【司法書士試験】独学で司法書士試験に挑戦した理由〜独学のメリットを添えて〜

お疲れ様です!
れんとまんです。

今回は、私が独学で司法書士試験合格を目指した理由に触れていこうと思います。
独学のメリット(予備校の講座を受講する場合のデメリットも含みます。)についても書いていきますので、長くなりますが最後までお付き合いください。

独学を決意した理由

私が独学での合格を目指した一番の理由は、金銭面です。
元々仕事に追われている時期に勉強を開始したので、予備校の講座を使おうとしてもどの程度勉強できるのか分からなかったということもあり、お金をドブに捨てるだけで終わる可能性があったということが大きいです。
…勿論、単に貧乏だということもありましたが。

お金が最大の理由だ!では記事にならないので、もう一つの大きな理由を詳細に書きます。

それは、「自分のスケジュールとルールで勉強ができ、解法も自分で決められるから」ということです。
今回は、このテーマを膨らませていきます。

独学は誰にも縛られない!

まず、「自分のスケジュールで勉強ができる」という点ですが、これは分かりやすいと思います。

講座を受講しようとすると、「この科目はこの時期にする、記述はこの時期から勉強を開始する、マイナー科目はこの時期に重点的に勉強する…」というように、スケジュールが決められていることが多いと思います。
もっと言うと、取りたい講座が勉強したい時期に始まっていなかったり、終わってしまっていたりすることもありますよね。

独学だと、教材の発売時期に影響される可能性はありますが、基本的には自分でスケジュールを決められます。

また、この「スケジュール」には、単に「いつ何を勉強するか」だけではなく「何をどのくらい勉強するか」ということも含まれます。

得意不得意に応じて勉強量を増減することが可能という点は、大きなメリットです。

(とは言っても、講座をとっても全てのスケジュールがガチガチに決められているわけではないですし、通信講座なら柔軟にスケジューリングできると思いますので、独学だけが持つメリットとまでは言えませんが…)

ルールを自分で決められる

次に、「自分のルールで勉強ができる」という点についてです。

例えば講座をとった場合、予備校の講師の中には「判例知識は青色のマーカーで線を引き、条文知識には赤で線を引いてください。」というように、テキストの使い方やラインの引き方まで細かく指定してくる人もいると思います。

また、「過去問はこの時期に沢山解きましょう。」というような指定がされるケースもあるでしょう。

これらの指定は、「効率的に勉強ができ、合格に近づけるから」という講師の判断による側面がある一方で、「指定したほうが講師にとって都合がいいから」という面があります。

講師にとっては、受講生全員が自分の指示どおりに同じ方法で勉強しているほうが、指導がしやすいのです。
なので、「人によっては合わない可能性もあるが、自分のルールにあてはめさせよう」となってしまいます。

この場合、「自分に合った勉強法を見つけてね」とは言ってくれないでしょう。

自分に合わない勉強法を押し付けられると、当然ですが「合格に近づけると思って講座をとったのに、全然成績が上がらない…」となってしまいます。

また、そのルールを覚えること自体が苦痛になり、無駄な労力になってしまって勉強どころではない…となる可能性もあります。

その点、独学だと誰かのルールに縛られることはありませんので、上手く自分でルールを作ることができれば、効率の良い勉強が可能になります。

私は「自分で勉強のルールやスケジュールを考えて、効率よく勉強できた」という実感を得られることが面白いと感じるタイプなので、独学が好きです。
効率よく物事をこなしていくことに楽しさを感じられる人は独学に向いているのではないか?と思いますので、そういう方は是非独学に挑戦してみてください。

(なお、念のため書いておきますが、講師の方のやり方を批判する気は一切ありません。
集団指導において生徒全員に統一的なルール付けを設定するのは至極真っ当な手法であり、これをしなければ指導が困難になると思います。
受講者側が指導方法やルール付けの仕方を受講前に確認し、合わないなら受講しなければいいのであり、講師側が変わるべきだとは考えません。)

同様に、解法についてもルール付けをされる可能性があります。

特に、記述の解法ルールには注意が必要です。

私は講座を受講したことがないので、どこまで厳格に指定されるのかわかりませんが、答案構成用紙の書き方や問題文の線の引き方まで細かくルール化して、「可能な限りルール化して解く」とういうことを行っている場合があります。

流石に説教されることはないかと思いますが、少しでもルールと違うことをしていたら指摘される…という可能性がゼロではありません。
先ほども書きましたが、人によってはそのルールを覚えることに労力がかかり、問題を解くどころではない…ということになりかねません。

記述は解法の合う合わないが得点に直結しやすいので、講師が示す方法を完全に模倣するのではなく、参考にしつつも自分に合った方法を模索するほうがいいのではないか?と考えています。

(余談ですが、私は記述の教材としてリアリスティックを使用しました。リアリスティックは問題文の読み方から答案構成用紙の書き方までとても詳しく解説してくださっていて、とても参考になったのですが、一方で実践したのは記載している内容の一割程度だけでした。
既に解法ルールを自分なりに固めた後で手に取ったこともあり、自分のルールを変えずに実践できる部分だけ知恵を借りました。
固まった解法を全て変えるのは非効率だと思いますので、これで正解だったと感じています。)

長くなりましたが、要は「色々なルールを全て自分で決められること」が独学のメリットだということです。

まとめ:独学を推奨するか

これまで独学のメリットや、講座を受講するデメリットまで書いてしまったわけですが、独学を推奨できるかというと…できないです。

経済的に許されるのであれば、積極的に講座を受講したほうが良いと思います。

予備校の悪いところばかり書いてしまったので軌道修正を図りますが、理想は「自分に合った予備校を見つけて、講座を受講する」であることに疑いの余地もありません。

そして、独学は「お金はかからないが時間はかかる」と思ったほうがいいです。

また、これまで独学のメリットとして書いた「全てを自分で決められる」ということは、裏を返せば「全て自分で決めなければならない」ということであり、「自分で決められなければ、独学で挑戦するメリットがない」ということでもあります。

予備校をとるにしても、独学で挑戦するにしても、しっかりと考え抜いて選択していただければと思います。

それでは!

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