スパークス『厳選投資』ウオッチ #84 (2022年5月末)
アクティブファンド『厳選投資』を毎月買付けています。
『厳選投資』は、スパークス・新・国際優良日本株ファンド
の愛称です。
毎月、定点観測を続けています。今回が84回目です。丸7年ですね。
高PER銘柄に 投資することは本当にハイリスクなのでしょうか?
月次レポートのメインはこの「問い」に対するファンドの考え方、考察です。
米国の株式市場で起きたことを例に、「高利益成⻑に裏付けられた高PER銘柄は、あとで振り返ってみれば合理的な株価形成であったことが判 明しており、⻑期で見れば投資対象としての魅力は損なわれていませんでした。」としています。
詳しくは月次レポートをご覧ください。
数字・データを定点観測
純資産総額・受益権総口数
『厳選投資』は2008年3月に設定されていますが、あまり昔を振り返っても仕方ないので、起点を2014年6月とします。
5月は前月末比で6.1億口増加、ファンドへの資金純流入となりました。これでファンドへの16ヶ月連続で資金純流入です。4月に比べると増加口数が増加、これは好ましいですね。受益権総口数 335億口に迫っています。月末基準で過去最高値だった2019年3月末の374億口の89%まで戻してきました。ファンド未踏の400億口が見えてくるか、今年の注目点ですね。
一方、上表の通り、数ヶ月(大きな)増加が続いた後に、数ヶ月連続で減少=ファンドからの資金純流出ということが何度も見られます。今後の推移は非常に、非常に気になるところ。足元は基準価額が2021年9月末の高値からは下がっていますし、ちょっと戻り始めたら解約が増えたりするかもしれない。そんなことも思います。
ポートフォリオ、上位5社の顔ぶれ
月次レポート からです。
2022年5月末のポートフォリオの概要です。
前月末です。
投資先は3社増、19社です。
上位5社のメンバー、順位に変動ありません。
業種別の推移です。
パフォーマンス(ローリングリターン/5年・10年)
パフォーマンスです。
5年間保有のデータ期間数は111。うちマイナス発生はゼロです。
最大値 30.0%(年率):2012年5月末〜2017年5月末、
最小値 6.1%(年率):2015年3月末〜2020年3月末、
111個の期間の中央値 16.8%(年率)となっています。5年保有していたら、半分くらいの確率で投資額が約2.17倍になるような感じです。
10年リターンの推移です。
こちらはデータ期間数が51個です。
ご覧の通り、最小値が2010年3月末〜2020年3月末の12.6%(年率)です。最小値のケースでも10年保有していたら投資額の2.2倍以上になっていたことになります。中央値は16.6%(年率)、4.64倍です。
1年リターンの直近60ヶ月平均を追いかけてみます。2017年6月から2022年5月の60ヶ月の平均は13.8%となっています。前回から▲0.5%です。
国内株式の代表的な株価指数に連動するETFと比べてみるとこんな感じです。
つみたてシミュレーション
続いて、つみたてシミュレーション です。
ファンドの設定以来、毎月末に10,000円ずつコツコツ買い付け続けたら2022年5月末にどうなっているか、その行動を開始した月によってどのように違いが出るかを試算したものです。このシミュレーションの起点は2008年3月末とします。
このファンドの定点観測、バックナンバーは以下からご覧ください。
こちらの動画。ファンドの特徴が詳しく説明されています。
スパークスさんのnoteもぜひご覧ください!
コツコツ投資の実際、
第14期運用報告書を眺めてみた ほかは 有料パートとなります。
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