NVIC "おおぶね" 月次レポートを読んで ー 2021年2月
毎月の更新がとっても楽しみな、
農林中金バリューインベストメンツ #NVIC さんの
#おおぶね #おおぶねJAPAN #おおぶねグローバル
の月次レポートが公開されました!!!
↓ おおぶね ↓
↓ おおぶねJAPAN ↓
↓ おおぶねグローバル ↓
今回は おおぶねグローバル からいきます。
Geberit (GEBN SE)
投資先のスイスのGeberitが詳しく紹介されています。
お恥ずかしいのですが、おおぶねグローバルの投資先の中にこの名前を見つけて初めてその存在を知った会社です。
Geberit(ギーベリッツ)はスイスを拠点としたトイレ機器等のグローバルメーカーです。日本では見かけませんが、ヨーロッパ、とりわけ ドイツ語圏(スイス、ドイツ、オーストリア)では日本で言う「TOTO」のような存在です。
昨年9月までの9ヶ月決算の発表資料からです。ドイツ、スイス、北欧で売上高の50%以上を占めています。欧州以外では10%にも達しません。
GeberitのConcealed Systemがこの地域の課題を解決する付加価値を提供してきた、提供しているとのNVICさんの評価です。それは業績にも表れているように感じます。
売上規模はさほど大きなものではありませんが、収益力は非常に高いと感じます。
さらに驚くべきは資産効率の良さです。ROAが17%。ホント?って思います。
この収益力、収益性を支えているのが「競合優位性」にあると考えられます。
NVICさんの調査、分析からの洞察はぜひレポートでご覧ください。
市場の評価はこんな感じです。
1874年から長い歴史を刻んでいる会社なんですね。
続いて、おおぶね です。
Deere & Company (DE)
投資先の農機メーカーDeereが紹介されています。
ディアは米国のイリノイ州に本拠地を構える世界最大の農機メーカーです。創立は1837年と歴史ある企業であり、長年米国の農家を支 えてきた企業です。NVICでは当社が提供する財の性質や競争優位性に注目し、2015年に投資を開始しています。
競合優位性 について、クボタ(後ほど、登場)との違いが詳しく説明されています。
NVICでは、両社ともディーラー網を強みとした競争優位性を有していると考えていますが、日本と欧米では農機の設計思想が異なることからある程度のすみわけがなされてきたと考えています。
Deere、クボタを見る上で、より重視すべきと感じたのは「長期潮流」です。
農業における生産性向上ニーズの高まり
この非常に大きな課題の解決に取り組み、価値を創出し続けることができるか、ということ。
おおぶねJAPANでは、クボタが紹介されています。
クボタ 世界が抱える食糧問題のソリューションプロバイダー
その挑戦の第一歩として、大型トラクタをやる前に作業機器を製造している会社を買収しましたし、先ほどいいましたように、フランスの工場もつくって今必死で生産していまして、将来的には世界一のジョン・ディアへ戦いを挑むつもりです。
レポートでも紹介されている『京都大学で学ぶ企業経営と株式投資』に収載されている、クボタ・木股昌俊さんのコメント。講義されたのは2015年5月です。
小型農機の分野で着実に存在感を高めているクボタですが、新たな挑戦としてディアの領域(200馬力以上の農機)に参入しようとしています。この領域は、確かに 事業機会は大きいが、現状は欧米企業の独壇場です。まさに大きな挑戦といえる中で、当社がどのように現状を打破してい くのか、NVICは今後も見守っていきたいと思います。
Deereのレポートでも触れられていましたが、農業のスマート化というのも大きなテーマですね。
2020年12月期の決算説明会で発表の中期経営計画からです。
業績推移も自分で調べてみました。2020年12月期は前期比減収減益でした。この事業環境では仕方ありませんね。
営業利益率ではDeereと大きな差は無い印象です。
バリュエーションはこんな感じでした。
売上、利益から比較すると、Deereの評価は少し高いのかな、って感じます。
このページがなかなか素敵ですね。
自分の魂を打ち込んだ品物を作りだすこと
又其の品物には正しき意味に於ける商品価値を具現せしむること
もう一つ、ああそうか!と思ったのがこちらです。
1917年に尼崎工場を開設し生産設備を移転。
僕の育った尼崎に深い縁があったんだ!ということ。
クボタ、Deereが農業に課せられた課題に向き合ってどのように価値をつくっていくのか、注目ですね。
今回のレポートで非常に色んなことを知る、学ぶ機会を得ることができました。
次回も楽しみです。
NVIC "おおぶね" 月次レポートを読んで、次回をお楽しみに!
前回はこちらです。