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障害者就業・生活支援センターを訪問してきました。



1. はじめに
障害者就業・生活支援センターを訪問し、その施設とサービスについて学びました。本記事では、訪問の目的、センターの概要、提供されている支援サービス、訪問の感想と今後の展望について記述します。

2. 訪問の目的
障害者就業・生活支援センターへの訪問は、発達障害を持つ当事者に対する支援サービスの実態を理解するために行いました。また、自分が当事者として悩んでいることと、センターが提供するサービスがマッチするのか図る目的もありました。

3. センターの概要
障害者就業・生活支援センターは、障害を持つ子供や大人、その家族を支援するための施設です。
専門のスタッフが常駐し、診断、相談、支援プログラムの提供を行っています。
センターの主な活動内容は以下の通りです:

障害のある人の「働く」こと「暮らす」ことを一体的にサポートする機関であり、当事者・家族・企業からの相談に無料で応じています。
「雇用支援ワーカー」「生活支援ワーカー」「職場開拓員」「就労サポーター」等が配置され、仕事に関する相談はもちろん、仕事をする上で基本となる生活に関するご相談も受け付け、自立した生活をするための支援をしています。

<生活面での支援>
・生活習慣の形成、健康管理、金銭管理等の日常生活の自己管理に関する助言
・住居、年金、余暇活動など地域生活、生活設計に関する助言
・関係機関との連絡調整

<就業面での支援>
・就職に向けた準備支援(職業準備訓練、職場実習のあっせん)
・就職活動の支援
・職場定着に向けた支援
・障害のある方それぞれの障害特性を踏まえた雇用管理についての事業所に対する助言
・関係機関との連絡調整


4. 訪問内容
訪問当日は、センターのスタッフから施設内を案内していただき、各サービスの説明を受けました。

カウンセリングセッションの観察:実際の相談の様子を観察し、支援の具体的な方法を学びました。
支援プログラムの説明:精神障碍者は金銭管理や時間管理が苦手な傾向があり、金銭管理については、代理人がお金を預かり、お小遣い制という形で当事者に決まった額を渡すというような支援スタイルでした。
スタッフとの意見交換:センターのスタッフと話し合い、自身が置かれている現状や課題について話し、フィードバックをいただきました。
私自身は、もっと踏み込んだ金銭管理についてであり、収入と収支のバランスがよくなく、デジタルで家計簿アプリを使ってクレジットカード決済にしているから、自動的に支出記録をしてくれるようにしているが、現金払いしたり電子決済をした場合、自動的に記録されることはなく、記録したかしていないのか記憶があいまいになり、不安状態になっていることを話した。


生活技能訓練プログラムに参加する利用者の様子を見学し、プログラムの内容と効果について理解を深めました。



5. 感想と今後の展望

今回の訪問を通じて、障害者就業・生活支援センターは別の市町村でもお世話になったことがありましたが、受けられるサービスの規模の大小を感じました。
1)駐車場の有無
2)提供している市民サービスの質と量
3)抱えている相談者数の量

1)駐車場の有無
以前訪問した場所は、田舎で土地が安いため車移動がしやすく駐車場も広かったのですが、今回訪問した場所は街中でしたので、専用の駐車場はなく公共が提供する離れた駐車場にしか停める場所がありませんでした。駐車利用するため独自ルールを採用しているところが多く、該当者ではないため門前払いされることもあり、駐車場に停めるのに30分はかかってしまいました。手続きを間違えていて、後から駐車料金1,000円など求められたら嫌だなと不安になりながら過ごしました。

2)提供している市民サービスの質と量
以前訪れた場所は施設だったので、市民サークルに使用できる部屋がいくつかあり、健康診断の受け入れやリハビリ部屋、子どもの遊び部屋、老年向けの入浴サービスの提供がありました。
今回は、オフィスビルのワンフロアの1画でしたので、面談室が2~3部屋あるくらいで後はスタッフ用の事務室が設けられているだけでした。
人口が多いと、市役所や公共の施設内だけでは住民サービスが行届かない為、専門業者に委託しているところが多いそうです。都会ほど充実したサービスが受けられるのではないかと誤解していましたが、そうではないようです。

3)抱えている相談者数の量
規模が小さな相談施設のため、相談者を受け入れられるキャパが小さく、以前の場所では面談の頻度は2週間に1回でしたが、今回の場所は1カ月半に1回くらいのペースです。
私以外にも、生き辛さを抱えて困っている人が大勢いるんだなと感じました。

発達障害支援相談センターが果たす役割の重要性を強く実感しました。
特に、個別のニーズに対応した支援プログラムや、地域社会との連携が支援の質を高めていることが印象的でした。

今回、私は「生活習慣の形成、健康管理、金銭管理等の日常生活の自己管理に関する助言」を得たくて訪問しました。

今後は、さらに以下の点に注目していきたいと考えています:

経験値の積み上げ:
できることを増やす。これが、転職するとき大きく職場環境や仕事の内容・人間関係が変化しても適応しやすく生き抜きやすくなるのではないかということです。より良く生活できるよう、模索します。
ちょっとした心遣いを意識する:
自分にとって困ったことが起きたときは、素直に人に助けを求めましょう。そのために、日頃から恩を売りましょう。という話を聞いたので、細かな気配りをするといいですよと助言をいただきました。
交際費の上限を定めて遂行する:
誰かからの約束事をすべて成立させていたら、アッという間にお金は無くなります。先に月の交際費の上限を定めて、厳選する。食事の誘いは夕食ではなくランチにするなど、工夫をすると良いと言われました。約束事を制限するのではなく、無駄を省いて小さくまとめるイメージです。

6. 結論
障害者就業・生活支援センターへの相談を通じて、自身の課題について多くの学びを得ました。今後も継続的に自身の発達障害(自閉症スペクトラム障害)について学び、QOL(生活品質向上)に活かしていきたいと考えています。


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