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愛とはコントロールである?

女性が甘いものや脂っこいものを好みつつ、体型維持や髪のケアに努力するのも、男性が創作活動に没頭したり、権力やお金を執拗に求めるのも、全ては自分の魅力を周囲にアピールし、有望な異性とセックスをして、自分の遺伝子を後世に残すためなのだそうだ。

これはサバンナ原則といって、人類がサバンナで暮らしていた一万年以上も前の時代から脳内に埋め込まれた本能に基づく行為で、人間のあらゆる行動は、種の保存を命題としたセックスのために行われているという。

恋というのは「相手の遺伝子が欲しい」という本能の欲求であって、実るか実らないかは別として、思春期を過ぎれば人間だれもが経験するもの。

本能なのだから、子どもを持てる時期に、出来るだけ多くの異性を求めるのは自然なこと。一万年も前から人間は複数の相手とセックスをして子孫を残してきたのだから、この先も浮気や不倫が無くなるわけがない。しかし、必要以上に「相手の遺伝子が欲しい」という欲求にまみれてしまうと、今の社会では生きにくくなってしまう。

幸運なことに、人間は欲求をコントロールすることができる。私たちは欲求の解消よりも心の充実が得られる方法を知っている。誰かから感謝される度に喜びを感じることも、2年以上続くパートナーとのセックスで、脳内に幸福ホルモンが放出されることも、現代では科学的に解明されている。

知っていれば、立ち止まれることができる。

欲求を自分でコントロールすることを、この時代では愛と呼ぶのかもしれない。

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