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『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』ウオッチ #25 (2021年5月)
を2019年5月から毎月、買い足しています。コツコツ投資してます。
最新の月次レポートがリリースされました。
ファンドの投資先
投資先の上位10社を前月末、2020年4月末と比較しました。
先月(3月)末と見比べると、上位10社のメンバーに入れ替わりがありません。投資先も27社で増減なしです。
1年前と見比べると、3社が入れ替わっています。投資先は1年前は1社少ない26社でした。
組入期が数字で記載されていますが、これはマザーファンドのどの期にその投資先が登場した、投資開始となったか、です。
マザーファンドは
第1期が 2015年11月30日~2017年2月15日
第2期が 2017年2月16日~2018年2月15日
第3期が 2018年2月16日~2019年2月15日
第4期が 2019年2月16日~2020年2月17日
となっています。
2月15日が決算日ですので第5期は終了、現在は第6期ですね。
一番右端が S&P500指数に連動することを目指すETF IVV での各社のウエイトです。10社足して4.0%ですから、アクティブシェアはかなり高くなるはずです。
純資産総額・受益権総口数
38ヶ月連続で受益権総口数が前月末比増加(ファンドへの資金純流入)となっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
月末の分配金込(課税考慮せず)基準価額を基に算出しています。
データは34個。マイナスとなったのは2018年12月と2020年3月の2回です。
平均値は14.1%(前回は13.4%)となっています。
コツコツ投資 の実際のところ
僕のコツコツ投資 の実際のところです。
2021年5月7日時点の時価は、累積投資額の+41.6%
(前回は +40.3%)となっています。
月次レポートのメイン・コンテンツ
今回は
当社が最も影響を受けている投資家を取り上げたいと思います。「ウォーレン・バフェット」
バフェットさんが登場です!
現在バークシャーの事業ポートフォリオは大きく分けて、①バークシャーが支配権を持つ非上場企業群、②バークシャーが支配権を 持たない上場企業への投資持分により構成されています。
バークシャーのこの10年の決算書をチラ見してつくってみました。
金融(これが上場企業への投資に関するものと見られます)の利益の変動が大きいことが分かります。レポートでも次のように指摘されています。
バフェットが近年繰り返し批判して来た通り、米国会計基準により表示される②(バークシャーが支配権を持たない投資持分)に関する利益には、②からの配当額のみならず、②に関わる未実現キャピタルゲイン・ロス(含み損益)も含まれます。
・・・
未実現のキャピタルゲイン・ロスを含むことにより、気まぐれな株式市場の動きによってバークシャーの利益は変動してしまいま す(株式市場が上昇した際は利益が増加、株式市場が下落した場合には利益が下落といった具合です)。このような理由から、バ ークシャー、言い換えればバークシャーのオーナー(株主)に帰属する本源的利益を決算書では正しく反映出来ていないのです。
レポートでは②をバークシャーの持分割合に応じた投資先が稼ぎ出す営業利益額で捉えるべきという考えから試算された結果も示されています。
そして、次のようにもコメントされています。
バークシャーは①(バークシャーが支配権を持つ非上場企業群)の投資について、直接事業に手を加えたりエグジットも基本的にはしませんが、プライベートエクイティ投資家のカラーが実は強いのです。
今回のレポートで最も印象的なのは、”パートナーシップ” です。
我々の形態は法人ですが、精神はパートナーシップです
株主への手紙の原文はこちらのようです。
Therefore, the 1983 annual report – up front – laid out Berkshire’s “major business principles.” The first principle began: “Although our form is corporate, our attitude is partnership.”
パートナーシップは「同じ船」にも通じます。
バフェットによる運用形態は変わっても、パートナー制だった時と同様に個人長期投資家を大切にするマインドセットは変わらないとい うことです。つまり業としての長期投資を支えるのは、個々のパートナー(受益者)の信頼なのだということでしょう。
株主への手紙には、こんな説明がありました。
Before my Berkshire years, I managed money for many individuals through a series of partnerships, the first three of those formed in 1956. As time passed, the use of multiple entities became unwieldy and, in 1962, we amalgamated 12 partnerships into a single unit, Buffett Partnership Ltd. (“BPL”).
バークシャー以前、バフェットさんはパートナーシップを幾つも組成していたんですね。
投資信託もパートナーシップの一種。株式会社の起源もある意味パートナーシップです。そういう意味では「先祖返り」なのかもしれません。
受益者からの信頼を時間をかけて育てていく、パートナーシップのような投資信託。「原点回帰」の面も持ちながら、アップデートしていく。
NVICさんの精神、姿勢を感じた、今回の月次レポートでした。
今回は以上です。次回もよろしくお願いします。
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