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スパークス『厳選投資』ウオッチ #70 (2021年3月末)
『厳選投資』 #厳選投資 を毎月買付けています。
『厳選投資』は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド
の愛称です。
その『厳選投資』を定点観測するシリーズです。
前回はこちらです。
純資産総額・受益権総口数
『厳選投資』は2008年3月に設定されていますが、あまり昔を振り返っても仕方ないので、この部分はウオッチの起点を2014年6月とします。
![スパークス厳選投資_純資産総額_受益権総口数_current](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49627466/picture_pc_6daa066c13d54cb6cc027a179b2999d3.png)
2月末から受益権口数が8億口増えました。3月はファンドの年に一度の決算、今回も10,000口当たり500円が払い出され、その分配金の再投資の影響もあります。ただ、昨年の決算月の受益権口数の増加は1.2億口でした。ファンドへの資金流入による口数増加もこの8億口増に寄与していると考えられます。
次回が注目されます。
ポートフォリオ、上位5社の顔ぶれ
月次レポートです。
2021年3月末のポートフォリオの概要です。
![スクリーンショット 2021-04-09 6.53.06](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49627663/picture_pc_708ac39d9fbbae4f208eaa160b22dd21.png?width=1200)
2月末です。
![スクリーンショット 2021-03-09 6.35.17](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49627676/picture_pc_110d1c729f8430c8b745772d8adf0471.png?width=1200)
投資先は17社で増減ありません。
上位5社のメンバーは変わらず。上位5業種で輸送用機器が機械と入れ替わりました。
株式組み入れ比率は2月末比から1.2ポイント減、98.3%となっています。
月次レポートのトピック
今回の月次レポートでは、このファンドの投資対象について、あらためて述べられています。
「本格的な金利上昇期には、これら成長株は 大きな株価調整を余儀なくされるかもしれません」とご説明させていただきましたが、しばらくはこういった「停滞状 況」が続く可能性があります。一方、グロース株の対極にあるバリュー株の株価パフォーマンスは改善傾向にあります。 これは、ここ数か月みられる銀行株、資源株を始めとする低位割安株の株価上昇に表れています。
このような相場トレンドの変化を認識しながらも、当ファンドがポートフォリオを全面的にバリュー株へシフトさせることを敢えて行わない理由は、次のとおりです。
PBRに絡めて、ROEとの関連が説明されていますが、こちらの記事が理解の助けになると思いますのでご紹介しておきます。
以下の説明が非常に印象的です。
過去20年間、日本で最も時価総額の大きい企業は今日に至るまでトヨタ自動車(株)(2021年3月末現在の時価総額約 27兆円)で、ずっと変わっていません。一方、当ファンド組入銘柄の日本電産、ソニー、キーエンス、ソフトバンクグ ループ、リクルートホールディングスなどは5年前まではトヨタ自動車(株)よりも遥かに小さい規模でしたが、かなりの ペースで追い上げています(ソフトバンクグループ約20兆円、ソニー約15兆円、キーエンス約12兆円、リクルートホール ディングス約9兆円、日本電産約8兆円、2021年3月末現在でいずれも東証一部上場銘柄の時価総額上位10位以内にランク イン)。
・・・
どの企業が抜け出すかはわかりませんが、当ファンドはいずれ「新たなスター」が誕生してもいいのではないかと考えます。
「新たなスター」誕生してほしいですね!
パフォーマンス(ローリングリターン/5年・10年)
パフォーマンスです。
![スパークス厳選投資_5年リターン推移_current](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49627993/picture_pc_a2a4de76ac78dd413a07fd9b7a9fd50f.png?width=1200)
![スパークス厳選投資_5年リターン_分布_current](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49628017/picture_pc_95215aa85f70a1c1e5a993d495533f0f.png?width=1200)
5年間保有のデータ期間数は97。うちマイナス発生はゼロです。最大値 30.0%(年率):2012年5月末〜2017年5月末、最小値 6.1%(年率):2015年3月末〜2020年3月末、中央値 19.1%(年率)となっています。5年保有していたら、半分くらいの確率で投資額が約2.4倍になるような感じです。
10年リターンの推移です。
![スパークス厳選投資_10年リターン推移_current](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49628049/picture_pc_9b1edb097304db6acb0fa1c4198e7d00.png?width=1200)
こちらはデータ期間数が37と、まだ少ないのですが、ご覧の通り、最小値が2010年3月末〜2020年3月末の12.6%(年率)です。最小値のケースでも10年保有していたら投資額の2.2倍以上になっていたことになります。中央値は15.8%(年率)、4.34倍です。
1年リターンの直近60ヶ月平均を追いかけてみます。2016年4月から2021年3月の60ヶ月の平均は12.4%となっています。
国内株式の代表的な株価指数に連動するETFと比べてみるとこんな感じです。
![スパークス厳選投資_1年リターン_直近60ヶ月](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49628088/picture_pc_9647c1fa69eefde2268156366006a530.png?width=1200)
つみたてシミュレーション
続いて、つみたてシミュレーション です。
ファンドの設定以来、毎月末に10,000円ずつコツコツ買い付け続けたら2021年3月末にどうなっているか、その行動を開始した月によってどのように違いが出るかを試算したものです。このシミュレーションの起点は2008年3月末とします。
![スパークス厳選投資_k2k2_current](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49628129/picture_pc_e74be1e8829909389b0a68419fd3ae6e.png)
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