NVIC "おおぶね" 月次レポートを読んで ー 2021年6月
毎月の更新がとっても楽しみな、
農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さんの
#おおぶね #おおぶねJAPAN #おおぶねグローバル
の月次レポート。
おおぶねJAPAN、おおぶねグローバル、月次レポートは以下のリンクからご覧になれます。
↓ おおぶねJAPAN ↓
↓ おおぶねグローバル ↓
おおぶね はNZAMさんのWebサイトに載せられています。
おおぶねの月次レポートを読んでみて、は↓の記事をご覧ください。
今回のおおぶねJAPANの投資先の紹介は
#三浦工業 さん
です。
今回は、日本発高効率ボイラの提供を通じ、世界の製造業にとってのTotal cost of ownership(総保有コスト)削減に寄与する『三浦工業』をとりあげます。
三浦工業さんの提供する、届けている産業付加価値、競争優位性について、NVICの皆さんの評価が述べられています。
三浦工業さんのWebサイトに分かりやすいページがありました。
レポートでも紹介されていますが、業績推移を調べてみました。
2021年3月期を2016年3月期と比較すると、売上高が+36%であるのに対して、営業利益は+74%とより高い付加価値をつくりだしているものと想像されます。
ROA、営業利益率の推移です。
総資産回転率は右側の縦軸目盛となります。
収益性も緩やかではありますが右肩上がりな印象です。
バランスシートからです。
ガッチリ!なバランスシートという印象を持ちました。
レポートでぜひご確認していただきたいのですが、非常に早くから先を見据えた打ち手を講じている会社なんだなあ、と感じました。今後が非常に楽しみな会社だということが理解できました。
ちなみに、三浦工業さんは、鎌倉投信さんが選んだ「いい会社」でもあります。
続いて、おおぶねグローバルの投資先紹介。今回は
#Coloplast さん
です。
NVICは財の性質の面白さや競争優位性に注目し、2019年に初めてデンマークの本社を訪問した後も分析を重ね、2021 年に投資を開始しました。
日本法人のWebサイトです。
ColoplastはデンマークのHumlebækという町(首都のコペンハーゲンから車で30-40分くらいの場所にあります)に拠点を 持つストーマバッグの世界トップメーカーです。
業績推移です。
デンマーククローネの換算レートは2020年9月で16.6円でした。売上高は日本円で約3,080億円、税引後利益は 約697億円。非常に高い利益率です。
バランスシートです。
バランスシートもガッチリ!ですね。
レポートで強調されていて印象的だったのが2つの点です。
一つ目は、
財の対価を支払う人(最終顧客・最終消費者)と、何を買うかを決める人(意思決定権者)が違う
・・・
このような場合、企業は意思決定権者が誰か・その基準は何かを把握し、その意思決定基準に訴求することが重要になってきます
財やサービスの付加価値が非常に高いものであっても、それをどう届けるか、選んでもらえるか、そこをしっかりと押さえておくことの重要性が指摘されています。
もう一つが、
良い事業であったとしても、その事業が良い事業で“あり続ける”ためには適切な資本配分・投資が必要だということ
これは非常に重要なことだなあ、と最近になって(やっとこさ)ちゃんと分かった気がしています。
奥野一成さんのツイートです。
貸借対照表、バランスシートを眺めてみることの面白さです。バランスシートの変化を眺めていると、それぞれの会社が積み上げた利益を、時には規模感を持った借入金を加えて、どんな風に使ったか、投資したか、を少し読み取れるからです。
大きな投資を実行すると、固定資産(非流動資産)がドンと増えるのが通常です。その投資がすぐに業績に貢献するかというと、即効性があることは少ないように思います。とすると、効率としてみると悪化してしまう。でも、です。時間とともにその投資が貢献するようになったりするのです、適切な投資であれば。
NVICさんの実践されているのは
”企業価値の増大を楽しむ投資”
です。
バランスシートの推移を眺めてみると、企業価値の増大を実感し、楽しめるのではないでしょうか。
今回のレポートも読み応えたっぷりで、色々と調べてみよう!と思わされる内容でした。次号が待ち遠しいです。
NVIC "おおぶね" 月次レポートを読んで、次回をお楽しみに!
前回はこちらです。