遅刻と私:仕事でもダメだったよ編

仕事に遅刻しすぎて、職場が変わることになった。
もうどうしようもないほどに自分が悪いので、なにも言う事はないのだが、ひとつここまでの経緯をまとめてみたいと思う。

 まず前提として、以前から私には遅刻癖があった。小学生では班登校に間に合わず、見捨てて置いてかれる常習犯で、6年次に強制的に班長になってからもそれが続いたせいで、5年生を中心として革命がおこり(内部的に)班長をクビになった覚えがある。中学高校で電車登校になってからもそれは続き、電車という決定的なディレイを生み出す行程が挟まったことにより、遅刻が表面化する機会も多くなった。ウチの学校では「月に4回以上の遅刻をした月数」によって罰則が増えるという謎のルールがあり、自分は3回目まで行ったことがある。その時は”親+自分+担任+教頭”の組み合わせ面談を行った。ちなみにその次の罰則が校長との1on1(レベルMAX)だったので、そこに到達しなかったのは良かったような残念なような。
さて、それから時は流れ大学である。今までは実家だったので遅刻はしても欠席はNon Non Non! という感じで家から追い出されていたのが、大学ではその制約も外れ、誰にも邪魔されない悠々とした遅刻生活が始まったのであった。言うに及ばずこのせいで自分は4留というあり得ないモラトリアムを過ごすことになる。

さぁ、ここまで書いてきて改めて思うが、なぜここまでの失態を重ねてきてなお、この癖は治らなかったのか、いや治そうとしなかったのか。
去年就職先を探している時は治す努力をするどころか、社会出たら上手くいくという根拠のない自信で面接をやり過ごしていた。何故そんな思い込みを持つに至ったのか本当に謎である。さらに就職先を探していた際にお世話になった就職支援機関では「もしかしたら”発達障害”かも…」と言われていたが、特に診断に行こうという気は起らなかった。まあ当時はここでその診断が下されたら色々詰むなーと思い怖かったのかも知れない。分からんでもない。

さてここから本題のお仕事編に入っていくわけだが、さすがに就職してからすぐに遅刻しまくっていた訳ではない。5月に中途で入ってから3ヵ月は持った…ハズだ。初めての遅刻は5分くらいだったと思う。ものすごく申し訳なさそうな声を意識して職場に電話をしたのを覚えている。その時は周りの反応も、まあたまにはそんな事もあるよ! 次しないように気を付けてこ! みたいな感じだったと思う。自分もそれに便乗して謝罪と反省してるふりを繰り返しながらも「やっちゃいました感」を醸し出して、「人間誰しもミスってあるよね空間」を作りだしていた。(伝わる?これ)
だが事態は、その後約4週間で2度の遅刻を繰り返すことで急変した。明らかに職場の全員がこれはたまたまじゃないな…と察する頻度で発生する遅刻インシデントに対する反応は様々であった。空気が悪くならないように全力で気を使ってくれる人や普段と変わらない人もいれば、もちろんやや素っ気なくなる人もいた。しかし全体として非常に温かい反応だったのは意外だった。

そんなこんなで各月に1~2回のペースで起きていた遅刻が本格的に悪化したのは昨年11月半ば、そう、ポケモンSVの発売以降である。といっても回数が劇的に増加したわけではなく、11月末に3.5hの大遅刻をかましてしまったのだ(もちろんそれ以外にしていない訳ではない)。そこで主に”上”の方に、何か○○課にやべえ奴がいるという情報が伝わったらしく、そこから約2ヵ月で交代が告げられたという訳である。

会社にクビにされるかと思ったものの、流石正社員、とりあえずまだクビにはならずに済んでいる。ありがたいことである。

今後の目標としては、流石に狂った現実(いま)を焼き捨てたいという想いが強くなってきたので、然るべき場所で相談してみようと思う。自分としてはいわゆるADHDの特徴として挙げられる注意欠陥や多動などは、社会で生きる上で障害になるほど感じないので、どうなるかはわからないが。

最後に遅刻する上で一番難易度が高いフェーズはどこか、という話をしたいのだがそれは間違いなく遅刻の連絡をする時である。到着してしまえば後は謝罪しかないのですんなり行ける場合が多いのだが、家で電話するためにスマホを構えている時間は現実逃避と後悔の中で、いかに相手の神経を逆なでしないように伝えるかという、高度な知的作業も並行して行わなければいけないのだ。大体覚悟を決めるまでに数分かかることもザラである。そしていざ電話してみると意外とあっけなく対応されたりする。そうなると逆に極限まで緊張した状態から一気に解放されるため、一仕事終えたとばかりにダラダラしてしまうこともある。あった。気を付けて欲しい。総じて色んな意味で危険で難しい工程と言えるだろう。

今後この悪習慣を改善していく為に何が出来るのか、試行錯誤していきたいと思う。今日はこれにて失礼します。


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