コムジェスト・アセットマネジメント 2020年7-9月期 運用状況アップデートレポート
コムジェスト・アセットマネジメントさんが、2020年7-9 月期の運用状況アップデートレポートを発信されました!
今年4-6月の四半期に続いて、2度目です。前回も拝見しました。
まず最初に。
無事2回目がリリースされて良かった!!!
こういう試みは続けてナンボだと思います。続けていくことで色んなものが塗り重なって価値を持つ、高めていくと思うんですよね。ですから、無事に2度目のリリースがあって本当に良かったと思います。
そして、2回のレポートを眺めてみて感じたこと。
えっ!この会社に投資していたんだ!?
という発見です。日本の会社を主な投資対象にしているファンド、今回レポートの中にこんな記載がありました。
一方、市場予想を下回る業績を発表した中外製薬、足元成長ペースの鈍化がやや見えた神戸物産などがパフォーマンスのマイナス要因となりました。
コロナ禍で事業が制限されていることからバリュエーションの水準が魅力的になったオリエンタルランド、スズキ、日本空港ビルディング等 を買い増しました。
私は、このファンドを通じて、コムジェストさんの3つのファンド(欧州、エマージング、日本)を保有しています。このファンドの月次レポート から毎月、投資先の上位10社を見てきました、約4年。その記録を辿っても、中外製薬、神戸物産、オリエンタルランドは見つかりませんでした。つまり、知らなかったのです。私の託した資金でこれらの会社のオーナーになっていたことを、このレポートで初めて知ったのです。
欧州のファンドでも同じ発見がありました。
「これらの会社にも投資しているんですよ」そう伝えてくれたコムジェストさんに大感謝です。
投資判断の面白さ
欧州の投資先について、こんな説明がありました。
マイナス寄与トップは前四半期同様、ZARA等を世界展開するアパレル世界最大手のインディテックスでした。過去の成長ペースとの比較において減速感が見られること等から株価は下落しましたが、運用チームでは同社が 再び2桁の利益成長を実現できるものと予想しています。オンラインでの売上を14%まで伸ばしていることは注目に 値する他、まだシェアが低い市場(国)が多く存在することから長期的な成長が期待できると考えています。
私が投資している こちらのファンド ではこんな評価を受けて全ての保有株式を2020年7月に売却していました(2010年9月に投資開始)。
ファストファッションのビジネスモデルは、将来的 に環境への影響などから向かい風が強くなるので はないかという考えにより、全売却。
こうした評価、投資判断の違いがとても興味深いものです。コムジェストさんも、ベイリー・ギフォードさんも徹底的に調査し、他の投資機会との比較の上での結論でしょうから。今後が注目されます。
「厳選投資家」のレポートは読んで楽しい!
コムジェストさんは「厳選投資家」だと私は評価しています。そんな投資家だからこそ、レポート冒頭のESGに対するコメントも説得力が高まるのだと思います。
ESG分析は、当然のごとく投資判断に必要不可欠な要素であり、運用プロセスに組み込まれるべきものだと考えています。
これまでやっていなかったの?とモヤモヤが 沸々と湧き上がってきます。さらにモヤモヤはその販売姿勢にも感じています・・・・
長年ファンドにお世話になっているのに、これまで知ることのなかった事実と出会えたり、投資先に対する具体的な見方が示されていて、大変楽しい体験をすることが出来ました。さらにこうした発信を継続して欲しい、心から願っています。