こんにちは。ブログ運営に役立つプロンプトを研究している ぽけご です。
普段は Claude 3 Opus を使っているのですが、最近GPT4の落ち目ぶりがひどくないですか?
GPT5が登場するすると言ってもなかなか来ないので、少しイライラしております。
また、最近登場した Gemini 1.5 Pro がかなり良いという話も聞きます。
かつてのGeminiはぜんぜん使えなくて、有料プランを解約した経緯がありますが、今回は本当に使えるのでしょうか…
ということで、
ChatGPT(GPT4)
Gemini 1.5 Pro
Claude 3 Opus
上記3つの生成AIについて、現時点(2024.05.05)のブログ記事作成における能力差を細かく検証してみました。
ちなみに能力差を検証するプロンプトは以下を使用しました。
かなり細かい指示を盛り込んだプロンプトになっているので、能力差がしっかりわかるのではないかと思っています。
それではやっていきましょう。
※追記:
最新の能力比較は以下の記事で検証しています。
こちらをご覧ください。
1. ペルソナ分析の検証
記事のターゲット読者像(ペルソナ)を明確にすることは、SEOに強い高品質な記事作成の第一歩です。
私の使っているペルソナ分析のプロンプトでは、キーワードを指定するとそのキーワードで検索する3人のペルソナ像をAIが出力してくれます。
こちらは一般公開していますので、誰でもお使いいただけます。
ということで、今回は「新PASONAの法則 ブログ リード文」という検索キーワードでペルソナ分析を実行してみました。
私が記事を作成するついでに検証してみたので、かなりニッチなキーワードですが、気にせずに見ていきましょう。
「新PASONAの法則って何ぞや?」って方は、以下の記事でご確認ください。
GPT4 のペルソナ分析
GPT4にプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
ペルソナ1とペルソナ2は合っていそうですが、ペルソナ3はちょっと微妙な感じですよね…
「新PASONAの法則 ブログ リード文」で検索する人ではなさそうです。
Gemini 1.5 Pro のペルソナ分析
Gemini 1.5 Proにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
ペルソナ1はしっかり深掘りもできてていい感じなのですが、ペルソナ2とペルソナ3はかなり適当ですね…
特にペルソナ3は、人材紹介会社のパソナさんと混同してしまっている気がします。
Claude 3 Opus のペルソナ分析
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
3人ともしっかり深掘りがされていますし、ちゃんと「新PASONAの法則 ブログ リード文」で検索する人に思えます。
ということで、ペルソナ分析では Claude 3 Opus がいちばん使えるAIだといえそうです。
ただし、注意点があります。
それは「ClaudeはWeb検索ができない」という点です。
Web検索をせずに自分が持っている情報だけを参照して出力するため、
こういったデメリットもあります。
このマイナス点をカバーするために、perplexity pro というAI検索サービスを利用するのがオススメです。
perplexityでは、Claude 3 Opusを使ってWebブラウジングして調べものができるため、本家Claudeの弱点をカバーできてしまいます。
perplexityについては、以下のnote記事でわかりやすく解説されていますので、気になる方はこちらをどうぞ。
2. 記事の骨子の検証
ペルソナ分析ができたら、次は記事の骨子を作成します。
骨子とは、記事の主張やメッセージを明確にし、それを裏付ける情報を論理的に配置した設計図のようなものです。
骨子を作ることで、書くべき内容を整理し、読者に伝えたいことを明確にできます。
「新PASONAの法則 ブログ リード文」という検索キーワードとペルソナ分析(Claudeのものを採用)をもとに、生成AIにプロンプトで骨子の作成を指示しました。
GPT4 が考案した記事の骨子
GPT4にプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
うーん、言ってることはわかるのですが、あっさりしてますね…
プロンプトでは各項目に関する具体的な指示を書いているのですが、あまり読み取れていないようです。
また、「PV数が前月比で30%以上増加する例が多数報告されています」という部分はハルシネーションでした。
Gemini 1.5 Pro が考案した記事の骨子
Gemini 1.5 Proにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
しっかりとした骨子を作成してくれています。
ただし、具体例のところでペルソナごとに言及をしている部分は、例示している記載方法と違う点がマイナスです。
骨子は読者へのメッセージをまとめたものですが、この部分だけ依頼者(つまり私)に向けた内容になっています。
Claude 3 Opus が考案した記事の骨子
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
プロンプトの細かい指示をしっかり読み取って、論理的に説得力のある骨子を仕上げてくれています。
ただし、いちばん重要な新PASONAの法則の項目説明で、ハルシネーションが起きて間違っています…
新PASONAの法則:
P Probleme(問題)
A Affinity(親近感)
S Solution(解決策)
O Offer(提案)
N Narrow down(絞り込み)
A Action (行動)
これが正解です。
