こんにちは。ブログ運営に役立つプロンプトを研究している ぽけご です。
10日ほど前に、以下のような記事を書きました。
検証した結果、Claude 3 Opus が頭一つ抜けている、このように結論づけたのですが、わずか10日後に GPT-4o が登場。
生成AIの競争は本当に熾烈ですね…
「Claude終わった」として解約する人も増えているみたいですが、GPT-4o のブログ作成における実力はどれほどなんでしょうか?
というわけで、
GPT-4o(ChatGPT)
Claude 3 Opus
この2つの生成AIについて、現時点(2024.05.14)のブログ記事作成における能力差を細かく検証してみました。
能力差を検証するプロンプトは、前回と同様に以下を使用しています。
GPT4の時は、プロンプトの指示が細かすぎて思うような動作をしてくれなかったのですが、GPT-4o だとどうなるのでしょうか。
それではやっていきましょう。
※追記:
最新の能力比較は以下の記事で検証しています。
こちらをご覧ください。
1. ペルソナ分析の検証
記事のターゲット読者像(ペルソナ)を明確にすることは、SEOに強い高品質な記事作成の第一歩です。
私の使っているペルソナ分析のプロンプトでは、キーワードを指定するとそのキーワードで検索する3人のペルソナ像をAIが出力してくれます。
こちらは一般公開していますので、誰でもお使いいただけます。
ということで、今回は「chatgpt ブログ リライト」という検索キーワードでペルソナ分析を実行してみました。
私が記事を作成するついでに検証してみたので、ニッチなキーワードですが、気にせずに見ていきましょう。
GPT-4o のペルソナ分析
GPT-4oにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
ちゃんとWebブラウジングしたうえでペルソナを出してくれているので、どれも的確な感じがします。
ただ、ちょっと掘り下げが弱いようにも感じました。
Claude 3 Opus のペルソナ分析
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
GPT-4oに比べて個々の項目をしっかり掘り下げてくれてる感があります。
ただし、やはりWebブラウジングをしていないので、ペルソナ3とかはちょっと微妙にも感じますね…
2. 記事の骨子の検証
ペルソナ分析ができたら、次は記事の骨子を作成します。
骨子とは、記事の主張やメッセージを明確にし、それを裏付ける情報を論理的に配置した設計図のようなものです。
骨子を作ることで、書くべき内容を整理し、読者に伝えたいことを明確にできます。
「chatgpt ブログ リライト」という検索キーワードとそれぞれが作ったペルソナ分析をもとに、生成AIにプロンプトで骨子の作成を指示しました。
GPT-4oが考案した記事の骨子
GPT-4oにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
GPT4の時と比べると、しっかりとした骨子を考えてくれています。
ただし、具体例の箇所はハルシネーションですね。
ソースの提示を求めたところ、創作であることを認めていました。
プロンプトではハルシネーションを避けるような手順で指示していたのですが、その辺りは読み取れていないような感じがします。
Claude 3 Opus が考案した記事の骨子
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
こちらはプロンプトの指示通り、論理的な骨子に仕上げてくれています。
ハルシネーションもなく、満足度の高い内容です。
ただ、1箇所なぜか英語になっています。
最近Claudeでたまに起きる事象で、一部が英語やハングルになるんですよね。バグなのかな…
3. 見出し、タイトルの検証
次の工程は見出しとタイトルの考案です。
これらをもとに、生成AIにプロンプトで見出しとタイトル案の作成を指示しました。
GPT-4o が考案した見出しとタイトル
GPT-4oGPT-4oにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
GPT4の時と比べたら悪くない内容です。
ただ、やっぱりちょっとあっさりした感じがするんですよね…
Claudeに比べると、ChatGPTやGeminiはどうしてもそういう印象があります。
でも、このまま記事にしても十分に使える内容だなと思いました。
Claude 3 Opus が考案した見出しとタイトル
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
ちょっと見出しが多い気がしますね。
最後の「##ChatGPTを活用したブログリライトの始め方」の見出しは、無くても問題ない気がしました。
あと、「##ブログ記事のリライトをChatGPTに任せるメリットとは?」の見出しを最初に持ってきて、その次に「##ChatGPTでブログの記事リライトを効率化する方法」の見出しを持ってきた方が自然な流れになりそうです。
まぁでも十分に合格点かなと思います。
4. 記事本文の検証
最後に記事本文の執筆具合を検証します。
ここまで、GPT4の時と比べるとかなりよくなっている気がしますが、肝心の本文の執筆はどうでしょうか。
これらをもとに、生成AIにプロンプトで本文の執筆を指示しました。
GPT-4o が執筆した記事本文
GPT-4oにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
出力された文字数は1674文字、完了までにかかった時間は26秒でした。
秒あたりの出力文字数は64.4文字です。
とにかく出力が爆速になりました!
Claude 3 Opusの2倍以上の速さです。
速すぎて読むのが追いつかないくらいでした…
いちどに出力できる文字数も大幅に増えたし、「続きを出力」ボタンで挙動がおかしくなるケースもなくなったので、記事本文の出力がしやすくなったのも良いです。
ただし、文章の感じはやっぱりちょっと淡泊な感じがしますね。
実はいろいろプロンプトをいじりながら、GPT-4oに最適化してみたのですが、Opusほど細かな文章の指示には応じてくれない感じでした。
この点は公表されている日本語に最適化されたバージョンの登場で、どのように変化するのかが楽しみですね!
Claude 3 Opus が執筆した記事本文
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
出力された文字数は2430文字、完了までにかかった時間は96秒でした。
秒あたりの出力文字数は25.3文字です。
今まではそこまで気にならなかったのですが、GPT-4oと比べると「遅いなー」と感じてしまいます…
ただ、文章自体はプロンプトの指示をよく守っており、読み手に共感を与える書き方の工夫は十分に感じました。
「どちらがよいか?」と言われれば、私ならClaude 3 Opusの本文の方を選ぶでしょう。
まとめ:記事の質にこだわりたい人はClaude 3 Opus、それ以外ならGPT-4oで問題なし!
今回は、新しく登場した GPT-4o と Claude 3 Opus のブログ記事作成の能力を比較検証してみました。
以前 GPT4 と Gemini 1.5 Pro との比較 をした際は、「Claude 3 Opus が頭一つ抜けている」と評しましたが、GPT-4o と比べても文章の質だけで言えば、Claude 3 Opus の方が優れているように感じます。
ただし、出力スピードは圧倒的に GPT-4o の方が速いですし、「GPT-4o は無料で使える」という点も大きいです。
「とにかくAIに質の高い記事を作らせたい!」という方には、やはり Claude 3 Opus をオススメしますが、それ以外の方なら GPT-4o でも問題ありません。
ブラウジングもできるし、画像生成もできる、文章生成も速い。
使用するAIを一つしか選べないのなら、文句なしに GPT-4o でしょう。
前回の比較記事では、「1ヶ月後、半年後はどうなるかわからない」と書きましたが、わずか10日後に変化が訪れました。(笑)
次はClaude4の逆襲に期待しましょう!
これからもAIの最新情報をキャッチしつつ、SEOに強い高品質な記事を生成AIで作成するための研究を続けていきたいと思います。
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