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超イージー~鳴き読みのコツ10選

今回は初級者、中級者向けに鳴き読みの講座を用意しました。
鳴き読みっていうと難しい印象があるのですが、難しいことは一切書いておりません。
鳴き読みの技術は確かに突き詰めれば難しいですが、難しいことを覚える前にまずは基本を抑えておかなければ応用は出来ませんし、簡単な基本さえ抑えていればそれだけでも充分実戦で役に立ちますし、成績向上にも繋がります。
超シンプルに要点だけを抑えてありますのでぜひ活用してみてください。

鳴き読みのやり方は他にも腐るほどあるのですが、マニアックで難しいです。
他の記事でもしょちゅう書いてあるので、今回の記事が簡単すぎて物足りない方はそちらもご覧ください。


1. マンピンソーの法則

例えば萬子と筒子を鳴いている他家が居るとします。
その人は索子待ちです。
筒子と索子を鳴いている他家が居るとします。
その人は萬子待ちです。
つまり、鳴いて晒した牌以外の別の色が待ちになっているだろうと予測するのがマンピンソーの法則です。
こんな超適当な読みでも8割くらいは当たります。
本当かよと思うかもしれないですが、上級者でも基本はこれを使ってます。
この読みを応用していくと、数牌の上中下で分割してゾーン読みのようなこともできるようになりますけどね。

ただし、この読みはホンイツやトイトイなどの変則手には使えません。
使えるのは役牌やクイタンとかクイ三色です。
特にクイタンとクイ三色は効果てきめんと言えます。
クイタンとクイ三色は使える牌種が限られているので、三色にばらけることが多いんです。
クイ三色に至っては三色全て使わないと成立しません。

そもそも牌が一色に偏っていたら人は一色手を狙います
手牌が三色にばらけているから役牌やタンヤオ手を狙うんです。
三色の牌をまんべんなく使って和了りにいく方が牌効率の上でも効率が良いですし、単にそうなっていることが多いという確率の問題ではなく、そうなっているのが必然なんです。
牌効率を無視して打てる人なんて居ません。
もし偏っていたらそれは一色手になるので、それは後述する一色手の読みを使って見破りましょう。

2. 一色手の読み

一色手を狙っている手は河の切り順である程度分かります。
最初は染め色でない数牌、例えば筒子のホンイツだったら萬子と索子の数牌が切られます。
その次に字牌が切られ、最後に染め色の数牌、例えば筒子のホンイツだったら筒子の数牌が切られます。
この順番をまず覚えておきましょう。

たまに迷彩を意識した打ち手が居て、序盤にオタ風の字牌が切られることもありますが、序盤から役牌が切られることはめったにありません。
オタ風と役牌の違いも意識してみるといいでしょう。
ただし役牌が切られないと言っても、2枚切れの役牌とかは序盤でも普通に切られることがあるので、役牌が既に場に多く切れていないかは注意して見る必要があります。

最後の染め色の数牌が出る頃にはテンパイしていると予想します。
これも絶対ではないですが、少なくとも中途半端な手から押すのを避けるようにするだけでも無駄な振り込みを減らせるでしょう。

3. チー出しそばあり

これは鳴き読みの超基本なので、そのまんま覚えましょう。
「チー出しそばあり」というのは、鳴いた牌とは別の色が手出しで出てきたときに、そこが待ちとして残っているという読みです。

例えばこんな場面。
上家は7pチー出し5mです。
「チー出しそばあり」の典型です。
実際は3-6m待ちですが、4-7m待ちも警戒の対象ですし、たまにカン8mとかもあります。
この読みは副露数が多いほど精度も上がるので、3副露なら割と通用しやすいですし、場合によっては1点読みも可能です。

例外は数多くあります。
例えば染め手などの変則手を狙っているケース、浮き牌を持って好形変化を狙っているケースなどです。
いろいろな読みを複合させていけばこれらのケースもある程度は読めるようになっていきますが、「チー出しそばあり」は全ての鳴き読みの基本となる読みなので、まずはここから始めましょう。

4. ポン出しそばなし

これも鳴き読みの基本ですが、ポン出しのそばは待ちにはなってなくて雀頭が確定していることが多いので、それ以外のゾーンが待ちになっているという読みです。

例えばこんなのは分かりやすいと思います。
下家は4sポン出し7sです。
「ポン出しそばなし」の典型で、7sそばは待ちになっていません。
その代わり8sが雀頭になっています。
これも例外があって、

例えばこの場面。
下家は白のポン出し8pですが、「ポン出しそばなし」ではなく、「ポン出しそばあり」になっていますね。
これは仕掛け出しがオタ風の北だからそうなってるんです。
役牌バックの仕掛けは3トイツ持ちが基本なので、白のトイツがあって8mが雀頭で固定されていて、筒子にトイツフォローのブロックがあるというのが基本構成になります。
このように役牌バックの仕掛けは「ポン出しそばあり」になりやすいってことを覚えておきましょう。

