モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジなし) のレポートが進化していた!!!
月次レポート研究所です。
運営しているnoteサークル。こちらのメンバーにきっかけをいただきました。
”グロプレ” という名前のファンド。
検索してみるとHITしたのがこのファンドでした。
ここしばらくあまり関心を寄せていなかったファンドですが、久しぶりにページを訪れてみると、ワオ!という変化を見つけました。
月次レポート は淡白なもので変化は無い感じです。
しかし、です。
この「ファンド関連のお知らせ」欄のレポートが素晴らしい。
持続的な成長が期待されるプレミアム企業への投資(アクセンチュアの事例)
当ファンドは、世界各国の株式のうち、持続的な成長により企業価値を拡大し続けると期待されるプレミアム企業へ 厳選投資しています。本資料では、当ファンドの保有銘柄の中から、米国を基盤とする世界最大級のコンサルティング 会社「アクセンチュア」を取り上げ、運用チームがどのような観点から同社を「プレミアム企業」と判断したのかをご説明 します。
プレミアム企業の定義は次のとおりです。
高いブランド力、有力な特許、強固な販売網など、競争優位の無形資産を裏付けに、持続的に フリー・キャッシュフロー(企業が自由に使用できる資金)を増大させることが期待される企業を指します。
ファンドの投資先の #Accenture を5つの観点でどう評価したかが1ページでわかりやすく、かつ、具体的に説明されています。
5つの観点は
強力な無形資産
高い粗利益率を実現するための価格決定力
低い資本集約度で堅調な利益
潤沢なフリー・キャッシュフロー
イノベーション創出や宣伝広告という形で再投資
としています。
#プロクター・アンド・ギャンブル (P&G) についても同じ形式で説明が発信されています。
ファンドの投資先だけではなく、それとは別に発信されているレポートも読み応えあります。
市場の不透明感が高まる局面にこそ改めてお伝えしたい当ファンドの3つのポイント
今年3月から、2ヶ月に一度発信されているレポートも。
『おかげさまで純資産総額合計2,000億円到達』 モルガン・スタンレー グローバル・プレミアム株式オープン(為替ヘッジあり)/(為替ヘッジなし) 月報読み解き「プレミアム企業の9月」
正しい株式を選んで長く持つ。
正しい株式とは、プレミアム企業のことをさしています。
明快なメッセージですね。
このファンドの運営を実質的に担っているのが、モルガン・スタンレー・インベスト・マネジメントです。こちらの発信も非常に印象的です。
でっかく書かれています。
複利の利率も大事ですが、重要なのは複利を継続する能力です。
これは、みさき投資・中神さんが #三位一体の経営 で掲げられている 「複利の経営」 とほぼ同じ考え方だと捉えることができます。
モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメント のコラムも、投資家と経営者とのエンゲージメント、対話の重要性を指摘しています。
ファンダメンタル分析とエンゲージメントを通じてコントロールします。我々は経営陣のインセンティブ構造が短期視点の行動をもたらすかどうかを把握しようとしています。可能であれば、経営陣と面談し、経営陣が資本配分についてどのように考えているか(どこで、どのように、そしてなぜ)、そして過去にどのように配分したのかについて理解し、リスクや機会について結論を得るようにしています。ポートフォリオの売買回転率が非常に低い長期保有株主であるため、このような継続的な対話が可能となります。
そうです、会社としっかりとした対話をするには関係を築くことがとても大切になってきます。
アクティブファンドを選ぶとき、長期保有をしているファンドを選ぶことが重要であることが分かります。
「忍耐強さ」と言うことができるかもしれません。
これらのことを考え合わせると、ファンドが投資先の株式をどのくらいの期間保有しているのか、その事実をもっと具体的に示してくれると、アクティブファンドの評価の際に非常に参考になる と考えられます。
月次レポート等で、ファンドの投資先株式の保有期間を、定期的にわかりやすく、具体的に発信しているファンド、僕の知る限りでは、まだありません。待望されます。
以上 月次レポート研究所でした。