『自分の物差し』
良くも悪くも、何か事が起きると
人は皆、懐から「自分の物差し」を持ち出しては相手を測り、
長いだの短いだのと言いながら、自分を基準にして価値観を押し付ける。
自分もそうしてきたし、そうされてきた。
ある時、それがとても嫌になって、
自分の物差しで相手を図ることをやめた。
するととても楽になり、逆に相手の物差しで測られても、自分では気にならなくなってきた。
しばらくはそれでも良かったけれど、
「自分の物差し」を心にしまい納めた為に、いつしか、他人の価値観に振り回されるようになってきた。
自分の物差しで測った基準を、相手に押し付けてはいけないけれど、自分の中の価値基準はとても大事なことだから、
押し付けるのではなく、自分の価値観を持つことをしていきたいと、改めて思うようになった。
大切にするべきは、まず自分自身、そして、相手の方全て。
物差しが必要なときは、相手をジャッジするため使うのではなく、相手との心の距離を測る為に、正確に使いたいもの。