他にはこんなのもあります。
下家は5mのポン出し3pです。
このように5566っていうかんじに並びシャンポンがある場合は特殊なケースで、牌効率にしたがっても「ポン出しそばあり」になります。

例外の多い読みではありますが、だからと言って使えない読みと切り捨てるのは早合点しすぎです。
要は雀頭になっているか、待ちになっているかの違いだけであって、ポン出しのそばにはブロックがあるということには変わりありません。
そこを起点に応用すれば、より詳細に相手の手牌構成を読めたり、山読みに使ったりすることもできます。

もう1つ注意点としては、シャンポン待ちのケースは役牌バックに関係なく「ポン出しそばあり」になりやすいです。
ポン出しそばのシャンポン待ちには気を付けましょう

5. 三副露からターツ落としは単騎待ち

3副露した他家の手出しはよく確認して見ておきましょう。
もしターツ落としが手出しで入ったら、単騎待ちの可能性が非常に高いです。
この読みは1副露や2副露のときは使えません。
3副露のときだけです。
何故かというと、1副露や2副露では余剰ターツを抱える余地があるからです。
したがって、単に余剰ターツを処理しただけのことが多いです。
しかし、3副露からは余剰ターツを抱える余地がないので、ターツ落としは単騎待ちにしかなりようがないのです。
簡単な法則ですが、意外と知らない人が多いです。

例えば3副露する前の形はこんなかんじになっています。
どう詰め込んでもターツが3つしか入らないのが分かりますよね。
かろうじて浮き牌の5mが1枚入るだけなので、鳴いて5mを切ってもその後は続きません。
単独で切られるだけです。

3副露からターツ落としの典型は、こういうヘッドレスの形から2-5sチーして打4pとして次巡に發とか引いて2p手出しになるケースです。
上級者でもこういう待ちが読めてない人が多いです。
うっかり手出しを見落としたってことも多いでしょう。
この読みを使うには、手出しを見落とさないのが絶対条件になってきます。

普段から他家の手出しを全部見る必要はありません。
ぶっちゃけ3副露からの手出しをチェックするだけでも充分ですし、余裕があれば2副露から注目するくらいでもいいでしょう。
1副露や面前はまったく無視でもいいですし、そのへんはよほど雀力と読みに自信がある人以外はチェックしてもほとんど意味がないです。
3副露からの手出しだけはものすごく重要なので、そこだけは真剣に見るようにしたらいいでしょう。

単騎待ちにならない例外としてはこういう手から1-4mをチーして打4pとしてテンパイとらずとした場合です。
その場合は後々4m引いて3-6m待ちとかになっている可能性がありますね。
一色手を狙っている場合はこういうケースがよくあります。
真っ直ぐ和了りに行ってないですからね。

それともう1つ注意しなければならないのは、真っ直ぐ和了りに行っていればほぼ単騎待ちになると言っても、面子にくっついてノベタンとか亜両面待ちになっていることはよくあるので、そこだけは要注意です。
普通の両面待ちとかシャンポン待ちはないということです。

6. 一副露、二副露からターツ落としはノーテン

これは先述した「3副露からターツ落としは単騎待ち」の読みとやっていることは同じです。
ただし1副露、2副露のときからターツ落としした場合は単騎待ちではなく、ノーテンと読みます。
同じような読みでも、副露の回数によってまるで結果が違ってくることに気を付けましょう。
先ほどもちょっと言及しましたが、1副露、2副露からターツ落としは単に余剰ターツを整理していると読みます。
余剰ターツの整理の最中なので、少なくともテンパイではないということです。

例えばこんな場面があります。
下家の發のポン出しが2sで、その後4sが手出しです。
一見するといかにもテンパイしていそうに見える鳴きですが、この瞬間は意外と張ってないことが多いです。

もっともこの読みは絶対と言えるものではなく、3副露のときと同じように単騎で張っている可能性もありますし、この瞬間に有効牌を引いていればテンパイしている可能性だってあります。
例えばこの場面だったらこの瞬間は5pを引いてきていますが、6pを引いても同じように4sを切ってテンパイしていることになるわけです。
しかし逆に言えば単騎ではなく、この瞬間に有効牌さえ引いていなければテンパイではないとも言えるので、けっこう当たる読みです。
1巡で有効牌を引く確率ってそこまで高くはないですからね。
実戦では使用頻度の高い読みなので、覚えておきましょう。

もう1つ注意点としては、テンパイではないとは言っても確実にイーシャンテンではあるので、この後1回でも手出しが入ったらかなりやばくなります。
その後の手出しも注意して見る必要があるでしょう。