ここでも、Web検索で正確性を検証せずに出力したことで、ハルシネーションが起きてしまいました。
「Claudeはハルシネーションが多い」と言われる理由は、Web検索できないという点に起因しています。
先ほど紹介したperplexityなどを使いながら、情報の正確性は確認するようにしましょう。
ということで、骨子はClaude 3 Opusの案を正しい情報に修正して、採用したいと思います。
3. 見出し、タイトルの検証
次の工程は見出しとタイトルの考案です。
これらをもとに、生成AIにプロンプトで見出しとタイトル案の作成を指示しました。
GPT4 が考案した見出しとタイトル
GPT4にプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
一見するとコンパクトにまとまっているように思いますが、見出し構成を目次として見たときに、あまり読みたい感じには思えないですね…
また、新PASONAの法則とPASONAの法則(旧)が二つあることも認識できていないのかもしれません。
「コードブロック形式で出力して」という指示も無視でしたし、指示が多すぎて処理しきれていないようでした。
書き方がいかにもGPT4っぽい感じがします。
この見出しで書いちゃうと、「あ、AIで書いてるな」と読者に思われちゃいそうですね…
Gemini 1.5 Pro が考案した見出しとタイトル
Gemini 1.5 Proにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
見出しが網羅的に構成されており、悪くない感じです。
ただ読み手目線でいうと、ちょっと見出しが多すぎますよね。
目次として見たときに、ウンザリして離脱してしまう読者もいそうです。
「できるだけコンパクトに」という指示に対しては、応えきれていない印象を受けました。
あと表現も淡泊な感じがしますよね…
「読者目線の言葉を使って、読もうと思える見出し構成にしてください」
この指示を無視してしまったのかもしれません。
Claude 3 Opus が考案した見出しとタイトル
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
プロンプトで指示した内容を守ろうという姿勢で考案された印象です。
ですから、いちばん自分好みですね。
網羅性もカバーしつつできるだけコンパクトに、見出し文も読者目線で興味を持ってもらえるような工夫がされています。
タイトルがちょっと長いかなーという気もしますが、許容できる範囲の仕上がりです。
見出しとタイトルも、やはり私好みはClaude 3 Opusの案ですね。
こちらで本文執筆に進みましょう。
4. 記事本文の検証
最後に記事本文の執筆具合を検証します。
ここまでの出来がいくらよくても、肝心の執筆する文章がイマイチでは意味がありません。
これらをもとに、生成AIにプロンプトで本文の執筆を指示しました。
GPT4 が執筆した記事本文
GPT4にプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
出力された文字数は970文字でした。
記事本文の執筆では、プロンプトでとくに細かく指示を出しているのですが、ほとんど「我関せず」です。
指示したことを無視して、執筆しちゃってます…
こういう感じのブログ記事も多いですよね。
勘のよい人なら「AIが書いてるんだろうな」と気付いてしまうかもしれません。
Gemini 1.5 Pro が執筆した記事本文
Gemini 1.5 Proにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
出力された文字数は1340文字でした。
細かく指示したことにもある程度応えられており、悪くはないですね。
ただ、少しそっけないというか、読者に寄り添う感じがしないので、共感性が足りない記事に見えます。
あと見出しによっては、「しっかり掘り下げて解説してほしい」という要望にイマイチ応えきれていませんね。
Claude 3 Opus が執筆した記事本文
Claude 3 Opusにプロンプトを入力して実行してみたところ、以下のような出力でした。
出力された文字数は1840文字でした。
見出しとの接続性もよく、各見出しでしっかり掘り下げて解説されています。
また、読者の方を向いて解説しているように感じられて、共感性も十分に盛り込まれているようです。
指示したことにしっかり応えられているので、いちばん私好みの記事に仕上がっていると感じました。
私がブログ記事に使うなら、やはりClaude 3 Opusが生成したものを採用しますね。
まとめ:ブログ記事の作成には Claude 3 Opus が最適解
今回は GPT-4、Gemini 1.5 Pro、Claude 3 Opus、3つの生成AIについて、「ブログ記事を作成する」という観点で細かく検証してみました。
人によって感じ方が違う部分もあるかもしれませんが、出力物を見比べてみると、私は Claude 3 Opus が頭一つ抜けているように感じます。
もちろん今後も生成AIは進化していくので、あくまで現時点での話であって、1ヶ月後、半年後にはどうなっているかわかりません。
ただひとつ言えるのは、生成AIの支払いプランは月払いにしておきましょう。
生成AIをブログ記事作成に活用するなら、その時にいちばん使えるAIを使いこなして、高品質な記事を効率よく仕上げていくべきです。
私も今は Claude 3 Opus をフル活用していますが、もっと良いAIが登場すればすぐに乗り換えます。
その際は、そのAIに最適化された高品質プロンプトを記事にしていきますのでご期待ください!
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