サブプライムローン証券化商品と、TOPIX連動型ポートフォリオとの類似性? (びーめん 2015 第38回)
私のブログでご紹介した、鎌倉投信の新井さんの新著。
http://renny.jugem.jp/?eid=5024
ブログには書き留めなかった、印象に強く印象に残った点があります。
それは
「リターン=お金」という定義(価値観)が「分断」をもたらすということ。
その「分断」の例のひとつが、サブプライムローンを証券化した金融商品に高い格付を与えて、あたかも安全で効率的にリターンをもたらすという虚構であり、それに投資家たちが群がったという事実。それがリーマンショック、金融危機を引き起こしたという新井さんの解釈でした。
確かに、サブプライムローンという信用度が落ちる債権をバラバラにして組み合わせたら高い格付が得られるというのは、首を傾げたくなる話なのですが、これが金融工学という数学が裏付けを与えると「これはいい。大発明じゃないか!」という投資家がグッと増すのも分かるような気がします。で、しばらくの期間、確かなリターンというトラックレコードが積み重なると、そこに群がるようになったことも。
ただ、リターンの源泉はどこをどう繕っても信用に乏しいサブプライムローンでしかないわけです。しかし、そこには目を背けて、高い格付だけど信用に乏しい債権の塊へのエクスポージャーを積みましていった投資家がたくさんいたということです。
少し話を変えますね。
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