

このクッシング症候群という病はシニア犬に多い病気だそうだ。(500頭に1頭の割合)
5〜6歳以降のどの犬種でも好発する。
プードル、ポメラニアン、ダックス、ボクサー、テリア系に良く見られるらしいがこれらは一般的に良く飼われている犬種だと思う。
遺伝では無く予防も出来ないようだ。

芸人のガンバレルーヤよしこさんが以前この病で脳下垂体の手術をした事があり、知ってはいたものの
人間では罹患者は少なく難病指定されている。

下垂体もしくは副腎自体の命令系統が腫瘍によって異常をきたし、コルチゾールというホルモンが過剰に出てしまう病気である。
コルチゾールは副腎皮質ホルモンの一種でストレスホルモン(ステロイドホルモン)とも呼ばれ、人工的に作り出されたものはよく知られる治療薬ステロイド。

ステロイドは喘息やアトピー性皮膚炎などの治療薬でよく知られていて、抗炎症作用が強く効果がある反面、非常に強い副作用がある。

体内で生成されたコルチゾールは炭水化物や脂肪、タンパク質の代謝制御に必要な必須ホルモンである。
自身で調べてみると、タンパク質を分解しグリコーゲンへ変える、インスリンの働きを阻害、炎症、免疫の抑制、血圧維持、(同じく副腎皮質ホルモンであるアルデステロンは水分代謝や電解質調整)などなど副腎皮質ホルモンは代謝にとても重要なホルモンだった。

このコルチゾールが異常に生成される事によって、身体は常に亢進状態で常にストレスに晒されている様なものだという。

レオがごはんをモリモリ食べても細いままなのは、代謝が激しく自身の筋肉(タンパク質)をエネルギーに変えていたからだそう。

他には糖尿病を併発し易く、インスリンに抵抗性がある為治療が難しい事。
コルチゾールには免疫抑制や抗炎症作用がある事により細菌感染や寄生虫などからの防御力低下。
それによって膀胱炎や皮膚炎などの感染症にもかかり易く、治り難い。
後は血栓ができ易く肺血栓症などで亡くなる子もいるという。
またレオの場合、下垂体腫瘍である為、肥大すれば必然的に神経症状も出ると思われる。
認知症の様な症状か?てんかん発作の様になるのか?視覚や嗅覚、その他何処に影響が出てもおかしくない。

今まで病気一つしなかったレオが、病気のデパート状態になってしまった。

投薬治療という方針は決まったものの、まだまだ不安要素が山積みであるのだった。

⑤へ続く



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