官民連携まちづくり塾@草加
リノベリング では2011年から全国の様々な都市・地域において、様々な方法論(※)を通じてリノベーションまちづくりを実践してきました。補助金に頼らずにパブリックマインドを持つ民間事業者を育てながら、民間主導の行政支援を基本とした官民連携の持続的なプロジェクトを次々に作り出すことで縮退するまちを変え、エリアの価値を向上させ、エリア再生が全国各地で着実に達成されているリノベーションまちづくり。取り組み始めた都市地域は現在、全国50都市以上にのぼります。
その中で特に、岩手県紫波町、埼玉県草加市、愛知県岡崎市、和歌山県和歌山市の4つの都市地域におけるリノベーションまちづくりは、自らの都市・地域経営課題や地域の実情に合わせて独自の進化を遂げ、それぞれが独自の事業モデルを確立させつつあります(ダイアグラム参照)。
今回各地で開催する「官民連携まちづくり塾」では、これら4つの先進地域のこれまでのアクションのプロセスに着目し、それぞれの先進都市・地域でエリア再生の取り組みがどのように始まり、どのようにエリアを選び、どのようなリノベーションまちづくりの手法をどういう手順で導入し、どのように庁内調整を行いどのような部署がどう関わり、どのように民間事業者を発掘し巻き込み、どのように官民連携は実現したのか。リノベーションまちづくりの先駆者によるレクチャーに加え、実践者である現地の行政職員や民間事業者のレクチャー、及び現地の実案件視察を通して、各地の独自の事業モデルの手法を紐解き、理解を深めて頂きます。
実績のある都市は、異なるやり方を組み合わせて、異なるプロセスを官民が協力してつくりあげていることが特徴としてあります。これらのプロセスを各地で参考にする上で、都市の規模は重要ではありません。
先進地における実践者の生の声とリアルな事例からそのプロセスを学び、自らのまちで実際に都市経営を改善したいと考える行政職員、ビジネスとして稼ぎながら都市地域再生を行い自らのまちを変えて行きたい民間事業者を対象に、参加者を募集します。
(※)
・リノベーションまちづくり構想づくり
・リノベーションスクールとリノベーションプロジェクト化
・トレジャーハンティングによるエリアイメージ作り
・公務員リノベーションスクールによる新しい行政職員の人材育成
・家守塾等による民間自立型まちづくり会社の育成(家守会社の育成や都市再生推進法人化)
・プロフェッショナルリノベーションスクール
・公民連携プロフェッショナルスクール、都市経営プロフェッショナルスクール(公民連携事業機構)
・リノベーションまちづくりサミット
など多数
【草加モデルのダイアグラム】
【草加事業モデルの概要】
草加市のリノベーションまちづくりは、2015年に「そうかリノベーションまちづくり構想」の策定に着手したところから始まりました。
江戸時代は宿場町として栄えた歴史ある草加市は、現在は東京のベッドタウンとして形成されてきました。
草加市では「⼀⼈ひとりに快適な暮らしのスタイルがあるまち・そうか」のビジョンを実現するために、「まちのトレジャーハンティング」の開催に続き、「リノベーションスクール」を連続して開催しています。そして、リノベーションスクールから次々と家守会社が生まれ、スクールの案件は全て実案件するなど、着実に「そうからしい暮らし」が作られています。
草加のリノベーションまちづくりの特徴は、多様な切り口でまちの様々なプレイヤーが参画していることです。その1つは、女性創業支援プログラム「3ビズ(私たちの月3万円ビジネス講座)」です。「3ビズ」とリノベーションスクールを掛け合わせることで、多くの女性プレイヤーが参画し、リノベーションまちづくりを加速させていきました。
もう1つは、まちの皆さんがプレイヤーの活動を支援する組織として設置された「リノベーションまちづくり協議会」です。協議会では、これまでまちづくりの先頭に立ってきた、いわゆるまちの重鎮たちが、新たに生まれた若い民間プレイヤーのプロジェクト推進に際し、町会・商店会への橋渡し役はもちろん、リノベーションスクール案件の物件調査や事業化の際の不動産仲介役を担ったり、事業PRへの協力やお客さんになったりと、物心両面から支援する構図が作られており、プロジェクトの推進に上手く機能しています。
その結果、家守チームの育成を根気よく行ったことも身を結び、3年目の今年度にはスクール案件化が一斉に実現しています。
草加市には、まちなかに農業が残っています。そうかリノベーションまちづくり構想策定時から、都市農業の可能性に焦点が当てられ、ベットタウンの価値を高める重要なコンテンツとして認識を新たにし、草加市は都市農業の振興に本格的に取り組もうと新たな計画策定に着手しています。また、古くから草加のまちに住む人たちと新住民の人たちとの交流が、リノベーションまちづくりをきっかけとして起き始めました。
