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note さん、2024年11月期第1四半期決算をちょこっと眺めてみました
上の記事の通り、 note さんの株式が上場したその日、株式を取得しました。
そのnote さんが2024年11月期第1四半期(2022年12月〜2024年2月)の決算を発表されました。
そして、note のIRチームのCFO 鹿島さんがつくられた記事です。
上記の資料に載せられた定量的なデータからいくつかグラフをつくってみました。
note全体の売上高(直近12ヶ月)の推移
決算説明資料 の12ページの数字を元につくったグラフです。
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直近12ヶ月(LTM; Last Twelve Months)で見ると、2023年3月〜2024年2月の売上高は、2022年3月〜2023年2月の売上高の+20.7%となりました。
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2024年11月業績予想の売上高の前提として「売上高は成長率+20%以上を計画」とされていますが無理の無いものと感じます。
note事業の売上高(直近12ヶ月)の推移
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note pro事業の売上高(直近12ヶ月)の推移
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注目していきましょう。
街の様子はどんなふうに移り変わっているか
資料では、noteを「クリエイティブの街」と表現しています。
そして、こう述べられています。
CREATION、DISTRIBUTION、FINANCEをバランスよく伸ばすことがnoteが提供する価値を最大化するために重要であると考えています。
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CREATION、DISTRIBUTION、FINANCE を考えながら、発表の各種データを関連づけてみました。
まずCREATIONです。
CREATION
創作するのは「人」、クリエイターのみなさんですよね。クリエイターの数の推移です。
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2024年2月で1,339千人。対前年同期比 +19%となっています。
そのクリエイターが創り、世に送りだしたコンテンツ数です。
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2024年2月、4,231万件。対前年同期比+31%。クリエイターさん数の伸び率よりもコンテンツ数の伸び率が高くなっています。
コンテンツ数➗クリエイター数を出してみると、こうなります。
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クリエイターさん一人あたりの創作記事数が増えていると捉えてます。創作を続けられているクリエイターさんが増えている、とも考えられます。
「街」にクリエイターさん、創作物が着実に増えています。これが「ストック」「資産」になっていきますね。
DISTRIBUTION
創作物を受け取る、楽しむ側の会員数が着目するところだと思います。
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2024年2月、777万人を突破しています!
対前年同期比+25%。会員数も着実に増えていますね。
会員数➗ユニーククリエイター数 の推移を描いています。
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数値がどうなったらいいのか、はちょっと何とも言えないのですけれど。この数字が大きい方が「創作してみよう」という最初の一歩を促す可能性はありそう、というのが僕の仮説です。
FINANCE
一番ストレートなのがGMVとARPPUになるかと思います。
GMVの推移です。
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こちらもLTMで推移を見ています。前の四半期との比較で+23%です。
ARPPUの推移です。
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月間購読者数を会員登録者数で割った数値の推移です。
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これらの数値は有料コンテンツがどの程度受け入れられているか、も示しているので注目です。
売上原価
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このスライドで注目したのは「売上原価」です。これは主として「開発人件費」とされています。ということからすると、粗利率だけではなく売上原価の絶対値も注目すべき数値かもしれない、という発想が浮かびました。
この第1四半期の売上原価は 42百万円。前年同期比 10百万円減でした。
コスト、費用として認識されていても、新しい価値創造につながる投資の側面もあるかもしれないので、この数値は気にしてます。
2024年11月期から連結決算に
note AI creative株式会社の設立に伴い、当社は2024年11月期第1四半期より連結決算へ移行しております。
とのことです。
スマホアプリから有料記事が買える
昨日発表されましたね。
この施策が業績にどう作用するのか。また、次回以降の業績発表でどう説明されるのか楽しみです。
1月のキャンペーンについて、こんなスライドがありました。
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2024年11月期の注力ポイント
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このスライドで最も引き付けられたのが「note.com外の新サービス」です。noteの資産を活用した新サービスとは?
noteの資産には色んなものがありますからね、楽しみです。
株主として定点観測していきます。
note の皆さん、どうぞよろしくお願いします!
IRチームの皆さんの記事も楽しみです。
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