公認内部監査人(CIA)資格取得:私の経験と学び
皆さん、こんにちは。今日は、私が公認内部監査人(CIA)の資格を取得した経験について、特に資格取得を悩んでいる方々に向けてお話ししたいと思います。
なぜCIA資格を選んだのか
私がCIA資格の取得を決意したのは、40代後半のことでした。すでにUSCPAの資格を持っていましたが、さらなる成長を求めていました。正直なところ、この決断の背景には、職場での苦しい経験がありました。
新しい社長の就任により、私の立場が大きく変わり、長年携わってきた経営企画の仕事を失いました。その時の喪失感は今でも忘れられません。ここで終われないと思い、自分の実務経験の棚卸で経営企画以外を探しました。スポットの業務でしたが、内部統制をゼロから立ち上げた経験がありました。この経験を形にしたいと思いました。社内で生き残るにはその道しかないと感じました。
資格取得への道のり
CIA資格の取得は、決して楽な道のりではありませんでした。40代後半での挑戦は、若い頃とは違う苦労がありました。仕事と家庭の責任を抱えながら、2年半をかけて全3科目の試験をクリアしました。
最後の科目に合格した時の喜びは今でも鮮明に覚えています。一人で蕎麦屋に行き、特上天ざるとビールで祝杯を挙げたんです。小さな勝利の瞬間でしたが、これまでの努力が報われた気がしました。
中学受験を控えていた息子にも、頑張っているお父さんの姿を少しは見せみせれたかな~なんて思っています。
CIA資格の意義
CIA資格は単なる肩書以上の価値があります。この資格を通じて学んだ知識は、内部監査や内部統制だけでなく、経営企画の仕事にも大いに活かされています。ちなみに私を干した社長の交代を機に経営企画に再登板しました。
特に、組織の透明性向上や不正防止、リスク管理など、現代のビジネス環境で求められるスキルを身につけられたことは大きな財産となりました。
具体的には、社内で不祥事や重大クレームが発生した際は、業務フローの脆弱な部分の発見や改善にとても役立ちました。また、現場の業務フローや動きを把握できるようになったことで、作成した重点施策の切れ味と効果が増しました。
資格取得を考えている方へ
資格取得を悩んでいる方々へ、私からのアドバイスです:
・自分の状況を冷静に見つめ直す
危機や転機は、新たな挑戦のチャンスです。
・長期的視点を持つ
資格取得は時間がかかりますが、その過程自体が成長につながります。
・小さな勝利を祝う
合格した時の喜びは何物にも代えがたいものです。
・学び続ける姿勢を大切に
資格取得後も、継続的な学習が重要です。
資格取得は決して楽ではありませんが、それを乗り越えた先にある達成感と新たな可能性は、すべての苦労を報いてくれます。皆さんも、自分自身への投資として、挑戦してみてはいかがでしょうか?
最後に、どんな状況でも、自分を信じ続けることが大切です。私の経験が、少しでも皆さんの励みになれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました。