小型ブルーチップオープン アクティブファンドを眺めてみよう #1
2020年2月から毎月3本ずつアクティブファンドを眺めてきました。
最新の記事はこちらです。
このシリーズを少しアレンジしてみるシリーズが今回から始める
”アクティブファンドを眺めてみよう”
副題として添えたのが
そのファンドは「探究していますか?」
です。探究、何を?ということですが、それは企業価値です。
↑の記事でテキストにもしていただいた #月次レポート研究所のポッドキャスト 。お話している通り、投資信託の新しい分類、わけ方を提言しています。
企業価値を探究する、探究しているファンド と それ以外 です。
この「アクティブファンドを眺めてみよう」では、アクティブファンドをいくつかの側面で僕がまとめた結果を記事に載せていきます。
その記事をお読みくださった読者の皆さん(月次購読マガジンのご購読者、メンバーシップのメンバー)に、ご意見をお尋ねします。
このファンドって企業価値を探究していると、どの程度感じられましたか?
と。
記念すべき1回目に取り上げるファンドですが。
こちらの記事で紹介されていたファンドを取り上げます。
小型ブルーチップオープン
です。
ファンド運営は野村アセットマネジメントです。
ファンド設定は1996年7月31日です。26年を超える歴史を持っています。
最初にチェックするのは受益権総口数の推移です。
受益権総口数
受益権総口数の推移が「企業価値を探究しているか」否かとの関係は直接ありません(個人の考えです)が、ファンドへの受益者の支持を窺うことができるものと考えています。また、コンスタントに口数が増加しているファンドの方が市況にかかわらず「良い会社に投資できる」可能性が高いものと推測しています(個人の考えです)。
「企業価値を探究している」それがしっかり感じられるファンド、そうしたファンドがしっかりとした受益者の支持を得ていれば、相乗効果があるのではないでしょうか。
5年前、2017年9月末で 116億口あったのですが、2022年9月末 では76億口。
ファンドからじわじわと資金が流出していることが分かります。
受益者から確かな支持を得ているとは言い難い現状です。
パフォーマンス
ローリングリターン を見てみます。
まず1年です。
日経225に連動するインデックスファンド(こちら)、TOPIXに連動するインデックスファンド(こちら)。この2つのファンド、ファンドのベンチマークとされる”Russell/Nomura Mid-Small Capインデックス(配当込み)”はファンドの運用報告書から拾いました。
小型ブルーチップオープン、データ期間数は303です。
1996年7月末〜1997年7月末 から 2021年9月末〜2022年9月末 まで。
303期間での、平均値は10.7%、中央値は5.0% です。
日経225連動ファンドとの勝ち負けは 173勝130敗です。
TOPIX連動ファンドとの勝ち負けは185勝118敗です。
Russell/Nomura Mid-Small Capのデータがある期間は85です。
2014年7月末〜2015年7月末 から 2021年7月末〜2022年7月末 まで。
61勝24敗。
5年で見たらどうでしょうか。
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