2024南座「あらしのよるに」観劇雑記
○山羊達の半衿(で合ってる?)の色
・薄紅色→めい・みい姫 乳兄弟だから?
・玉子色→たぷ・おじじ みい姫やめいの保護者的ポジションだから?
・藤色→まつ・はく 機転を効かせたり知恵を働かせたりして誰かを守るポジション的な?(まつはぎろの耳を噛みちぎり、子どもと姫をおじじに託した。はくは知識で山羊に戦力を与え、狼に対しても知恵を働かせて振る舞っていた)
・薄花色→もふ 彌三郎さんの名題昇進
・薄緑色→山羊の雄?
・紅色→山羊の雌?
この点、狼だとぎろとおばばが、ぎろは内布に、おばばは紐に紫色が配色されてるけど、彼らは悪知恵を働かせてるという点では、「あらしのよるに」の中で紫系統は良くも悪くも知恵や知識に関係してそう。
○がぶとめいの足袋の色だけ水色なんよな…友情だよな…😭
○おばばへの褒美の品、京都名物八ツ橋なのは共通で、初日からしばらくは東京の人形焼、iPhone16の発売以降はiPhone16が褒美になってたのか…絶妙に「アイフォン」の言い方が可愛かった
○メタ視点
メリーさんの羊とか、竹本さんとがぶのやり取りとか、褒美の品とか、こっち(客席)の視点をすごく取り入れてて面白かったな…
○おばばの秘伝の薬作り
・明らかに、明らかに魚の骨でエレキギターしてる狼がいる…!
・あの紅花みたいな花を、千秋楽ではくに食べさせてたし、はくも美味しいよみたいな反応してた。はくかわいい。
・おばばの巻物に描かれてる絵がオペラグラス使って見えるのがすごく嬉しかった。小道具の詳細見れるの楽しい。
・釜が割れないといけないから仕方ないんだけど、グツグツ煮えたぎる釜に手を引っ付けて熱くないのか…?
・下手側のまな板の近くに霊長類の頭骨があるのを見て、この世界に人間は存在してるんだろうか…と思ってしまった。二幕では鐘が鳴ってるし、どこかに人間がいる可能性がわずかでもありそう。
○雪山以降のめい
・吹雪の中のがぶとめいが、宝塚の「心中・恋の大和路」の雪山の忠兵衛と梅川みたいだった。これが「あらしのよるに」じゃなかったら壱太郎さん確実に心中してたパターンだ。壱太郎さんそういう、儚くて脆くて死の間際にそういった儚さが輝く役作りを、お初とかでされてるから、すごく既視感だった。好きです。
・髪型ぁぁぁ…………😭💕
・女殺油地獄だったよね…三月花形歌舞伎…お吉さん…
・雪崩に巻き込まれて気を失う時の意識の手放し方がめちゃくちゃ「リアル」でゾワッとする。
・がぶと駆けていくめいの一挙一動が、このお芝居の中でいちばん山羊らしいし、唄にある通り山羊のようにも狼のようにも見える。この振付がめっちゃ大変って獅童さん言ってたけど、めいもがぶも自然と踊り出して駆け出してしまうみたいな感じがお二人とも素敵だった。
・壱太郎さんの反りがめっちゃ好きなので、4回とも上から観れて感謝です。
○嵐の夜の翌日に2人が出会うところ、ルンタルンタしてる2人が目の前に来るまでお互いのことを絶対に見ないのがアニメとかでよく見る手法って感じで可愛かったなぁ。
○狼の群れ→山羊の群れ→山羊が狼に捕食されるというこの流れ、最初は狼や山羊が皆さん完全にそのまんまだからその点に感動した直後に自然の厳しさを目の当たりにするし、山羊の断末魔の叫びがマジで自然界って感じで、初めて見た時の衝撃がすごかった。
○めいがぎろに、のこのこ討たれうか!って言うところ、なんか既視感すごいんだけど何の作品だろう…壱太郎さんでこのシーン何かで観てる気がする…
