【新規事業担当者必見】レンタルビジネスの始め方
本コラムでは、どんなものでも買わずにためせる 家電のサブスク・レンタルサービス「レンティオ」でレンタル事業のサポートをしている現役担当者が、
・新たにレンタル事業を始めたい
・自社商品を気軽に試せる機会を作りたい
・既存のレンタル事業やシステムを見直したい
とお考えのメーカー様・サプライヤー様を対象にレンタルビジネスの始め方をご紹介いたします。
レンタルビジネスのメリット
①新たな収益源になる
メーカー様・サプライヤー様の主な収益は販売ですが、お客様の中には「購入をせずに使いたい」というニーズもあります。
例えば、
・一眼レフカメラが欲しいけど、運動会や旅行のときにしか使わないから購入するのはもったいない
・すぐにイヤフォンを使いたいけど、最新モデルが発売されるまで購入したくない
などといったニーズです。
この場合、「販売」という選択肢だけでは購入いただけないお客様にも、「レンタル」という選択肢が提供できるため、新たな収益源になります。
②製品の体験機会が増える
製品の購入を考えているお客様の中にも「試してから購入を決めたい」というニーズがあります。特に、実際に使ってみないと機能や効果が確認しにくい製品は、レンタル体験が購入の判断材料になります。
レンタル事業を立ち上げることにより、製品の体験機会が増えるため、これまで購入を決めきれずにいたお客様の購入を促すことができます。
また、メーカー様にとっても、レンタル体験ができることは、展示会や体験会などの開催コストの削減効果も得られます。
③製品の品質改善・開発につながる
購入をする前にレンタルでお試しできることで、「その製品を本当に気に入ったお客様」が購入します。
その結果、製品に対する口コミやアンケートの質が上がり、メーカー様において商品の品質改善・新商品の開発の参考となる、有益な意見を獲得することが可能です。
レンタルビジネス立ち上げで検討すべきこと
①レンタル向けの商材選び
レンタルビジネスにおいては、まず商材選びが重要です。
商材を選ぶステップは、主に以下の3つです。
1.商材のレンタルニーズ
レンタルのニーズがある製品か、レンタルするのはどのような顧客層・時期が想定されるかなどを想定して取扱商材の検討をします。
2.運用にかかるコスト
レンタルの場合、往復の送料やメンテナンスコストなど必要な諸経費があります。
メンテナンスが難しく工数がかかるもの、大型で送料の負担が大きいものなどは、利益が出るのかコストの考慮を行います。
3.法規制
レンタルの取扱いに際し許認可などの取得が必要な商材もあります。法規制の有無についても事前確認を行います。
②原価を抑えられる仕入れ方法
製品の仕入れで重要なのは、仕入れの原価を抑えて利益率を向上させることです。
メーカー様の場合、店頭のデモ機や戻り品の活用ができれば、高い利益率を実現できる可能性があります。仕入れに原価がかからないため、レンタル料金からレンタルにかかる諸経費を引いた金額がそのまま利益となるからです。
サプライヤー様の場合は、メーカー様との直接取引や販売代理店様からの購入ができると、安価に仕入れが可能でしょう。
なお、中古品を仕入れる方法もありますが、古物営業法の対象となり古物商許可の取得が必要になるため、法規制まわりの注意が必要です。
③在庫管理
レンタルビジネスでは、在庫管理も重要です。
在庫の回転率を高めることで、効率良く収益を得ることが可能になります。
そのためには、物流と連携したシステムの構築が必要です。通常の販売ビジネスに比べ、レンタルビジネスでは在庫管理に際して必要な項目が多いです。
発送前の商品を保管するための倉庫、返却された在庫の検品や故障対応、需要の高い在庫の追加確保などがそれにあたります。
④オペレーション
レンタルビジネスでは、物流プロセスの構築も重要です。
商品の保管・配送・返送のプロセスをしっかりと回すことで、お客様が安心してレンタルすることができます。
またオペレーションに付随して、お客様とのトラブルを防ぐためにも、不正注文や盗難防止のために与信審査や問い合わせ窓口の設置なども必要です。
⑤在庫処理(中古販売)
レンタルを終えた商品(レンタルアップ品)の処理方法についても、検討しておくべき項目となります。
メーカー様・サプライヤー様にとっては、レンタルに投入した在庫の出口戦略として機能し、新製品の展開・販促に注力する体制を構築する事ができます。
また、お客様にとっても商品を格安で購入できるメリットがあります。
実際にレンティオでは、レンタルアップ品を中古で販売しており、レンタルビジネスを始める際は、併せて中古販売の検討も推奨しています。
レンタルビジネスの立ち上げをサポートするサービス
レンタルECサイト構築プラットフォーム Rentify(レンティファイ)
レンティオでは、メーカー様・サプライヤー様の自社レンタルサービスの立ち上げを支援するプラットフォームサービス「Rentify(レンティファイ)」を提供しています。
レンティオが培ってきたレンタルビジネスのノウハウ・システム・オペレーションを一気通貫でご提供し、リーズナブルにレンタル事業の立ち上げを支援しています。
具体的には、以下のようなサービス・機能をご提供しています。
・与信チェック、物流、カスタマーサポート等のバックヤード業務代行
・ステップメール配信機能
・レンタルECトップページ・商品ページ等の制作(※)
・メーカー公式IDとの連携(※)
※Rentifyのプランや、システム仕様によって対応可否がございます
Rentify(レンティファイ)のプラン
「Rentify(レンティファイ)」では、メーカー様のニーズや状況に合わせて、ライト・レギュラー・エンタープライズと、3種類のプラン展開をしています。
各プランの具体的な機能や費用については、お打ち合わせにてヒアリングの上でご提案いたします。
また、お打ち合わせ前に概要を知りたい場合は、以下のウェビナーのアーカイブ動画をご覧いただくことも可能です。
新規事業ご担当者様へ
レンタル事業への思い
レンティオは、「買う前に試す、買う必要のないものはレンタルで使う」という消費行動が当たり前になれば、世の中がさらに便利になり、大量生産・大量消費・大量廃棄がなくなっていくと考えています。
しかし、そのような世界の実現は、レンティオだけでは時間がかかります。
レンティオが「Rentify(レンティファイ)」を提供することは、競合を作るリスクとも言えます。
しかし、それでも提供を行なう理由は、メーカー様・サプライヤー様と協業することで「レンタルという消費行動が当たり前になってほしい」という想いからです。
レンティオでは、メーカー様のドメインでレンタル事業の立ち上げができる「Rentify(レンティファイ)」はもちろん、メーカー様からお預かりした製品を、レンティオでレンタルできる製品の1つとして掲載するプランもご用意しております。
本コラム「レンタルビジネスの始め方」をお読みいただき、レンタルビジネスにご興味を持っていただけたメーカー様・サプライヤー様は、是非お問い合わせください。