トーチライトさんの、宮川真紀さん(タバブックス)のインタビュー記事、最高でした!!! #2020年の推しnote
#2020年の推しnote は年も押し迫った最近、公開されたトーチライトさんの記事です。
この人の投資の話を出す出版社はそんなにないと思うんですよね。でも、出したほうが絶対にいいと思いました。
「出したほうが絶対にいい」その判断があったからこそ、なんですね。
宮川さんが「出したほうが絶対にいい」とされた本がこちらです。
この本、僕が最初に読んだのは今年9月でした。
めちゃくちゃ印象深い読書体験となりました。ですから、この本のことを何度も何度も記事に書きました。
なぜそんなに印象深かったのか。
投資って、いつまで経っても世間のイメージが悪いのは何故だろうか。
「xx万円が1億円になった」「ラクチン、簡単投資」「yyyすれば大金持ち」ってなハウツーばかりが本屋、ネットに溢れているのだろうか。
こうした疑問をずっと抱いています。
トーチライトさんの今回の宮川さんのインタビューを読んで、「なるほど! だから、この本が生まれたんだなあ」と、よく分かりました。
「投資とは、どういうことなのか」ということにフォーカスした本、コンテンツ。ハウツーを具体的には語らない本、コンテンツ。
「そんなものは売れない」。
出版業界はもちろん、金融業界の人たちが、そんな固定観念を持っているから、なんですね。
時々、その「そんなものは売れない」へのチャレンジは見られます。下の記事で紹介したのは、「投資とは、どういうことなのか」を考えさせてくれた、僕の大好きな本です。
ただ、これらの本の中には具体的な「ハウツー」が含まれているものがあるのも確かです。また、本を書いた人も「投資のプロフェッショナル」です。中には、テレビ番組等でコメントされている人もいらっしゃいます。
そこへいくと、僕の勝手な偏見ですが、 #くそつま本 の著者、ヤマザキOKコンピュータさんは、ちょっと別の世界の人だと思いました。投資のプロフェッショナル、世間のフツーの人、どちらにより近いか、と考えれば、後者ですよね。
偏見ばかりで申し訳ないのですが、そうした世間のフツーの人が、投資について語る、発信するとすれば、その内容、タイトルは、ほぼ100%、「xx万円が1億円になった」「ラクチン、簡単投資」「yyyすれば大金持ち」ってなハウツーになることでしょう。
でも、この本はまるっきり、全然、違いました。
「投資とは、こういうことなんだ」というヤマザキOKコンピュータさんの考え方、捉え方、世界の見方が本で示されていたのです。
ノウハウを提示するんじゃなくて、その人自身のことを書いてもらう。「これがたったひとつの正解」という見せ方にしたくないんです。
宮川さんのインタビューからです。
「資産をふやしたい、できれば、手間をあまりかけずに、大きくふやしたい」
多くの人が知りたいと思うはず、そんなハウツーがあれば。
こうした前提で、多くの本・コンテンツが生み出されているんですよね、実際。僕は全く見ませんが、Youtubeにはそんな動画が溢れているようですし。
しかし、現実には、「たったひとつの正解」なんて存在しないし、その存在を信じようとすることは「隙」でしかない、僕はそう考えています。
意地悪な言い方をすると、
「資産をふやしたい、できれば、手間をあまりかけずに、大きくふやしたい」
多くの人が知りたいと思うはず、そんなハウツーがあれば。
業界にとってはこういう状態が長続きする方が良い、まだ商売がし易い、ってことなのかもしれません。
一種のパラダイムシフトです。「答え」そのものではなく、判断、行動のプロセス、その基になった価値観を知りたがる人がふえる、というのは。
大変ですよね、
投資の細かなハウツーを知ってもねえ、、、意味ないんちゃう?
って人が増えたりしたら。
宮川さんのインタビューを読んでいて、そんなことを強く感じました。
ヤマザキOKコンピュータさんは、 #くそつま本 の中で、「投資とは、どういうことか」、また、ご自身の判断、行動に至った、基になった価値観を明快に示されています。この本をきっかけにして「投資とは、一体何なのだろう」そういうことを「自分で」考える人がふえたらいいなあ、そう思っています。
これから何年か、何十年?経って、もし仮に「投資って素晴らしいね」という捉え方が社会の多数派になっていたら、そんなパラダイムシフトが実現していたとしたら。
その礎となった一冊として”くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話”が紹介されるかも、そんな妄想が頭に浮かびます。
宮川さんのインタビューの、 #下北沢 や #パンク の話を拝見して、「だから、 #くそつま本 が生まれたんだ、なるほど」と深く納得させられました。
インタビューを拝読して、こちらの本も読んでみたくなりました。
#くそつま本 はKindle版での読書体験で、紙でも体験したい。そう考えて書籍版と一緒に、仕事文脈を注文しました。
#投資信託事情 最新号に 「何かが終わり何かが始まる」 と題して、2020年を振り返っての雑感を寄稿しました。「7年8ヶ月」も終わりましたし、何かが始まるんでしょう。その何かが明るいものにできるのか、そこに「投資」が大きな役割、責任が課せられていることは間違いないと僕は思います。