○義太夫の皆さん、マイク使ってる?エコーとかかかっててすごかった。
○刀関係
・狼の長老は両刃造の太刀かなぁ…上古刀って感じがする…
・ぎろの打刀をみい姫が抜き取って切り掛かるの、姫様の装束や筋力的にめちゃくちゃ大変なはずなんだよな…みい姫(物理的にというより精神的に)強いな…
・がいの刀、これも上古刀って感じがする…両刃造?でも違うような気もする。
○風の唄の中、山羊達がみい姫達を迎えているところ、山羊達みんなゆらゆら左右に揺れているのがあまりにも可愛すぎる。
○みんな動きが完全に動物だし、だんまりとか最後のがぶめいとかもだけど、本能的な動きが時々垣間見えるのすごく良かったな…
○壱太郎さんのめいに出会えて本当に良かった。
○新悟ちゃんのみい姫と壱太郎さんのめいが話し合うあの場面、目とオペラグラスが足りない。2人とも可愛すぎる…
○千秋楽あれこれ
・お里ちゃんとかさ、役としてものすごく泣いてるところは壱太郎さんで何度か観てきたけど、花道でがぶと2人、月を眺め友情を確認するところ、鳴り止まない拍手の中、目にいっぱい涙を溜めて、ぺしょぺしょになるくらい涙を流して、台詞が詰まってがぶと抱擁し合うくらいに泣いている壱太郎さんは、役の上だけでなく壱太郎さん本人もめちゃくちゃ感極まってるみたいで、作品の力とか客席の力だけじゃない何かがあの時間すごく劇場に満ちてた。
・めいが、「これからもずーーっっっと友達でやんすよ」って言った後に、がぶが「めい、ありがとう」って。めいが「がぶ…」って返したら、がぶが「さあこの道を行くでやんすよ」みたいに台詞を続けて、役としてというより、獅童さんと壱太郎さんとの心のやり取りみたいで、ああ本当に良かったな……。
・囚われたがぶと、そこにやってきたばりい。ばりいに対して獅童さんモード発動してたがぶが「ばりばりばりい!」って呼びかけてたのなんか可愛かった。なんやその顔は!って2回くらいばりいに突っ込まれてるがぶも可愛かったし、「笑てんの(わろてんの)俺だけやないかい!」の後に、「やり切ったぞしかし!」ってすごく嬉しそうに言っていて、千壽さんBIG LOVE……
・ぴかにじぐが「早よ去ね!」って言ったら周りにいた狼達もみんな引っ込んでしまったの可愛かったし、じぐが「集合ーー!ラスト集合じゃー!」みたいに呼びかけたら、みんな「早よ去ね言うからはけたんやん…」みたいな返答してて可愛かった。
・竹本さんと鶴澤さんとのがぶのやり取り、すごく楽しかったな…めっちゃ笑っちゃったし、後ろで「この方は何と喋ってるんだろう……………」みたいな恐る恐る見てるめいが超可愛かった。
・幸福草、なかなか着物の奥から取り出せなくて焦りまくってるがぶ、獅童さんだったわ。可愛い。
・カーテンコールで壱太郎さんが、「あらしのよるにに出会えて、めいをやれて嬉しかった」ということを仰ってから獅童さんにありがとうございますって言ってたの本当にこっちまで泣いたし、もう終演してるのにお手手は山羊のままなの可愛いし、ぺしょぺしょに泣いてるのを両目を山羊のお手手で拭ってて可愛かった。何より獅童さんが壱太郎さんのことを「心のこもった目線でこちらの心を動かす素敵な相手役」みたいに仰られてて、壱太郎さんファンとして本当に嬉しかった。
・抱擁を交わしたり、手を繋いでお辞儀したりしてる獅童さんと壱太郎さんはがぶとめいそのまんまだった。友情以上の絆だった。
追記があればこの下に書き足していきます。
1ヶ月間、素敵な世界を本当にありがとうございました。