ローリング・リターンの説明
こちらの記事をお買い上げくださった読者の方からご質問を頂きました。
この記事で取り扱っていたファンドを一つ例にしてご説明してみます。
こちらのファンド、ウエルスアドバイザーさんで「ダウンロード」できるデータがあります。
月次リターンをダウンロードします。この月次リターン、分配金が再投資されてのリターンとなっています。こんなデータです。
基準価額(分配金再投資込)様のデータとするために
"E2" のセルには 計算式 =+E1*(1+B2) を入れます。
ドラッグしちゃいます。2022年6月まで。
2007年3月末〜2017年3月末の10年リターンを計算するには、"H1"のセルに ”+E121/E1-1" を入れればOKです。
パーセンテージ表示に変えて、ドラッグ。
一番右端の列に
2007年3月末〜2017年3月末
2007年4月末〜2017年4月末
2007年5月末〜2017年5月末
・・・・・
・・・・・
2012年4月末〜2022年4月末
2012年5月末〜2022年5月末
2012年6月末〜2022年6月末
という具合に、10年リターンが計算されます。データのある期間(10年)は64期間となります。
この数字から、同じ10年という期間、ファンドを保有していた場合、その保有を始めた時期によってどのくらい違いが出るか、バラツキがあるか、を見ることができます。
こうしたリターンの推移が”ローリング・リターン”です。
このグラフの横軸のラベルですが、Mar-07 は 2007年3月末〜2017年3月末 を指しています。2007年3月末に投資を行い、その元本が10年後どうなっていたか、です。今回例に挙げたファンドの場合、+49% だったということです。
2012年6月末〜2022年6月末 は +456% ということになります。
64期間の平均値は +273%、中央値は +266% です。
上のグラフはファンドそれぞれの10年リターン、投資開始月を揃えて並べてみたものになります。
ご理解いただけましたでしょうか。
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