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スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド ウオッチ #89

スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド の月次の定点観測、89回目です。

このファンドとのお付き合いは2014年12月から。ファンドが設定されたその日に10,000円分を買付。その後、2016年7月から毎月、少額ですが追加で買い足しています。

ファンドの2022年4月末基準の月次レポートです。

https://www.sparx.co.jp/mutual/uploads/pdf/stw.pdf

ポートフォリオ

ポートフォリオの推移

市場別の内訳が「プライム」「スタンダード」「グロース」に代わりました。

ファンドの投資先数は前月末から増減なく15社。

当月の投資活動として、全売却及び新規投資はありませんでした。

投資先の上位5社です。

2022年4月末の上位5社

順位の変動はありますがメンバーに変更ありません。

受益権総口数・純資産総額の推移

2021年8月から8ヶ月連続で、前月末比で口数増加=ファンドへの資金純流入としてきましたが、2022年4月は9ヶ月ぶりに減少、資金流出となりました。ちょっと残念。

パフォーマンス

ローリングリターン を見てみましょう。

5年です。

ローリングリターン 5年

2017年4月末〜2022年4月末、この5年の保有で +39% となりました。

”もったいない状況を変える一つのカギは、⻑期株主による投資先企業との対話であると当ファンドは考えます。”

今回のレポートでは投資先とファンドとの「対話」の持つ大きな可能性が述べられています。

日本企業の典 型的な課題の一つは、ROE(株主資本利益率)やROIC(投下資本利益率)などの指標で示される資本収益性の低さです。経営 に対して取締役会の適切な監督機能が働いていないためにこういった問題が生じるのだとすれば、結局はガバナンスの問題と言えるかもし れません。欧米企業に比べPBR(株価純資産倍率)やPER(株価収益率)等から見て割安すぎる日本株、と言われるようになって久 しいですが、外から見て明確な課題があっても、それを解決しようとする取締役会や経営陣の意欲が乏しい企業に誰も投資したがらないの は当たり前かもしれません。バリュー・ギャップがあっても、課題への対処が望めないのなら、そのバリュー・ギャップは無いのと同じだと、世界の 投資家は考えているのかもしれません。世界的に高く評価される技術力や開発力を持つ日本企業が、世界の投資家から諦めの目で見ら れ、期待されないまま過小評価されているならば、本当にもったいなく残念なことです。

このファンドがどんなスタンスで「対話」に取り組んでいるのか、ぜひレポートをご覧ください!

このファンドの定点観測 バックナンバー

これまでの定点観測は下記のリンクからご覧ください。

昨年10月のファンドの第7期決算の運用報告書を眺めてみました。
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