
第16節 清水エスパルス戦
好調な清水に勝利!2試合で14得点取っていたJ2屈指の攻撃陣を相手にクリーンシート達成!危ないシーンはいくつか作られましたが、最後まで集中して守り切りました。
攻撃に関してはショートカウンター中心に。チャンス自体は少なかったですが、特に後半は良い形で奪ってゴール前まで運ぶことができていました。ただ、自陣からのビルドアップやアタッキングサードでのプレーの質には課題が残りました。
清水を無失点で抑えた守備はとても素晴らしかったし、間違いなく自信に繋がります。さらに強いチームになるためにもビルドアップやアタッキングサードのところでの改善が求められます。
J2リーグ 第16節
ジェフユナイテッド千葉 1-0 清水エスパルス

・中央を締める守備の原則
ブロックを作って簡単に中央へ侵入させず、相手のビルドアップを外へと追いやり続けました。危ないシーンを何度か作られましたが、中央を締めるという守備原則を選手たちが遂行したことでクリーンシートを達成することができました。
①清水のビルドとジェフのブロック

清水は2-3-5のような形でビルドアップ。SBを高い位置に上げて幅を取らせて、SHが中に絞る形に。トップ下の乾が降りて攻撃を組み立てました。

清水の2-3-5の3に対して小林や見木がプレスをかけに行っても4vs5の数的不利となり、ボランチが行くことによって背後のスペースを絞ったSHやFWのサンタナに使われてしまう。前半は降りた乾についていかずにブロックを形成。その結果、清水のボール保持の時間が長くなりました。ただ、ブロックの前で回される分には大して怖くない。ここはジェフにとっては許容範囲でした。

ただ、「中央を締める」という守備原則があるジェフは中に絞ってくるSHを対応するためにジェフのSHも中を警戒する。その結果、図のようなロングボールを通される場面であったり、中に刺されたボールをワイドに展開される場面を多く作られてしまいました。ただ、ブロックの外に追い出しているため、原則通りには守ることができていました。
清水は右サイドからの攻撃がおそらく武器で、右サイドからの攻撃を押し返す、起点となる乾を潰すことがキーとなりました。前半終盤に清水の右SB北爪に裏を取られて、決定機を作られてしまいましたが、試合を通して対峙した日高はよく対応していたと思います。
一度左SHの神谷がダイアゴナルの動きで裏を取っていましたが、清水は足下で受けることが多く、内側の選手が奥行きを狙うことがそこまで多くはなかった。清水にもっと奥行きを作る動きがあればジェフとしては厄介でした。
②後半の高い位置からのプレス
後半は高い位置でボールを奪って、ショートカウンターに持っていくシーンが増えました。

FWの立ち位置が若干低くなったことでCBに持たせることを前半よりも許容し、相手の中盤の選手を2トップで消すことができたことで、小林などが前に潰しに行きやすくなったように思います。
プレスの的を絞りやすくなったことでプレスの連動性が増して、高い位置でボールを奪う回数を増やしました。
清水はやはり奥行きを作る動きがあまり多くはなかった。しかし、途中から入った中山に裏抜けから決定機を作られてしまいました。章太や一耀の対応によってゴールは許しませんでしたが、あれを決められていたら勝点を取れていなかったかもしれません。
ただ、あのシーンで弱気になってラインを下げなかったDFラインは素晴らしかった。DFラインを一定の高さに保ち続けることができたことも高い位置でのボール奪取が増えた要因です。
・最後に
投稿が栃木戦の後になりすみません…(笑)
清水戦はとにかく中央を締めることを徹底できたことが勝利に繋がりました。J1レベルの攻撃陣を相手にクリーンシートを達成できたことは自信につながると思います。仙台、町田と難敵が続きますが、勢いを維持して連勝したいですね。
詳しくは書きませんでしたが、攻撃のところは改善が必要です。アンカーの脇に降りてほしいとこで降りれなかったり、大輔が運んだ時のサポート不足、SBが嵌る位置でボールを受けてしまうなどがこの試合では見られましたし、こういったところは修正して、複数得点を取れるようなチームにならなければいけません。1-0よりも2-0、3-0といった試合を増やしたいですね。