7. 鳴きと同時にターツ落とし完了はテンパイ

ターツ落としの読みを使うときは注意点があります。
「3副露からターツ落としは単騎待ち」「1副露、2副露からターツ落としはノーテン」ですが、それはターツ落としがツモ番が回ってきたときの手出しに限るということです。
ポン出しやチー出しのときはこの限りではありません。

例えばこんな場面です。
下家は5mのチー出しが3p。
3pをトイツ落とししていて、チーした瞬間にターツ整理が終わってます。
これは鳴きで有効牌を引いてきたのが明確で、同時にターツ整理も完了したということ。
どう考えても確実に和了りに近づいているのが明確です。
このように鳴きと同時にターツ落としが完了した場合はむしろテンパイの可能性が非常に高いです。
これも一応手出しは手出しなのですが、ポン出しチー出しの牌なので、ツモ番のときに手出しするのとは全く意味が違ってくるので注意です。
これも実戦でよく使う読みなので覚えておきましょう。

8. 先切りのまたぎなし

鳴きは面前の場合と比べて先切りが極端に少ないです。
例えば223から2を切ったりする両面固定です。
面前の比ではないと言っていいくらい少ないです。
だから困ったときは先切りの外側を切りましょうというより、先切りの外側はほぼ安全と考えても問題ありません。
何故先切りが少ないのかというと、鳴きの場合はポンが出来るからです。
ポン材を減らすとあまりにもテンパイ効率が悪いからです。
たまに小林剛プロのように、鳴き手でも先切りを多用する打ち手も居ますが、それは1000点2000点の安い手だから安牌を持って慎重に手を進めているからであり、どっちにしろ先切りの外側は刺さっても安いので絶対的に安全という事実は揺るぎません。
どんな強者でも鳴きの勝負手で先切りなんて出来ません。

例外はトイトイ手などで、224から4を先に切ったりする場合で、これは先切りしてもポン材が残るのでそんなにテンパイ効率が落ちていません。
両面フォローの先切りはないけど、トイツのカンチャンフォローは切られやすいということです。
この場合は普通に先切りの外側で刺さります。
シャンポン待ちには気を付けましょう

また、ドラ受けを固定している場合も先切りがあります。
赤があるときの566から6の先切りとか、ドラ2sのときに233sから3sを切るとかですね。

例えばさっきも貼ったこの画像をよく見てみてください。
ドラが8sなので、下家は鳴き手なのに7sを先切りしてますよね。

それから先述のように、単騎待ち変化の場合も先切りの外側で刺さります。
この場合は単騎待ちの読みを使って回避しましょう。

9. 上家が切っている牌は安全

これは鳴き読みの基本中の基本になります。

例えばさっきのこの場面で言うなら、1pは自分で切っていて下家が鳴いていないので、ほぼ通るということになりますね。
7pも鳴いてないので割と通りますが、かなり巡目が経っているのでこれはそれほど信用できるとは言えません。
7pが切られた後になってから56pのターツが出来ていることもありますからね。
また、面前派の人はそもそも序盤のうちは両面チーをしないこともあります。
絶対とは言えない読みですが、終盤に切られている牌ほど通りやすいです。

気を付けなければいけないのは、これも単騎待ちとかノベタン待ちには通用しません
その場合は先述した単騎待ちの読みを使って見破りましょう。

10.  終盤のションパイの役牌は危険

役牌バックや役牌暗刻の手を読むやり方はいろいろあります。
しかし、内容が複雑すぎて簡単には習得できないので、最初のうちは読めなくてもよいです。
その代わり、終盤に掴んだションパイの役牌は止めましょう
統計データからも終盤のションパイ役牌はかなり危険度が高くなることが分かっています。
鳴いている他家が居る場合は特に危険です。
よく分からなくても、とりあえず雑に全部止めておくくらいでもいいと思います。
危険度としては、無筋の数牌と大差ないくらいに考えたらいいでしょう。

この読みを使うには、河に切れてある役牌の数を1つ1つ数えるっていう地道な作業が必須です。
掴んだ時点から数えても遅いので、中盤あたりから生きている役牌、死んでいる役牌をチェックしておいて、掴んだ瞬間に数秒程度の少考で止められるようになるとベストですね。
私も毎局必ずこの作業をやってます。
地味で単純な作業ですが意外と出来てない人が多いです。
何も考えずに終盤のションパイをノータイムでツモ切ってる人をよく見かけます。

終盤の字牌は丁寧に扱いましょう。
その代わり、序盤から中盤にかけては全然気にせず雑に切っても良いです。
こういうのを早いうちから止めてしまうと、逆に切り遅れてしまってお荷物を抱えるはめになることが多いです。
他家がテンパイする前にさっさと切ってしまいましょう。

ちなみに1枚切れ役牌とかオタ風のションパイとかは微妙です。
雑に切っていいほどじゃないですが、ションパイの役牌ほど危険じゃありません。
特別気にするほどではないです。

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