コムジェストさんの月次レポートを読む! #4 (2021年8月末)
コムジェスト・アセットマネジメントさんがファンド運営に携わっている3つの #アクティブファンド の月次レポートを読んでみる
コムジェストさんの月次レポートを読む!
前回はこちら。
3つのファンドとは
ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド(資産成長型)【愛称:エマージング・セレクト(成長)】
ESGフォーカス コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド
ESGフォーカス コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド
3つのファンドの投資先の選別、投資判断を行なっているのが
コムジェスト・アセットマネジメント さんです。
ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド(資産成長型)【愛称:エマージング・セレクト(成長)】
2017年10月に設定されたファンドです。
主に新興国の会社に投資しています。
純資産総額、受益権総口数の推移です。
青く塗ったのが前月末から受益権総口数が減少した(ファンドから資金流出となった)月です。8月は7ヶ月ぶりに減少となりました。
投資先の概況はこんな推移となっています。
投資先は7月末から1社減って、35社に。
7月末との比較では中国が4ポイント以上減りました。
ファンドでの比率 上位10社です。
7月末との比較では1社入れ替わっています。年末との比較では4社が入れ替わっています。
コムジェストさん発信の2021年4月〜6月のレポート では、こんな説明がされています。
ファラベラ(チリ/小売業者)の新規投資を実施しました。同社は、複数の国で複数の小売り事業及 び金融サービス等を手がけるチリの企業です。収入の約8割は・・・
成長への確信度が低下したことから削減していたCCR(ブラジル/高速道路・地下鉄・空港運営)は、より 魅力的な企業への投資資金確保のため、全売却を実施しました。IENova(メキシコ/民間エネルギー、インフラ関連企業)は親会社の米センプラエナジーが同社株と自社株式との株式交換によりメキシコ証券取引所に上場した ことを受け、センプラ・エナジーの収益は5割以上が米国から生じることから、当社のエマージング株式戦略の投資対象として適合しないと判断し、全売却しました。
パフォーマンス。3年リターンの推移。新興国株式のインデックスファンドと比較してみました。
ここまで0勝10敗となっています。
じっくり見ていきたいですね。
ファンドの月次レポートです。
ESGフォーカス コムジェスト・クオリティグロース・日本株式ファンド
2021年3月に設定されたファンドです。
日本の会社が主な投資対象です。
純資産総額・受益権総口数です。
5ヶ月連続で前月末から受益権総口数が増加、資金流入となっています。
投資先の業種別推移です。
2021年8月末の投資先は7月末から増減なく、42社。
上位10社です。
2021年8月末では、7月末から1社入れ替わり。
投資先ファンドのマザーファンドにおける当月の主なパフォーマンス貢献銘柄は、ダイキンや神戸物産、リクルート・ホールディン グスなどでした。一方、主なマイナス寄与銘柄は、コーセーやペプチドリーム、レノバなどでした。
コムジェストさん発信の2021年4月〜6月のレポート では、こんな説明がされています。
当四半期、住友金属鉱山(ニッケル等、世界有数の非鉄会社)、レーザーテック(半導体用マスクブランクス 欠陥検査装置で世界シェア100%を有する)、ソニーグループ(エレクトロニクスを軸に映画、音楽、金融など多 岐に展開)、レノバ(大規模太陽光発電、バイオマス発電等再生可能エネルギーの発電所を開発、所有・運 営)に新規投資、第一生命ホールディングス(大手生命保険会社)に再投資を実施しました。
一方で、ディスコが全売却されたようです。
8月の投資先紹介では、村田製作所、ダイフクが登場しています。
村田製作所、業績推移を眺めてみました。
売上高は右側縦軸、利益は左側縦軸が目盛となります。
2021年4-6月決算の説明資料 からです。
地域別売上高、海外比率の高さに驚かされます。
収益性です。
営業利益率は2016年3月期をピークに少し下がりましたが2019年3月期以降再上昇しています。非常に高い収益性です。積極的な投資で総資産は増えていますが、総資産回転率もなんとかそれにフォローしている感じです。
2011年3月末から10年で総資産は約2.49倍となっています。
市場の評価です。
京都の会社、スゴいですね。
ESGフォーカス コムジェスト・クオリティグロース・世界株式ファンド
世界中(日本含む)の会社に投資するファンドです。
純資産総額・受益権総口数です。
こちらも5ヶ月連続でファンドへの資金流入となっています。
投資先の推移です。販売用資料を参考にしました。
2021年8月末、投資先は7月末から1社増えて、35社に。
米国のウエイトが7月末から微増、50%に迫っています。
コムジェストさん発信の2021年4月〜6月のレポート では、こんな説明がされています。
当四半期に、アクティビジョン・ブリザード(アメリカ/ゲームソフトメーカー)、アマゾン・ドット・コム(アメリカ/ネット 通販・クラウド大手)、コストコ・ホールセール(アメリカ/会員制小売店)への新規投資を実施しました。
一方で、SAPを全売却、7月以降にオートホーム、光通信も全売却したとのことです。
上位10社です。
2021年8月末、7月末からの1社入れ替わりました。
当月は、ポートフォリオに大きな変更はありませんでしたが、テンセント・ホールディングス(騰訊控股)(中国/インターネットサー ビス)やグイジョウ・マオタイ(貴州茅台酒)(中国/酒造)、LVMHモエ・ヘネシー・ルイヴィトン(フランス/高級ファッションブランド) は、小幅ながら組み入れを引上げました。
8月の投資先紹介では HOYA、HDFCが紹介されています。
実は、この3つのファンドともに僕自身、現在保有しているわけではありません。しかし、このレポートを毎月チェックしていく過程で実際に投資したい気持ちが抑えきれなくなる可能性は十分にあると思っています。そんなわけでこれからの定点観測がとても楽しみです。
マガジンもつくりました。コムジェストさんのファンドを一緒に定点観測、ウオッチしてみようとお感じになったらフォローのご検討をお願いします!