おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選) ウオッチ #32
農林中金バリューインベストメンツ (NVIC)さんが設定、運用する2つのファンド、おおぶねJAPAN(日本選抜)、おおぶねグローバル(長期厳選)。
この2つのファンドについての定点観測です。
おおぶねJAPAN(日本選抜)
受益権総口数・純資産総額
ファンド自体は2019年12月に設定されていますが、公募販売が実質的にスタートしたのは2020年4月なので起点は2020年3月末です。
32ヶ月連続で受益権総口数は前月末比増加、資金純流入です。
11月の増加口数は0.8億口。10月に比べると増加となりました。
投資先上位10社・上位10業種・アクティブシェア
最新の月次レポートです。
http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/B431119C_m.pdf
上位10社に最多登場は 味の素 さん と 東京エレクトロン さん。
投資先は78社、前月末から増減なしです。
「原則として各銘柄のウェイトに差は設けません」とのことですので、トップ10に入ることに大きな意味があるわけではないようにも思います。
上位10社のメンバーですが、前月末比で5社が入れ替わり、前年同期比で9社が入れ替わっています。上記の通り、ウエイトに差が無いので上位10社の入れ替わりが激しいのは当然のことだと考えられます。
上位10社で日経225に選ばれている会社ですが、6社となっています。前月末と比べると2社増です。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
4期間ぶりでプラスになりました。
特別気にしていません、長い目で見ていきます。
月次レポートの奥野さんのコメント。
チームの皆さんの努力で #企業価値増大を楽しむ投資 を体感していきたいと思っています。
おおぶねグローバル
受益権総口数・純資産総額
こちらも32ヶ月月連続で、受益権総口数が前月末比増加、資金純流入となっています。11月の増加口数は1.1億口。10月から増加。2ヶ月連続で増加口数 1億口超です。
投資先上位10社
最新の月次レポートです。
http://doc.wam.abic.co.jp/ap02rs/contents/pdf/B4311203_m.pdf
投資先数は前月末から増減なしの24社です。
上位10社の最多登場は Rational AG さん、Hermes Interanational さん。
上位10社のメンバーですが、前月末比では4社、前年同期比では5社、入れ替わっています。
パフォーマンス
1年リターンの推移です。
こちらは前回プラスでしたがマイナスに転じました。
PBR =PER x ROE
この2つのファンドのレポートには”ポートフォリオのバリュエーション水準”というデータが毎月載せられています。
そこで思い起こされたのが、この記事です。
PBR を 因数分解すると
PBR (株価純資産倍率)= PER(株価収益率) x ROE (株主資本利益率)
です。
ポートフォリオの特性に、PBRとPERが記載されていれば、ROEも算出できるわけです。
そこで、2020年4月末以来のPER、PBRの推移をグラフにしてみました。
ROEと平均時価総額をグラフにしました。
折れ線グラフがROEです。
これを見ると、おおぶねグローバルの投資先のROEは約17%に対して、おおぶねJAPANの投資先は10.7%程度。日本の会社のROEが相対的に低いことが見てとれます。おおぶねJAPANの前年同期は9.98%でしたので0.71ポイント改善しています。おおぶねグローバルの前年同期は17.71%。こちらは0.47ポイントの悪化となっています。ちょっとずつですが差は詰まっている・・・のかな?
2022年11月末の日経平均 指数ベースでは
PBR (1.58) = PER(16.29) x ROE (9.69%)
ということになりますね。
加重平均だと ROE は9.04% となります。
TOPIXの2022年11月末 おおぶねJAPANの月次レポートの数字で計算すると
PBR (1.14) = PER (12.36) x ROE (9.22%)
米国の会社を主な投資先としている『農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね』の定点観測はこちらです。
これまで投資先の詳解が掲載されていた月次レポート、2022年からメンバー限定となりました。
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