おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選) ウオッチ #23
農林中金バリューインベストメンツ (NVIC)さんが設定、運用する2つのファンド、おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選)。
この2つのファンドについての定点観測です。
おおぶねJAPAN(日本選抜)
受益権総口数・純資産総額
ファンド自体は2019年12月に設定されていますが、公募販売が実質的にスタートしたのは昨年4月なので起点は3月末です。
23ヶ月連続で受益権総口数は前月末比増加、資金純流入です。
投資先上位10社・上位10業種・アクティブシェア
最新の月次レポートです。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_japan/id200001_report1_220316.pdf
上位10社に、初登場の会社は1社。 #ユー・エス・エス さん。一度、月次レポートで詳しく紹介されていました。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_japan/id200001_report1_201117.pdf
投資先は79社、2022年1月末から1社減となりました。
「原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」とのことですので、トップ10に入ることに大きな意味があるわけではないようにも思います。
上位10社のメンバーですが、2022年1月末比で7社が入れ替わり、昨年2月末比で8社が入れ替わっています。
上位10社の日経225との重複ですが、4社となっています。2022年1月末と比べると2社減です。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
おおぶねグローバル
受益権総口数・純資産総額
こちらも23ヶ月連続で、受益権総口数が前月末比増加、資金純流入となっています。
投資先上位10社
最新の月次レポートです。
https://www.nvic.co.jp/data/fund/obune_global/id401002_report1_220316.pdf
投資先数は2022年1月末から増減なしの26社です。
上位10社のメンバーですが、2022年1月末比では5社、昨年2月末比では5社、入れ替わっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
PBR =PER x ROE
この2つのファンドのレポートには”ポートフォリオのバリュエーション水準”というデータが毎月載せられています。
そこで思い起こされたのが、この記事です。
PBR を 因数分解すると
PBR (株価純資産倍率)= PER(株価収益率) x ROE (株主資本利益率)
です。
ポートフォリオの特性に、PBRとPERが記載されていれば、ROEも算出できるわけです。
そこで、2020年4月末以来の推移をグラフにしてみました。
ROEと平均時価総額をグラフにしました。
折れ線グラフがROEです。これを見ると、おおぶねグローバルの投資先のROEは約19%に近づいているのに対して、おおぶねJAPANの投資先は10%をちょこっと超える程度。日本の会社のROEが相対的に低いことが見てとれます。
2022年2月末の日経平均 指数ベースでは
PBR (1.70) = PER(16.83) x ROE (10.1%)
ということになりますね。
加重平均だと ROE は9.07% となります。
TOPIXの2022年2月末 おおぶねJAPANの月次レポートの数字で計算すると
PBR (1.15) = PER (12.48) x ROE (9.21%)
米国の会社を主な投資先としている『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』の定点観測はこちらです。
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