スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンド ウオッチ #98 / スパークス『華咲く中小型』ウオッチ #48 (2023年1月末)
2023年、以下の2つのファンドの定点観測を1つの記事にまとめることにしました。今回がその2回目です。
1つ目のファンド「対話の力」は2014年12月、2つ目のファンド「華咲く中小型」は2019年2月からお世話になっているファンドです。
前回の定点観測です。
それでは、投資先、ポートフォリオからチェックしてみます。
投資先・ポートフォリオ
対話の力
投資先数は前月末から増減なしの14社です。
とのことです。
投資先の上位5社です。
MARUWAさんが上位5社にカムバック。
1年前、2022年1月末の上位5社です。
ソニーグループさんの株式は全売却されています。
月次レポートの本文では、投資先の3社、マックスさん、森永製菓さん、帝国繊維さんとの対話の内容が詳しく、丁寧に説明されています。
帝国繊維さんとの対話でこんなことが述べられていました。
帝国繊維さんとファンドとの長い時間をかけたプロセスに思いを馳せると、ちょっとグッとくるものがありました。ご興味ある方は6年前の記事、こちら をご覧ください。
華咲く中小型
投資先数は前月末比 1増の60社。
業種別のトップ5のメンバー、前月末から変化ありません。
投資行動については
新規投資の部分で 資材メーカーなど
と表現されています。とすると、新規投資は2社以上? 一方で投資先は1増だから全売却が1社はあった?
こういう推理ゲームを受益者に強いるのはどうなんでしょう。シンプルに「x社に新規投資、y社を全売却」と明瞭に示してもらえると嬉しいです。
上位10社です。
前月末との比較では2社、入れ替わっています。NITTOKUさんは初登場、この1年の間に投資開始ではないか、と推測されます。ライクさんは2022年7月末以来の上位10社です。ライクさんは今回のレポートで紹介されています。
月次レポートに投資先の紹介が戻ってきたのは、とても喜ばしいことです!
上表の右端の列、RNはこちらのETFのデータが基になっています。
こちらのETF、繰上償還、上場廃止が決まったようです。
https://nextfunds.jp/data/2023/td_230207a.pdf
受益権総口数の推移
対話の力
2023年1月は前月末比で受益権総口数が減少、ファンドからの資金純流出となりました。2ヶ月連続です。次回は流入に戻ってくれるのを期待です。
華咲く中小型
こちらは非常に大きな動きです。前月末比で受益権総口数増加=ファンドからの資金純流入です。前回まで53ヶ月連続で資金純流出だったのが、一転、1ヶ月で11億口も増加。
モーニングスターのページです。
1ヶ月で40億円近い流入になったようです。これはこれで極端だなあ、と思います。次回が注目されますね。
パフォーマンス
対話の力
ローリングリターン を見てみましょう。
5年です。
2018年1月末〜2023年1月末、この5年の保有で +12% となりました。
華咲く中小型
5年です。こちらは年率換算しています。
2018年1月末〜2023年1月末の5年間は、年率3.7%でした。
ここまでのデータ期間数は133。マイナスになった期間は12です。最後にマイナスになったのは2007年12月末〜2017年12月末、以来、5年保有してマイナスになった期間はありません。
中央値は15.6%(前回 15.6%)となっています。
10年です。
2013年1月末〜2023年1月末の10年間は、年率14.9%でした。2013年1月末に投資された元本は10年後、4.02倍(分配金は課税されずに再投資を想定)となりました。データの数は73。中央値は年率18.4%です。
定点観測のバックナンバー
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