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難問トップ10 受験報告9️⃣ 社会福祉士国家試験(第37回)
試験後最初の夜勤の休憩中に書いております。試験前後というか、年末から断続的に施設内で感染症関係で緊急事態になってまして、私自身対応に当たっていましたが、無事に試験を受けることができたのはありがたかったです。そんなわけで約一ヶ月ぶりの夜勤。
問題15 社会学と社会システム 過疎関連
「『過疎関連法』及び『令和4年度版 過疎対策の現況』(総務省)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。」
1 2020年国勢調査時点の過疎地域の産業別就業人口割合は、第一次産業就業者が5割を超えている。
2 2020年国勢調査時点の過疎地域の人口は、全人口の2割に満たない。
3 2023年4月1日時点の過疎地域の市町村数は、全市町村数の4割に満たない。
4 2020年国勢調査時点の過疎地域の高齢化率は、全国平均よりも低い。
5 過疎地域とは、人口減少率によって定義されてきた。
社会学は僕もまったく手応えなかったんですが、多くの方が苦戦する問題が多かったようです。トップ10にも2問食い込んできてます(もう一つは問題17)。話題になった鈴木榮太郎さんも問題14社会学ですからね。(ちなみに問題14は4割ほどの方が鈴木さんを選んでます。すごい。)
さて、問題15ですが、回答4以外の4肢にきれいに多くの方の選択が分かれています。しかし今あらためてじっくりみてみると、一番しっくりくるのは回答2ではありますね。全人口の2割以上なんて過疎地域にいないでしょう。(AI回答によると9.3%のようです。)回答3に関しては、細かい市町村がまだたくさんあるってことなんですね。回答5は
過疎地域の指定要件
・法で定める特定の期間の人口要件を満たす
・法で定める特定の期間の財政力要件を満たす
とのことですので、財政力も要件のようです。社会学はまだまだ試験に出てきていない問題あるんだろうなと思います。
問題69 ソーシャルワークの基盤と専門職 倫理原則
「ドルゴフらによって提示された倫理原則に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。」
1 平等と不平等に関する倫理原則では、同じ環境に置かれている人には誰に対しても同じように対応しなければならない。
2 プライバシーと守秘義務に関する倫理原則では、すべての人が自らのプライバシーと守秘義務を強化しなければならない。
3 自律と自由に関する倫理原則では、全ての人々の生活の質を高めるような選択肢を選ばなければならない。
4 最小限の害に関する倫理原則では、あらゆる人の生活や生命を守らなければならない。
5 誠実と情報の開示に関する倫理原則では、クライエントへの関連の有無に関係なく、全ての情報を伝えなければならない。
近年では出てなかったようですが、昔の問題ではあったんでしょうか。
ドルゴフの7原則というのを勉強しておかないと、なかなか正答にはたどり着かなかったようです。
EPS(倫理的原則のスクリーン)
倫理的原則1:生命の保護
倫理的原則2:社会正義
倫理的原則3:自律と自由、自己決定
倫理的原則4:最小限の害(危害を最小限にとどめる)
倫理的原則5:生活の質の尊重(QOL)
倫理的原則6:プライバシーと守秘義務
倫理的原則7:誠実さと情報開示
回答1はこれをみると、(ドルゴフ7原則には)ないですね。
回答2がこの問題の正答例
回答3の後半部分は原則5の説明と思われます。
回答4の後半部分は原則1の説明?
回答5は後半説明部分があっていないと思われます。
選択文の前半後半の辻褄があっているかどうかで2から4の中から選び出せれば正答にたどり着けたのかもしれませんが、じっくり読み解く余裕もないと難しかったと思われます。
まぁ幸い?勉強してたのに解けなかった、ってよりは、あきらめが付くというか、こういうたどり着いていない問題が出ることは想定の範囲内であれば、受験的には仕方ないのかなと思います。終わってからこれを機に覚えるしか無いかなと思っています。では今日はこのへんで。