ぬるい露天風呂は最高です

 この度いよいよ新居に引っ越し、また一人暮らしが始まった。新居は賃貸で部屋は3部屋あり、築年数こそそこそこだが、リノベーションしたのかフローリングや壁は新しい。窓を開けると過ごしやすい風が吹くいい家だ。しかしいかんせん私の準備不足でまだ水道とガスを契約していないので今日のお風呂は近くの銭湯に行くことにした。
外に出てみると小雨が降っていたため遠くのスーパー銭湯に行くのは諦め近くの昭和カラーありそうな古めかしい銭湯に行くことにした。
実際入ってみると入り口には野菜が売られていたり、券売機の年季の入り方が尋常じゃなかったり浴場へ続く階段が暗かったりと、中々雰囲気がある。しかし受付のおばちゃんは「初めてなのでやり方…教えて下さい」というと優しく教えてくれたので、いい店だと思う。


ザ★昭和って感じの受付


料金は460円でサウナが付いている。ちなみにシャンプーなどはないので買う必要がある(各40円)。タオルも同じくらいの値段。
そうして券売機で買った札を渡し、後ろを振り返るとのれんの奥の暗闇に階段が続いており、登った先が脱衣所である。千人風呂を謳っているが、ロッカーの数は多く見積もっても150くらいだろうか。番号自体は1001から始まっているので、女湯側に1000個あるのかもしれない。それぞれのロッカーは100円返金式なのでセキュリティは安心。
脱脱衣所から浴場はこちらという看板に従って角を曲がるとそこには階段があるかぐるりとこの地に曲がりながら登っていくと左左手に入り口が見えたどうやら脱衣所の真上に欲情が位置しているらしい中に入ると目の前の小さな浴槽に腰掛けたおっさんがでんと座っており一瞬目があったがすぐに目を逸らし周りを見渡した意外と中は広く正面に大浴場、壁沿いにぐるりと洗い場があり電気風呂やジャグジー寝そべって入れるお風呂なども入った。洗い場に向かうと見たこともない形のシャワーが設置されており、ちらほらと椅子をない場所もあった。とりあえず開いている席に座るとなんと蛇口に取っ手がついていないではないか。家の駐車場にある水道のように、蛇口をひねる部分がついていないのである。となりの体を洗っているおっさんを見ると蛇口には押しボタンが付いている。もしかしてこれは受付で押しボタンをもらってこなければいけなかったのかと首をひねっているとちょうど洗い終わった別のおっさんが席を立ったので蛇口にボタンが付いていることを確認してそこに移った。
押しボタンの方はをしている間ずっと水が出てくるタイプでシャワーの方は固定されており根元についている取っ手を引けばずっとお湯が出てくるというものであった。
よくよく見渡せば椅子の形がバラバラだったりボタンが付いていたり付いていなかったりシャワーの栓がゆるく常にお湯が漏れ出している物があったりと秩序がない。この時点でかなり興奮していたのを覚えている。しっかりと身体を洗ってからまずは中心の大浴場に入る予想とは違いだいぶぬるい。38°cぐらいだろうか。周りのおっさん達は少し高くなっている場所にあるジャグジーや高温のお風呂に群れており、どうやらここは人気がないらしいというのがわかった。
しばらくそれぞれの湯を楽しんだ後入り口近くにある階段の先に露天風呂とサウナがあるという看板が掲げてありそちらに行ってみることにした。
20段ほどの階段を上ると右手にサウナと水風呂左左手に露天風呂に繋がるドアが見えた。
外は少し雨が降っていたので一旦サウナで温まってから出ようと思い中に入った。中はかなり熱く部屋の中の温度計は常に90°cをさしていた。そこで15分ほどがっつりと汗をかいた後水風呂に入りそのまま露天風呂へ向かった。露天風呂にはサウナを終えたと思われるおっさんがやはり6人ほどギュウギュウになっておりら入るスペースがなかったが、一段高くなった部分にあぐらをかいて座った。目を開けは全方位におっさんがいるので座禅を組むように手を置き目を閉じた。ぐらぐらと視界が揺れしゃらくせえ言葉で言うところの整いを体感した後、おっさんが抜けた穴にすっぽりと入り露天風呂を堪能した。風呂は雨のせいもあるが温度はかなり低く、逆にそれがサウナから出てきた後の体に染み渡り、満月のような照明とそれを覆い隠すように張り出した植木を眺めながら至福の時を過ごした。
入る前は刺青をしたおっさんがたむろしていたり発展していたりするのではと警戒していたが、存外堪能できたのでこの値段なら定期的に訪れたいとすら思った。
帰りは来る時は小雨だった雨が激しさを増しており、自転車で来たことを後悔するほどぐしょ濡れになったがきてみて良かったと思った。終わり

明日も仕事なので、早く寝なければ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?