スパークス・アセット・マネジメントの月次レポートを読んで #49（2024年5月末）
スパークス・アセット・マネジメントさんの運営するファンドの月次レポートを読んでみる定点観測です。
おかげさまで、スパークスは創業35周年を迎えることができました。これまでのご支援に心から感謝申し上げます。これからも「世界で最も信頼、尊敬されるインベストメント・カンパニーになる」という創業当初の志を大切に、皆様に支持される会社であり続けられるよう努力精進してまいります。引き続きご…
— スパークス【公式】 (@sparx8739) July 5, 2024
創業35周年、おめでとうございます！
スパークス・ジャパン・オープン (愛称:キョウソウの架け橋)
2024年5月末基準の月次レポートでは、投資先の ダイフク さんが詳しく紹介されています。
株式市場は、同社の成長性・収益性を懸念しているように思われます。その理由は、中国半導体投資の動向と、ライバル関係にあります。過去数年間、中国の半導体関連の投資需要は非常に強く、同社もその恩恵を受けてきたと考えられますが、足元では景況悪化や過剰投資の懸念が燻っています。この点は当ファンドも注視していますが、日本・北米・アジアでの投資が継続的に増加することで同社の業績は底堅く推移すると期待しています。
ファンド紹介ページの運用コメントをぜひご覧ください。
ダイフクさんのIRページです。
スパークス・ジャパン・スモール・キャップ・ファンド (愛称:ライジング・サン)
2024年5月末基準の月次レポートでは、 楽天銀行 さんが紹介されています。
当ファンドでは、従来型の銀⾏とは異なる独⾃のビジネスモデルに由来する⾼いROE（株主資本利益率）と中⻑期的な成⻑性に魅⼒を感じています。同社の強みとなる独自性は、①IT企業である楽天グループ㈱がインターネット専業銀行として利便性を追求し作りこんだサービス、②1億IDを超す楽天経済圏の会員にアクセスできることによるもので唯一無二であると考えています。
詳しくはファンド紹介ページの運用コメントをぜひご覧ください。
楽天銀行さんのIRページです。
https://www.rakuten-bank.co.jp/corp/investors/
スパークス・企業価値創造日本株ファンド
月次レポートでは 投資先の 三菱重工業 さんが詳しく紹介されています。
当ファンドでは、三菱重工業は、今後ますます増える世界のエネルギー需要とネットゼロ目標の両立という「理想」と「現実」のギャップを満たす解決策を提供し、長期にわたって中心的な役割を担う企業であると考えています。
当ファンドは長期的なパートナー株主として、株式市場から見過ごされている同社の企業価値拡大のドライバーや、事業計画の理解促進を意識したコミュニケーション方法について、根気強く対話を継続していきます。
このファンドの提示している概念が #パートナー株主 です。
三菱重工業さんの評価、対話内容等は、2024年5月のレポート全文をご覧ください。
三菱重工業さんのIRページです。
スパークス・新・国際優良日本アジア株ファンド(愛称:日本アジア厳選投資)
2024年5月末の上位10社です。
前月末です。
投資先は3社増の42社となっています。
上位10社は3社、入れ替わっています。
1年前の上位10社です。
8社が入れ替わっていますね。
月次レポート、今回も非常に興味深い内容です。
誤った判断は景気上昇期に下され、正しい判断は景気下落期に下される
レポート全文をぜひご覧ください。
この記事でご紹介したファンド、実は僕は1口も保有していません。保有していない投資家にも、中身のある内容の濃い月次レポートが読めるのは大変ありがたいと感じます。
スパークス・アセット・マネジメントの皆さん、ありがとうございます！
こちらのレポートも読ませてもらいました。
過度な株主還元の強化によって財務健全性が大きく損なわれるような株主提案と、肥大化したバランスシートを適正な水準に戻すための株主提案は、分けて考えられるべきです。
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