草加市役所の職員の方々と、民間の20代から70代までの男女が公と民、男と女、老いも若きも境目なく加わって、こうした新しい動きを創り出しています。
草加市では、これらの事例を実際に見て、これらのプロセスを担ってきた行政職員及び民間の家守会社のプレイヤーから実体験をもとに語るレクチャーを受講し、さらに草加市が抱えている課題に対するアプローチ手法とそのプロセスについて学んでいただきます。
スクールマスター
ユニットマスター
アドバイザー
アドバイザー
アドバイザー
アドバイザー
アドバイザー
アドバイザー
ライブアクター
ライブアクター
ライブアクター
ライブアクター
ライブアクター
ライブアクター
ライブアクター
ライブアクター
開催概要
■期 間
2018年(平成30年)10月12日(金)〜14日(日) 3日間
■会 場
1日目:シェアアトリエつなぐば(埼玉県草加市八幡町935−4)
2、3日目:獨協大学(埼玉県草加市学園町1−1)
■開催者
主催・企画・運営:株式会社リノベリング 協力:草加市、そうかリノベーションまちづくり協議会
※なお、本事業は国土交通省「民間まちづくり活動促進事業」の一環として開催されます
■主な内容
リノベーションまちづくりの始まったきっかけからそのプロセスおよび事業モデルまで、現地キーマンとなった公務員・民間プレイヤーからリアルな実情を織り交ぜたレクチャーを受け、意見交換を行いながら、自分のまちのリノベーションまちづくりの実践計画を完成させます。スクールから自分のまちに戻った際、ファーストアクションを起こすためのプログラム内容となっています。
・3日間のユニットワークにて、自分のまちの課題を整理しリノベーションまちづくりの実践計画を企画
・ライブアクト(レクチャー)の受講 ・最終日にプレゼンテーションの実施
■事前課題図書(予定)
『リノベーションまちづくり 不動産事業でまちを再生する方法』清水義次著
『ほしい暮らしは自分でつくる ぼくらのリノベーションまちづくり』嶋田洋平著
■事前課題
詳細につきましては、選考に合格された方にご案内をさせていただきます。
課題締め切り:10月5日(金)予定
タイムテーブル
10月12日(金)
09:30~10:00 受付
10:00~10:30 開校式・ガイダンス
10:30~11:00 オリエンテーション
11:00~12:00 オープニングアクト
12:00~13:00 ライブアクト1
13:00〜16:30 現地事例視察
16:30~17:30 ライブアクト2
17:30〜18:30 ライブアクト3
19:00~21:00 懇親会
10月13日(土)
9:00~10:00 ライブアクト4
10:00~11:00 ライブアクト5
11:00~16:00 ユニットワーク
16:00~17:00 ライブアクト6
17:00~17:15 リノベリングからのお知らせ
17:15~ ユニットワーク
10月14日(日)
9:00~13:00 ユニットワーク
14:00~16:00 プレゼンテーション
16:00~17:00 クロージングアクト
17:00~17:30 閉校式
18:00~20:00 懇親会
※タイムテーブルは予定であるため、変更する場合があります。あらかじめご了承願います。
受講申し込み
■募集人数
100名程度
・公務員:3人〜4人一組で参加のこと(地方自治体職員・都道府県職員・中央官庁職員等)
・民間プレイヤー:3人〜4人一組で参加のこと(家守会社・家守候補・都市再生推進法人候補等)
※主催者側で厳正な審査を行います。受講生の決定は、個別に電子メールでお知らせします。
※チーム内参加者全員のお申し込みが必要となります。(共通のチーム名をご記入ください)
■受講資格
・リノベーションまちづくりに興味があり、自らが実践者となって地域再生に取り組みたい人
・パソコン(ワード、エクセル、パワーポイント)の操作ができる人 ・スクールの全日程に参加できる人
■申込期間
1次募集締め切り: 8月24日(金) 2次募集締め切り:9月14日(金)
■参加費
無料
※現地までの交通費や宿泊費、当日の飲食費、懇親会の参加費等は受講生の負担となります。
■持ち物
モバイルPC(必須)、ポケットWi-Fi(必要な方のみ)、デジタルカメラ(スマートフォン、携帯電話のカメラでも可)、筆記用具等、ご持参ください。
■注意事項
・事前課題があります。課題については、受講決定後にお知らせします。
・受講決定後のキャンセルは、原則できません。
・やむを得ない事情により受講をとりやめる場合は、速やかに主催者までご連絡ください。
・講師は変更になる場合があります。ご了承ください。