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オッペンハイマー(ネタバレ感想)

オッペンハイマー、お前を許さない。
と言いたいが、1日に2度もnoteを更新する気力をくれてありがとう。
桜井さんのチャンネルでネガティブな感情でもそれを改善しようとする心が伴えば行動の原動力となる、みたいなこと言ってたけどまさしくそれだわ。
という全然映画に関係ない話から始まるあたり察して欲しいが、

いや〜分かんなかった。


特に原爆投下された後ね。なんかずーっとオッペンハイマーを糾弾する聴聞会と、ストローズっておっさんを閣僚にするかどうかみたいな公聴会?を交互にやってるんだけど、これが分かりづらくてしゃーない上にそもそも興味がなさすぎる!!!

あいつはアカ(共産党員)と連絡を取ってる! 
→いや違うのぜ!
が無限に続く。だから…何?
誰が味方で誰が敵なのかもよく分からんし、今劣勢なのか優勢なのかもふわふわ移行するので、逆転勝ちだせ! みたいなカタルシスも一切ない。最後まで見るとなんか勝ってるっぽいし黒幕らしいストローズは負けて悔しそうに去る。
しかもオッペンハイマー糾弾会も兵器の開発責任とかじゃなくてロシアのスパイかどうかみたいな話だから、より興味がない。
松本人志、ロシアのスパイ説のほうが面白い。

まぁ細かいことはいい。とりあえず生の感情だけ伝えさせて欲しい。

・とりあえずテーマ的には原爆の悲惨さとかではない感じね! 了解! 
・タバコと酒多すぎる、豊かなお国どすなぁ! おかげでいつ戦争が始まったのか作中だと全然分かんなかったよ! HAHAHA
・オッペンハイマーは一体何をされてる方なの?いつ物理学者から政治屋になったの?
・アインシュタインと少将のおっさん以外みんな一緒やで
・日本に落とした理由ってナチスが降伏しちゃって、その代わりみたいな感じなんだ。ふ〜ん
・実験成功のシーンで盛り上がる割に実際に日本に投下した時はあっさりだな〜
・日本の被害を見せられてる時に目を逸らしたの見てムカついちゃった。罪と向き合わずして罪悪感が〜みたいなこと言われても、20万人が死んでるんだが? としか思えん。イシュヴァール戦の時にキンブリーが言ってた「死から目を背けるな、前を見ろ、貴方が殺す人々の姿を正面から見ろ そして忘れるな、奴らも貴方の事を忘れない」(ピクシブ百科事典より)を思い出しちゃった。そんなことだから原爆被害者のディティールも甘いねん。黒焦げはまだいいとして、何だその顔のひらひらは? はだしのゲンを見習え

エンドロールで席立ったのは初めてというわけではないが、なるべく見る派ではあった。ただ今回の作品はぶっちゃけめちゃくちゃつまらないと感じたので、終わると同時に席を立った。

閑話休題〜帰宅〜

さて、そうは言っても私は今日この映画のために5時間ちょっとと3000円を費やしているのである。流石にこれで「つまんなかったです」で終わっては余りにも可愛そうだ。私が。

とりあえず整理のために事前知識をまとめておきたいが、自分はオッペンハイマーについて何も知らない。原爆開発の責任者って事実にすらあまりピンとこないレベルだ。アインシュタインのイメージが強かったが、そこまで関わりないことをこの映画で知った。そういう意味ではトルーマン大統領の言った「兵器の開発者などに誰も興味はない」ってのは正しい。ただ別にお前にも興味ないがな?
ずっと戦時中の大統領ってルーズベルトだと思ってたけど違うんだね〜
あと映画観る前のネタバレに関しては以下のツイートだけ見てしまった。見る前はしゃらくさいわ! と一笑に付していたが、実際見終わってみるとむしろこの前バレがあったおかげで(くるか…来そうだな…キターー)という楽しみ方が出来たので感謝しかない。

ちなみに1度目のセックスの時に朗読してたサンスクリット語の経典の内容を、日本に原爆落としたニュースを聞いたとき(だったか実験が成功したときか記憶が定かではないが)にリフレインさせるの流石に酷くないか? とは思った。

まぁやっぱり事前知識のなさはそのまま作品への理解度と評価に直結してるなってのは感じるかな。全体的に皆さんご存知の…ってノリで話が進んでいくから付いて行けないとひたすら置いていかれるばっかりになってしまう。まことに勉強不足で申し訳ないが、それにしても全て理解したら100点になる映画とはとても思えないのもまた事実。
なんというか勝者の戯言だよな〜という白けた感情が常に頭の8割を占めている感じ。それこそ今アメリカで話題のハマスやイスラエルへの抗議デモと同種の、安全圏からの御高説ありがとうございます。というのに似てる。

あと伝記映画という側面が強いので仕方ないのかも知れないが、エンタメとしての面白さは皆無に近い。リアルと言えば聞こえはいいが、知らんおっさんの話をメリハリのない展開で3時間見せられる方の気持ちにもなって欲しい。

ふ〜、こんなもんか? スマホで打つの疲れるし遅いんだよな〜。

あ〜、あと強いて言えば自分が日本人なのも評価に影響してそうだなとは思うよね。そんなに愛国心強い方とは思わないが、これを見せられて贖罪してて偉い! とは流石に思えないので、割と日本のこと好きなのかもしれん。まぁ完璧にフラットな立場で見るというのは無理だということが分かりました!

っていうか別に贖罪もしてないよな。歴史的にもこのあと第五福竜丸事件とか、冷戦に突入してキューバ危機とか色々ある訳で、別に原爆を使用したことを反省してるわけではないんだよな。

悲惨だとは思うが必要ならやるし、その際は反撃の余地もないくらいに徹底的にやりますってスタンスは現代でも特に変わってなさそう。

オッペンハイマーが水爆に反対した事や、ロシアとの協調路線を提言したのも、兵器の規模がデカくなりすぎると一度戦争になった時にアメリカ、ひいては世界全体が存続の危機に曝されるから止めたいという考えのような気がする。これなら原爆投下は威力の誇示と抑止力のため必要だったという考えと矛盾しないし、実際作中では原爆投下はすべきでなかったとは一言も言ってなかったと思う。せいぜい技術者には使い途までは決められないみたいなフワッとした責任逃れくらいじゃなかったかな。

最後に、結局共産党員の彼女への情報漏洩は無かったってことで良いんだよね。だとしたら普通にめっちゃリスク犯してただ不倫してたってだけの話になるんだよな。カスやん。

うん、こんなところな気がするな。オッペンハイマーが結局善人なのかどうか、曖昧に終わらせられた所でモヤモヤしてた気持ちが、なんとなくスッキリした気がする。彼は必要とあらばやれる子なんですよ。安心しました。

以上です。

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