スパークス "厳選投資" 月次レポート(2020年3月末)を読んで
2015年1月に初めて買付けて、その6月から毎月の追加investを続けているファンドが スパークス・新・国際優良日本株ファンド(愛称:厳選投資) です。
このファンドのFacts的な側面は、ブログで月次の定点観測を行っています。あわせてご覧くださると嬉しいです!
noteでは、そのデータや月次レポートを読んでみた感想を書いてみます。
2020年3月末のレポートです。
今回は、目下の極めて不透明な経済環境をファンド運営の皆さんがどのようにご覧になっているのか、そして、その見方とファンドの投資哲学、方針との関係が丁寧に詳しく書かれています。文中に
私どもが掲げる7つの投資基準のうちの一つである「有利子負債が少ない強固なバランスシート」
という説明があります。
「7つの投資基準」ですが、このレポートで紹介されているのはこれのみです。「7つの投資基準」はこのように別の資料で説明されています。
1:ビジネスモデルがシンプルで理解しやすい
2:本質的に安全なビジネス
3:有利子負債が少ない強固なバランス・シート
4:高い参入障壁に守られたビジネス
5:持続可能な高ROEとそれに見合う利益成⻑
6:景気動向に左右されず潤沢なキャッシュフローを生み出している
7:資本コストを理解し、最適資本配分ができる卓越した経営陣
https://www.sparx.co.jp/report/uploads/pdf/20200319.pdf
2020年3月19日に発信されたレポートです。この際、次のコメントもありました。
当ファンドの運用にあたっては、以下の 7 つの基準、特に足元のような下落局面では、「ダウンサイドを抑える視点」として 1〜3を重視しています。
今回のレポートではこの3つ目、「有利子負債が少ない強固なバランスシート」について特に詳しく、具体的に説明されています。一番最初に、この基準が非常に重要な理由が述べられています。
現在のように企業業績の底が見通しにくい環境下で最も大切なことは、「いずれやって来る経済回復期までに投資先企業が倒産しないこと」です。どんなに競争優位性に優れたビジネスモデルを持っていたとしても、需要が減 少することで赤字転落し、資金繰りが悪化して倒産してしまっては元も子もありません。
この観点で、このファンドの投資先の1社、ソフトバンクグループについての分析、見方も非常に率直に報告されています。ご興味ある方はレポート本体をご覧ください。
レポート全体を通じて、このファンドがどんな価値観で、どのように今の状況に向き合い、行動しているのか、を感じることが出来ました。
ファンドの情報提供の姿勢や内容は非常に素晴らしい!と感じますし、ポートフォリオにも満足していますのでこれからも引き続き、追加investを継続して、お世話になるつもりです。コンスタントに資金が流入してくるファンドになってくれることを願っています。
来月もnoteにレポートの感想、レポートから得た気づきを書くつもりです。
先月の「月次レポートを読んで」です。
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