四季報写経300社達成 新たに浮かんだ定年後の副業のアイデア
四季報写経が300社に到達しました。始めたきっかけは、定年後に向けて新たな視座を得られればという気軽な思いからでした。ところが、続けていくうちに想定以上の発見と学びがあり、自身のキャリアを振り返りながら将来を展望するまたとない機会となりました。
300社の会社概要を書き写し、各社の強みや課題、業界全体の動向を見つめ直す過程で、自然と一つのアイデアが形になってきました。それは、定年後の副業として「経営者の壁打ち相手」という道です。
写経を通じて、様々な業界や企業の実態を深く理解することができました。特に印象に残ったのは以下の点です:
会社の課題や成長機会を俯瞰する力が養われたこと。大企業から中小企業、新興企業に至るまで、各社に共通する課題と独自の成長過程が見えてきました。
定量・定性両面からの分析の重要性を再認識できたこと。財務指標や事業内容といった数値データだけでなく、市場環境などの質的な側面も含めて総合的に捉える必要性を実感しました。
業界動向への洞察が深まったこと。不動産、製造、小売など多様な業界を横断的に観察することで、各業界が直面する課題や新たな可能性を体系的に理解できるようになりました。
こうした経験を重ねる中で、「経営者の視点を活かして社会に貢献したい」という思いが強くなっていきました。
なぜ「壁打ち相手」を選んだのか 私には中小企業社長、経営企画、内部統制、不動産投資評価などの業務経験があります。これらを活かして、経営者が抱える課題の整理や方向性の明確化をサポートできるのではないかと考えています。
経営者は孤独です。重要な決断を一人で下さなければならない場面が多く、気軽に相談できる相手が限られているためです。私自身も経営者として、その重圧をよく理解しています。そこで、「壁打ち相手」として次のような役割を担えると考えています:
経営課題の整理:資金繰りの改善、事業ポートフォリオの見直し、新規事業の立ち上げなど、経営者が直面する課題を共に整理します。
新たな視点の提供:自身の経験と四季報写経で得た市場洞察を基に、経営者が気付いていない可能性やリスクを指摘します。
精神的支援:経営者の頭の中にある悩みを言語化し、客観的な視点を提供することで、次の一手を踏み出す自信を持っていただきます。
具体的なサービス設計 この「壁打ち相手」という副業を実現するため、以下のような枠組みを考えています:
対象となる顧客層は、中小企業やスタートアップの経営者、特に財務や内部統制に課題を感じている方々です。
提供するサービスとして、経営課題のヒアリングと整理、財務分析や内部統制に関するアドバイス、新規事業や投資案件の相談などを想定しています。
サービス形態としては、オンラインまたは対面でのセッションを基本とし、単発相談から月額顧問契約まで、柔軟な料金体系を設定します。
実績構築については、まずは知人や既存の人脈を活用して実績を積んでゆく予定です。
すぐに軌道に乗るとは考えていませんが、四季報写経で得た知見とこれまでのキャリアの集大成として、この取り組みには大きな可能性があると期待しています。
おわりに 四季報写経300社達成を機に構想した「経営者との壁打ち相手」。これまで培ってきた知識や経験を活かしながら、新たな価値を社会に提供できる機会になると信じています。定年後も、得意分野を通じて社会と繋がり続けること。その第一歩として、この挑戦に大きな期待を寄せています。
最後までお読みいただきありがとうございました。