絶対アカン!(と思う)アクティブファンドの選び方 第1回 はじめに
2022年のゴールデンウィーク企画です。
絶対アカン!(と思う)アクティブファンドの選び方
目標は毎日更新です。
今回は第1回。はじめに、として、アクティブファンドを選ぶ。その前にアクティブファンドとお付き合いするための心構え、覚悟について書いてみます。
アクティブファンドとお付き合いするために
必要な心構え、覚悟
心構え、覚悟 こうした言葉を並べると「ハードル高いね」って思われるかもしれません。そうです、アクティブファンドとお付き合い、それも長くお付き合いするというのは、それなりに大変です。
「ほったらかし」なんて言語道断、ありえません。
そんなに面倒ならやめとくわ。
結構、大いに結構です。ぜひそうしてください。そうすべきです。
ゴールデンウィーク。時間もあるし、アクティブファンドでも探してみようか、そんなことを考えていらっしゃる人もいるでしょう。
インデックスファンドだけじゃ退屈だなあ。なんか刺激が欲しい。
アクティブファンドに関心を持たれる理由はいろいろあるでしょうけれど、インデックスファンドだけでは味気ないんだよ、っていうのが最近増えていることと推測します。
しかし、この「インデックスファンドだけじゃ退屈だなあ。なんか刺激が欲しい。」というのは煎じ詰めると
株価指数、ベンチマーク、市場平均を上回るリターンが欲しい!
ってことなんだと思います。その気持ちは分かります。
でも、こういう気持ちの中には、次のような願い、希望が含まれていることでしょう。
ベンチマークが上昇する時は ベンチマークよりもデッカく上昇して、
かつ AND、
ベンチマークが下落する時には ベンチマークほどには下落しない。
こういう”エエトコどり”を。
こんな都合の良いことはありません。叶わぬ願いです。
上記のような”エエトコどり”を期待して、願って、アクティブファンドを選ぶのはやめておくべきでしょう、叶わぬ願いなのですから。
こんな願いをもってアクティブファンドに投資して、その願いが叶わずに、自分で判断したにもかかわらずそのアクティブファンドに悪態をついている投資家をあちこちで見かけます。
異端、少数派に、俺はなる!
アクティブファンドを選ぶことは、異端、少数派になる、ってことです。
アクティブファンドを持つことは、ベンチマークをおっかけるポートフォリオとは異なった資産を持つということです。その評価(基準価額)は当然異なります。
ベンチマークが大きなプラスになっているのに自分の保有しているファンドがそこまでのプラスになっていないこと、ベンチマークはプラスなのに自分の保有しているファンドがマイナスになっていること、当然起こり得ます。
その逆もあり得ます。ベンチマークのプラス幅に比べて、自分の保有しているファンドがそれを大きく上回るプラスになっていること、ベンチマークはマイナスだけど自分の保有しているファンドがプラスになっていること、これも起こり得ます。
機関投資家、また役所の「推し」の効果もあってか個人投資家の間でもパッシブ運用が増えているのを感じます。
こんなツイートを毎日連投している人もいるように、
世はまさにインデックスファンド時代
そんな時代にアクティブファンドを選ぶ。
これは異端、少数派になる、異端、少数派を選ぶってことです。
この心構え、覚悟が、なによりもまず必要だと思っています。
僕が大きな信頼を寄せているファンド、スパークスさんの”厳選投資”の運営を担っている武田さんのコメントです。
重要なのは、自分の今の意見が市場の意見と異なっていること。
人と違った行動を取るわけですから、当然得られるものが異なってくる。それが上手く運ぶこともあれば、そうではないこともある。
アクティブファンドを選ぼうとした際に、上手く運ぶ方だけをイメージして検討する、というのが大きな間違いだと思います。
上手く運ばない、それもそこそこ長い期間そんな状況になることも想定して覚悟しなきゃいけない、ってことです。
今や多数派となっているベンチマークに背を向けて異端、少数派を選ぶ。
そこには心構え、覚悟が必要。僕はそう思っています。
「居心地が悪い」?「勇気が必要」?
武田さんはこんなコメントもされています。
「居心地の悪さ」については、ろくすけさんもブログでコメントされています。
僕の場合、実は「居心地の悪さ」をあまり感じていません。
というのも、一部例外も存在しているのですが、保有しているアクティブファンドを運営している投資会社、ファンドマネジャーを信頼しているからです(「例外」というのはその信頼がグラついているという意味です。が、これはまた次回以降に)。
投資会社、ファンドマネジャーに対する信頼。これが何よりも大切です。ですから、「ほったらかし」は言語道断、ありえない、って思っています。ちゃんと定点観測が必須です。もちろん、僕のように毎月しっかりとチェックする必要は無いと思います。が「あとはよろしく、頼んだよ」ってのはマズい、って思います。
アクティブファンドのリターンは共創されるものだから
インデックスファンドのリターンで共創の要素は極めて限定的だと考えています。受益者(投資家)が増えてファンドの規模が大きくなって、一口当たりのフィーが削減できる、結果、受益者の手取りリターンが改善する、こういう事象は起こっています。でも、フィー控除前のグロスリターンはどこまでいってもベンチマークのところに集まってきます。グロスリターンは市場次第です。
他方、アクティブファンド。こちらは受益者の投資判断、投資行動でグロスリターンに影響を与えます。どの会社に投資するか、どんなウエイトにするか、は投資会社の判断です。しかし、その投資に充てられる資金の量は受益者次第です。
株価が低迷している場面。
そこでは、実態価値、本源的価値に比して評価、つまり、株価が大きく下がっている会社が多く存在している可能性が高まっています。
そんな時に買い向かう、ガンガン買っていける資金が受益者から提供されているファンド(A)と、解約が増えて保有資産を現金化せざるを得ない、売りに行くファンド(B)。
ファンドAとファンドB、長い目で見て、良い成績、結果を残す可能性が高いファンドはどちらだと思いますか? 僕はファンドAに一票です。
ファンドAみたいなファンドを実現するのは、受益者、投資会社、販売会社の信頼関係でしょう。異端・少数派になる!その心構え、覚悟に乏しい受益者が多いと、こうした信頼関係が生まれづらいようにも思います。
こういうことを書くと
アクティブファンドは宗教だ
と揶揄する人がいます。
関係者が手を携えて信頼を深めながら価値を実現しよう、収穫を得よう。
これに取り組んでいるだけです。企業、会社の事業活動とあまり変わりはありません。
アクティブファンドを宗教と呼ぶ人は、事業活動も宗教と思っているんでしょうね、きっと。
心構え、覚悟ないままにアクティブファンドを始めてしまうと、、、
心構え、覚悟ないままにアクティブファンドを選び、そこそこのポジションを持ってしまった場合、いろいろと残念なことが起こってしまいます。
特に、世間の平均よりも悪い状況に陥った時。
たとえば、例を一つ。
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