母のYoutubeおすすめ

月に1度ぐらいは、実家の母(79)に電話しているのだが、しばらくしゃべっていると、最後に必ず、「日本すごい」系の話になる。

母は、Youtubeで、「海外からの反応」「日本がすごい」的な動画をたくさん見ているようだ。
母はYoutubeでは、あまり自分から動画を検索していないように感じる。
前に一度母のパソコンでYoutubeを見たことがあるが、ほとんどのおすすめが『皇室関係』だった。
多分YoutubeサーバーのAIが、「皇室関係をよく見る人は、日本が大好きなはずだから、<海外からの反応>もおすすめに出そう」と考えて、
おすすめしだした<海外からの反応>動画を、母は芋づる式に視聴しているのかもしれない。

母と話していると、明らかに中国や韓国への嫌悪度も高まっている。
日本を礼賛し、中・韓をけなすような動画をたくさん見ているのだろうか?

私は、国を十把一絡げにして、白か黒かで判断するようなことはしたくないと思っている。ある国の中には、悪い人もいれば、普通の人、とても立派な人だっている。だから「~人だから」と言う考え方をあまりしたくない。

家族についても同様。
殺人犯のいる家族は日本社会では相当生きづらいということを、最近ドラマを見たり本を読んだりして知った。
肉親を殺人で失うのは、遺族にとってはとてもつらいことだが、
怒りの矛先が、殺人者の家族にまで及ぶのは理解できない。家族とはいえ、全く別の人間ではないか。

話を国別に戻す。

日本を礼賛する外国人Youtuberが多いのは、それが再生数をとる一番手っ取り早い方法だ、と言うことを彼が知っているから、と思われる。
しかし、さらに見る気がしないのは、合成音声にしゃべらせている日本礼賛動画。どこまでが本当の話か、全く信用できない。

個人的には、これらの動画は好きではないけど、
母に見るのをやめるようにともいえない。母もまた別人格であり、自分が何を観るかを決める決定権をもっているからだ。

しかし、目的なくクリックを繰り返すだけのYoutube視聴だと、似たような動画のおすすめで埋め尽くされてしまうので、「見たい動画を<検索>する方法もあるよ」と、今度実家に行ったときに実演しながら教えてあげることにしようか。



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